現在、日本のみならず、全世界が経済危機という名の荒波に飲み込まれているわけだが、そんな時代状況だと、今後日本はいったいどんな国になっていくのだろう、というような日本の行く末のことを考えないではいられない。しかしながら、このような懸念を、僕は、昨日や今日になって急に抱いたわけではなく、90年代後半からずっと抱き続けてきたと言える。経済的な繁栄が頭打ちした日本に明るい未来はないのではないか、という不安をずっと抱き続けてきたのだ。 しかし、そもそもの日本国というものを考えたときに、日本というのは、豊かな国であるというよりも、どちらかと言えば、貧しい国と言えるのではないだろうか? こういうことを、僕は、しばらく前から、考え続けている。もちろん、日本は経済的に豊かな国であったし、現在もそうだと言えるだろう。そういう点では、日本はまったく貧しくはないわけだが、しかし、そのような経済的な豊かさすらも、日