世界で850万人が読むビジュアル月刊誌「ナショナル ジオグラフィック)」は、1888年にアメリカで創刊して以来、今年で125周年を迎えます。このナショジオ誌に、2012年までに掲載された日本関連の特集63本すべてを集大成した写真集が、『ナショナル ジオグラフィックが見た 日本の100年』です。 ナショジオ誌に初めて日本の記事が掲載されたのは、創刊から6年後の1894年12月号のこと。当初は写真入りの記事が少なく、初めて日本の写真が掲載されたのは、1896年9月号。1896年6月、三陸大津波に襲われた岩手県釜石の惨状でした。そして最近掲載されたのは、2011年3月、東日本大震災による大津波に襲われた、宮城県南三陸町の写真です(2012年2月号)。 津波に始まり、津波に終わるこの本を通して見ると、地震や津波、火山噴火などの大災害や、戦争に何度も見舞われながらも、日本はその都度、短期間で力強く復