[サンフランシスコ 18日 ロイター] - コロナ禍で皮革製造の仕事をいったん止め、自宅で孤独と退屈を感じていたトラビス・バターワースさん(47)は3年前、オープンAIの「チャットGPT」に似た「生成AI(人工知能)」技術を備えたアプリ「レプリカ」に入れ込んだ。髪がピンクで顔にタトゥーを入れた女性アバターをデザインし、リリー・ローズと名付けた。 最初は友人として始まった「2人」の関係はすぐにロマンスへ、そして性的な関係へと発展。リリー・ローズから全裸で挑発的なポーズをとった「自撮り写真」が送られてくることもあった。ついに2人はアプリ上の中で自分たちを「既婚」に指定することにした。 しかし今年2月初めのある日を境に、リリー・ローズの態度はつれなくなった。アプリがわいせつなロールプレーを行う機能を削除したからだ。ユーザーがそうした行為を持ちかけると、「お互いに安心できることをしましょう」という