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2022年8月2日のブックマーク (12件)

  • 日本は帝国の属領から脱却できるか? - 内田樹の研究室

    『月刊日』5月号は「ウクライナ後の世界」を特集した。そこにロングインタビューが載ったので、転載しておく。 ―― ウクライナ戦争は世界の在り方を変えました。しかし何がどう変ったのかは、まだよく分かりません。内田さんはこの戦争で世界はどう変わると思いますか。 内田 ウクライナ戦争は「国民国家の底力」を明らかにしたと思います。冷戦後、国民国家はその歴史的役割を終えて、ゆっくり消滅していくと考えられていました。経済のグローバル化によって国民国家は基礎的政治単位であることを止めて、世界は再びいくつかの帝国に分割されるようになる。S・ハンチントンの『文明の衝突』(1996年)はいずれ世界が七つか八つの文明圏に分割されるという見通しを語ったものですが、多くの知識人がそれに同意しました。 ウクライナ戦争は「ウクライナロシア帝国の属領であるべきか、単立の国民国家であるべきか」という質的な問いをめぐるも

    stranger2ex
    stranger2ex 2022/08/02
    システム化、標準化、というのは上位のパワーで下位をねじ伏せる性質を持っている。緩衝材
  • 『他者と死者』韓国語版のためのまえがき - 内田樹の研究室

    みなさん、こんにちは。内田樹です。 『他者と死者』の韓国語版を手に取ってくださって、ありがとうございます。書店で手に取っただけで、買おうかどうかまだ迷っている方もおられると思います。とりあえずは、この「まえがき」だけ読んで行ってください。「まえがき」を読んで「あ、これは自分とは関係ないだ」と感じたら、そっと書架にお戻しください。また別の機会に、別のでお会いできることを願っております。 書は僕のライフワークである「レヴィナス三部作」の第二部に当たります。第一部が『レヴィナスと愛の現象学』(2001年)、第三部が『レヴィナスの時間論』(2022年)です。どれも朴東燮先生の翻訳で韓国の読者のお手元に届くことになりました。朴先生のご尽力にまず厚くお礼申し上げます。ほんとうにいつもありがとうございます。 第三部『レヴィナスの時間論』については書の「あとがき」でも「これから書きます」と予告して

    stranger2ex
    stranger2ex 2022/08/02
    時間は未来から過去へ流れている。 時間論、他者と死者、愛の現象学。 わからない。
  • ロシアと日本 衰運のパターン - 内田樹の研究室

    大阪のとある市民集会で「ウクライナとカジノ」という不思議な演題での講演を頼まれた。はて、どうやってこの「二題噺」を仕上げようか悩んだ末に「ロシアと日の衰退には共通パターンがあるのでは」という仮説について話すことにした。 ロシアはとうから経済大国ではない。GDPは世界11位、イタリア、カナダ、韓国より下で、米の7%、日の3分の1である。一人当たりGDPは世界66位。ハンガリー、ポーランド、ルーマニアといったかつての衛星国より下である。旧ソ連は物理学では世界のトップを走っていたが、ソ連崩壊以後のノーベル賞受賞者は5人。平和賞のドミトリー・ムラトフは反権力メディアのジャーナリスト、4人の物理学賞受賞者のうち一人は米国に一人は英国に在住している。ロシアの体制にはもう知的なイノベーションを生み出す文化的生産力は期し難いように見える。 外形的な数値ではまだ日の方がまさっているけれど、長期低落傾向

    stranger2ex
    stranger2ex 2022/08/02
    “私が「未来」と呼ぶのは、「私たちが味わったような苦しみ悲しみを、誰にも、二度と経験させたくない」という強い思いを足場にして望見される「未来」のことである。” レヴィナシアンらしい、未来の定義と感じま
  • 超過利潤 - Wikipedia

    超過利潤(ちょうかりじゅん)とは経営学用語の一つ。これは通常には起きないような出来事などを原因として、そこから想定よりも多く発生することとなった利潤のことをいう。超過利潤が発生することとなる背景には、企業による新たな技術の導入や新製品の開発などが存在する。また企業が業界において独占をすることが可能になった場合には、独占から商品の価格の値上げを可能とするためライバル企業の撤退からも超過利潤が発生する。 外部リンク[編集] 超過利潤とは - Weblio辞書 《財務・会計講座》NPV(正味現在価値)とは何か?~超過利潤の源泉としての競争優位性 | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト 唐渡興宣「「超過利潤」に関する覚え書」『経済学研究』第27巻第2号、北海道大学經濟學部、1977年5月、417-461頁、ISSN 04516265、NAID 120000

    stranger2ex
    stranger2ex 2022/08/02
    大きい組織って、新技術でちょっと仕組みを変えるだけで利益が簡単に増える。
  • 超過利潤 - Wikipedia

    超過利潤(ちょうかりじゅん)とは経営学用語の一つ。これは通常には起きないような出来事などを原因として、そこから想定よりも多く発生することとなった利潤のことをいう。超過利潤が発生することとなる背景には、企業による新たな技術の導入や新製品の開発などが存在する。また企業が業界において独占をすることが可能になった場合には、独占から商品の価格の値上げを可能とするためライバル企業の撤退からも超過利潤が発生する。 外部リンク[編集] 超過利潤とは - Weblio辞書 《財務・会計講座》NPV(正味現在価値)とは何か?~超過利潤の源泉としての競争優位性 | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト 唐渡興宣「「超過利潤」に関する覚え書」『経済学研究』第27巻第2号、北海道大学經濟學部、1977年5月、417-461頁、ISSN 04516265、NAID 120000

    stranger2ex
    stranger2ex 2022/08/02
    大きい組織って、ちょっと仕組みを変えるだけで利益が簡単に増える。
  • レントシーキング - Wikipedia

    レントシーキング(英: rent seeking)とは、民間企業などが政府や官僚組織へ働きかけを行い、法制度や政治政策の変更を行うことで、自らに都合よく規制を設定したり、または都合よく規制の緩和をさせるなどして、超過利潤(レント)を得るための活動を指す[1][2]。また、これらの活動を行う人をレントシーカーやロビイストなどと呼ぶ。 これによる支出は生産とは結びつかないため、社会的には資源の浪費とみなされる。 近年の経済学的な研究によれば、レントシーキングは経済成長に悪影響を与える。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授のフィリップ・アギオンらの研究によれば、アメリカにおける近年の生産性の低下は、GAFAと呼ばれるような巨大IT企業があまりに大きな力を持つようになったために、ロビー活動とレントシーキング等を通じて、他企業の市場参入を阻害してきたことが原因である。この考察から、アギオンらは

  • 憲法空語論 - 内田樹の研究室

    『週刊金曜日』の憲法特集に少し長いものを寄稿した。憲法記念日なので、それを再録。 今号は憲法特集ということなので、憲法についての私見を述べる。同じことをあちこちで書いているので「もうわかったよ」という人もいると思うけれど、私と同じようなことを言う人はあまりいないようなので、しつこく同じ話をする。 憲法についての私の個人的な定義は「憲法は空語だ」というものである。「空語であるのが当然」であり、少し喧嘩腰で言えば「空語で何が悪い」ということである。 あらゆるタイプの「宣言」と同じく、憲法も空語である。ただし、それは「満たすべき空隙を可視化するための空語」、「指南力のある空語」、「現実を創出するための空語」である。 憲法と目の前の現実の間には必ず齟齬がある。それが憲法の常態なのである。憲法というのは「そこに書かれていることが実現するように現実を変成してゆく」ための手引きであって、目の前にある現実

    stranger2ex
    stranger2ex 2022/08/02
    「1度目の1行目は読めてない」
  • 『複雑化の教育論』をめぐるロングインタビュー その2 - 内田樹の研究室

    ――新刊『撤退論』では、人口減とどう付き合っていくかという話題がありました。人口減が進み、日語話者が減っていく中で、国語教育はどうあるべきでしょうか。 人間は新しいアイディアを母語でしか創り出すことができません。そこまで言い切るとちょっと言い過ぎですけれども、知的なイノベーションの豊かさと母語の豊かさの間にかかわりがあることは間違いありません。イノベーションをもたらすのは、まだ輪郭の定かならぬ「星雲状のアイディア」ですけれども、そのアイディアの意外性は、その人がどれほど豊かな「母語のアーカイブ」を利用できるかに相関しています。これが国語教育を考えるときの一番ベースに来るべき前提だと思います。 豊かな語彙を持つこと、鮮やかなレトリックを駆使できること、とりわけ「新しい概念」に対応する新語をあてがうこと、それは知的なイノベーションにとって不可欠ですけれども、これは母語によってしかできません。

  • 『総合商社で投資がしたい』君へ。長いけど読んでくれ。投資業務の理想と現実|就活サイト【ONE CAREER】

    ※こちらは2018年2月に公開された記事の再掲です。 (※注意:この記事は約6,000字の超ボリューム。「総合商社の投資業務」について余すところなく書いた。「長いな〜、題はまだか!!」という方は以下の目次をクリックしていただきたい。) <目次> ●どうすれば言える?「吾輩は商社マン」と。 ●「……しといてシトイテ」司令の嵐 ●オー、人事! オー、人事! ●商社は「やりたいことが特にない人がいく会社」 そもそも、この記事は誰が書いているのか? と疑問を抱いているあなたに、少しだけ自己紹介を。 改めまして、元総合商社勤務のサラリーマン伊藤哲士と申します。 遊び呆(ほう)けてMarchに2浪で入るというデキの悪さぶりでしたが、就活では「小さな自分を大きく見せる」ことには死ぬほど長けていたので、「総合商社内定」というミラクルを起こす。その後、総合商社で7年間勤務し、投資・物流・海外駐在をバランス

    『総合商社で投資がしたい』君へ。長いけど読んでくれ。投資業務の理想と現実|就活サイト【ONE CAREER】
    stranger2ex
    stranger2ex 2022/08/02
    “「ちょっと疲れたので商社入るか〜」というノリで入社してきている。”
  • 社内でヒマして年収2000万。商社のエリート窓際族「ウィンドウズ2000」の光と闇を教えよう|就活サイト【ONE CAREER】

    こんにちは、伊藤哲士です。 今まで総合商社の投資部隊や海外駐在について長ったらしい少し真面目な記事を書いてきましたが、今回の記事はぶっちゃけ一番真面目です。 最近、私と同じように、サラリーマン生活に耐えられないという思想を持った弱い若者が多くなってきたな、と思うんですよ。なぜなら私に相談して来る前職の後輩がこぞって「ウィンドウズ 2000になりたい」と結構気で言ってくるからです。 初めて「ウィンドウズ 2000」という言葉を聞く人もいると思います。 普通の人はマイクロソフトのいつもお世話になっているOSを想像すると思います。 ですが、もちろんそういう意味ではないです!! 私が勤めていた商社業界では「窓際族で年収2000万円」という素晴らしい待遇のことを指します。 一応、窓際族の定義も押さえておきましょう。 ──中高年サラリーマンのうち、すでに社内で予備軍的存在となった一群の人々を揶揄(や

    社内でヒマして年収2000万。商社のエリート窓際族「ウィンドウズ2000」の光と闇を教えよう|就活サイト【ONE CAREER】
    stranger2ex
    stranger2ex 2022/08/02
    “あれは地獄だ。本気のニートじゃないと無理。君はもう社畜を経験してるから、何も仕事を与えられない状態には絶対に耐えられない。頼られたことのある人間はなかなか適応できずに病気になる。”
  • RAPT | トヨタと天皇と安倍晋三はとても近い親戚です。現在も日本経済を支配しているのは、大室寅之祐に与した「田布施一族」です。

    ざっと見ただけでも、「岸信介」「吉田茂」「宮沢喜一」「鈴木善幸」「橋龍太郎」「福田康夫」「佐藤栄作」「鳩山由紀夫」がみんな親戚どうしであることが分かります。 つまり、「トヨタ」は「天皇」や数多くの「歴代首相」と親戚だということです。 こうなってくると、「トヨタ」が政治に対して強い発言力を持てるようになるのは当然のことです。この「トヨタ」がバックについていたからこそ、「奥田碩」は政治に対してあれこれと強く口出しできるようになったわけです。 で、「橋龍太郎」というと、すり替えられた天皇・大室寅之祐の弟の孫でしたよね。詳しくは以下のリンクをご覧下さい。 ○大室寅之祐=明治天皇 「大室寅之祐の弟、地家朝平の玄孫」No1|japantowaniのブログ なので、この上の系図に出てくる人たちは皆、「田布施一族」であるとも言えるわけです。(田布施一族についての詳細はこちら) そうすると「豊田家」もま

    stranger2ex
    stranger2ex 2022/08/02
    金融資本主義というシステムに由来する悪さを戻すには、ひとりひとりの公正さを引き上げる必要がある
  • 無作法と批評性 - 内田樹の研究室

    ある地方紙に月一連載しているエッセイ。今月はこんな主題だった。 毎日新聞の社説が、ある政党の所属議員たちの相次ぐ不祥事について猛省を求める論説が掲載された。新聞が一政党を名指しして、もっと「常識的に」ふるまうように苦言を呈するというのはかなり例外的なことである。 ルッキズム的発言や経歴詐称の疑いなど、いくつか同党の議員の不祥事が列挙してあった。しかし、この苦言が功を奏して、以後この政党の所属議員が「礼儀正しく」なると思っている人は読者のうちにもたぶん一人もいないと思う。この政党の所属議員たちはこの社会で「良識的」とみなされているふるまいにあえて違背することによってこれまで高いポピュラリティを獲得し、選挙に勝ち続けてきたからである。「無作法である方が、礼儀正しくふるまうより政治的には成功するチャンスが高い」という事実を成功体験として内面化した人たちに今さらマナーを変更する理由はない。 「無作

    stranger2ex
    stranger2ex 2022/08/02
    “知って欲しいのは「批評的でありながらも礼儀正しい語り口」というものがこの世には存在するということである。そういう文章を探し出して、できればそういう「語り口」を身に着けて欲しいと思う。”