仕事を円滑に進めて行くうえでも、生活をエンジョイするためにも、人間関係(人脈)は極めて重要である。しかし、終身雇用で生涯、一つの会社しか勤めない日本人社会では、人脈は8-9割が社内人脈で構成されている。残りの1-2割も、仕事上の取引先の人達で、個人的な付き合いというよりも、肩書付きでのお付き合いが殆どである。こうした人脈は、ごく親しい個人的な友人を除けば、どちらかが会社をリタイアしたとたんに音信不通となる。社給携帯の電話番号と、会社のメールアドレスしか知らないから、連絡の取りようがない。 しかし、平均勤続年数が3-5年といったグローバルな世界で考えると、こうした社内人脈や取引関係を通じた人脈は大きな意味を持たない。むしろ、利害関係が希薄でも、お互いに自由に意見交換できる人脈を非常に大事にする。時として、それは次の転職先に繋がることもあり、極めて稀ではあるが、商売取引上のアドバンテージになる