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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (10)

  • 2013-01-01 - Economics Lovers Live Z 2012年に出版された経済書で心に残るベスト3 発表!

    明けましておめでとうございます。今年もこのブログEconomics Lovers Liveを御贔屓のほどよろしくお願いいたします。日がデフレを完全に脱却してリフレーション過程に入るかどうか、そのまさに瀬戸際といいますか、希望と不安の感情といいますか、いままでにない新年を迎えています。このブログではなるべくその時々の経済問題を現実的な視点を意識してとりあげていきたいと思います。 さて新年最初のエントリーは、Twitterで呼びかけさせていただきました、「#2012年に出版された経済書で心に残るベスト3 」の結果を発表させていただきます。有効投票者数は100人以上の方になりました。またRT数は数限りなしです。集計の仕方は順位をつけていただいたものに、1位に3点、2位に2点、1位に1点とし、同位になった場合は半数ずつを、またご希望により順位外のものにもそれぞれ0.5点をつけて集計しました。また

    2013-01-01 - Economics Lovers Live Z 2012年に出版された経済書で心に残るベスト3 発表!
    suginoy
    suginoy 2013/01/03
    「Twitterで呼びかけさせていただきました」
  • David Small『Stitches』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    Stitches(編み縫い)は、昨年アメリカで評判になったコミックである。どの家族にもその家族なりの狂気が秘められている。子どもに愛情を示せない母親、それぞれの孤独(の音)に没頭する兄と父親。孫に対して狂気じみた態度を示す祖母。そして幼い頃から成人までをその家族によって精神的な迫害を受け続ける主人公。全編には「家族」というものが、この少年の首にできた腫瘍(実は癌)のようなものである、というトラウマの陰影に満ちた物語だ。 作者の実際の記憶と当時の感情をベースにしていることが、最後の登場人物たちの実際の写真とその後の人生の解説によって、さらに生々しいものになっている。題名の意味はこの物語を読むことで知ってほしい。そしてどの狂気をはらんだ家族がそうであるように、その狂気の物語にもそれなりの結末が用意さている。家族は同時にその存在に苦しんだものに対して、一種のカタルシスを与えることがあることもこの

    David Small『Stitches』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • ついに復刊! 高田瑞穂『新釈現代文』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    書店の棚をみてて、思わずわが目を疑う。ついに復刊。しかも文庫でか。 このを読むまでは現代国語の成績のばらつきが激しかったけれども、これを読んでからは完全に「受験の現代国語を解く自分の立場」と「ふつうの読書する自分の立場」を峻別できるようになった。いいかえると受験国語をやたら客観視して取り組めるようになったわけ。懐かしい。いままで復刊ドットコムでも投票してたり、もう大学教員の地位を利用して(笑)、他大学で所蔵しているのが全国に数校あるのでそこから取り寄せるか、と思っていたわけだけど(自分のは屋根裏のどこかにw 探すとなると引っ越すのが早いくらいのコストがかかる)。いまの学生にどこまで役にたつのかわからないが、石原千秋氏がそこらへんのことをフォローしてえくれるはずなので迷わず買い。子供やゼミ生なんかに見せるために二冊買って保存しておく。 新釈 現代文 (ちくま学芸文庫) 作者: 高田瑞穂出版

    ついに復刊! 高田瑞穂『新釈現代文』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • 竹内薫『バカヤロー経済学』 - Economics Lovers Live

    小学生のように素直な気持ちで著者が、相方の「先生」とともに、このギトギトの欲望のインセンティブにからまった日社会を解剖する、誰にでもわかる超経済学入門書である。「先生」の姿が暗黒のベールに隠れて誰なのかがわからないが、「国内外の一流大学で数学と経済を専攻し、政府首脳のブレーンを務めた人物」だそうである。まあ、そういう暗黒先生の正体などどうでもいい。僕らはこの稀有な対談の書をその過激な内容とともに楽しむだけでいいのだ。 書は実によく工夫されていて、題名の通りに経済学の知識がゼロであっても一冊読み終える頃には、なんと日や世界経済を単に経済学の言葉で理解するだけでなく、実にシビアかつ批判的に物事を見る目が養えるのだ。このような書を書いた竹内氏と編集者の企画力には敬意を表したい。 冒頭から、いまでも広範囲にある誤解の最たるものである「経済学を学べば金儲けになるのか?」というど〜しようもない愚

    竹内薫『バカヤロー経済学』 - Economics Lovers Live
  • ロス・ジェネの経済格差(メモ書き)

    若年層における経済格差が深刻である、という。アルバイト、パートなどの非正規雇用の増加を背景に、賃金所得の格差が若年層で深刻化していることが主因としてあげられている。いわゆる「ロス・ジェネ」世代(つまり「失われた10年」といわれたバブル崩壊後の「就職氷河期」を経験した世代、だいたい25歳から34,5歳の世代を指す)でも所得格差が深刻であるとしばしば指摘されている。 例えば所得の分布が平等かどうかを示す「ジニ係数」という指標がある。このジニ係数の数値が大きいほど、年齢や属性で分けられたグループの中での格差が大きいことがわかる。太田清氏は以前、論文「フリーターの増加と労働所得格差の拡大」(ESRI Discussion Paper、2005年 )で、このジニ係数を用いて若年層の所得格差について分析を行っている。 太田氏は個人を正規雇用と非正規雇用の二つのグループに分け、さらに格差がどのような原因

    ロス・ジェネの経済格差(メモ書き)
    suginoy
    suginoy 2008/11/03
    「人的資本への過少投資の可能性を、企業側が重要視していて、それがフリーターからの採用を消極的なものにしている」
  • 夕方、テレビを見ててふと思うこと(ただの雑感) - Economics Lovers Live

    事の用意をしながらちらちらとテレビを見た(ふつうは見ないが経済ニュースで何があるかわからないから最近はみている)、たまたまNHKの番組「ゆうどきネットワーク」で、立教大学の山口氏がゲストだった。彼の答えも別によく聞いてないのでそれはおいといて、関心を魅かれたのが視聴者の質問だった。いまの株安や物価高をうけての質問で、「年金を払ってもらえるのでしょうか」という問いがあった。ほかにも20代男性の賃金やボーナスの引き下げの不安とかもあった。 しかし年金不安は直接には今回の株安からの影響はないだろう(短期的な現象なので)。それはそれとしてこういう不安が一般的なのに、他方で僕がみた範囲では番組には誰も若い人の雇用の心配や、教育費の中高年層の事実上の増加懸念など、いわば若い世代の利害がほとんど語られていなかった。正直、年金不安や株で運用している高齢者世代よりも僕には若い世代の就職とか教育への圧迫(不

    夕方、テレビを見ててふと思うこと(ただの雑感) - Economics Lovers Live
    suginoy
    suginoy 2008/10/18
    「老人たちの若い世代を犠牲にしても意識的にか無意識にか国家資源の獲得を追い求める欲深(greedy)がいまの僕の問題なんだよな。」
  • 飯田教養三部作がおススメ

    極東ブログのfinalventさんから :今後こうした危機が世界に及ぶのかわからないが、基的な金融の仕組みについて、この関連でいえば金利がどう決まるかについては、10代、20代で知っておくべきなのだろう。こういうのを学ぶのによさげな参考書ってあるでしょうかね。: 基的な金融の仕組みや金利の決定というよりも、経済問題全般で(10代、20代に限定せずに)教養レベルでためになる最初の三冊として、僕は飯田泰之さんの「教養三部作」を推薦してます。経済学ってやはり現実との関係がみえないで、ミクロ、マクロ、計量とやっていくとかなりの割合で興味失うので、やはり彼の三部作を先によんでなにかしら現実経済と経済的思考の関係を知った上で格的に取り組むのもよし、または幅広い教養の中で別なものを究めていくのもいいんじゃないでしょうか。僕らが学部学生のときに、佐和隆光とか宇沢弘文氏らの岩波新書が、現実経済と経済的

    飯田教養三部作がおススメ
  • パーサ・ダスグプタ『経済学』 - Economics Lovers Live 2008-08-10

    特に日人による経済啓蒙書の類*1では頭が捻りすぎてスジを違えそうな岩波書店の出版物の中で、最近出たもっとも良質の経済書。 書の冒頭にあるように、よくある大部の経済学教科書との対比を意識してて、発展途上国の問題、環境問題など、現実的な話題の中で経済的思考を問うものになっている。同様の啓蒙書では、例えば僕がよくお手にしているハーフォードの『まっとうな経済学』などがあるのでそれと併用して、その後で経済学の割とスタンダードな構成の教科書(マンキューの下に上げたもの)をやるといいんじゃないか、と思う。 ところでこのダスグプタののシリーズにビンモアのゲーム理論のもあり、このは名著なので早く翻訳が望まれる。 経済学 (〈一冊でわかる〉シリーズ) 作者: パーサ・ダスグプタ,植田和弘,山口臨太郎,中村裕子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/07/25メディア: 単行購入: 4人

    パーサ・ダスグプタ『経済学』 - Economics Lovers Live 2008-08-10
  • 新しい経済思想家の台頭?(頭を捻る経済思想本ベスト3) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    昨日、ある新聞社の記者の人が、大よそ「最近、新しい経済思想の研究者がでてきてるんでしょ?」ということを言われた。一瞬、僕は言葉に詰まってしまった。 「経済学」はさておき、こと「経済思想」に関しては、日の現状はただ単に縁故採用的な(笑)「若手」がちょこちょこでてきているだけで、簡単にいうと衰退というか、ほぼ無視しても差し支えない状況といってもいいかな、と思っているんだけども。 その人が具体的にあげたのが、橋努さんの『帝国の条件』だったので、これを経済思想の新しい流れ、といわれてしまうと、え〜〜! と声をあげてしまうのである。 帝国の条件 自由を育む秩序の原理 作者: 橋努出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 2007/04/05メディア: 単行購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (31件) を見る なんか温度が違うのだが。正直にいうと人の意図や一部の熱狂を除外すると

    新しい経済思想家の台頭?(頭を捻る経済思想本ベスト3) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • アラン・B・クルーガー『テロの経済学』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    藪下史郎先生の訳による注目作が出版されました。このブログでも何度かとり上げましたが、このクルーガーの経済学のできることが何なのか=経済学の意義と限界とはどこにあるのか、という問題を考える上でも非常に有益です。もちろん主題であるテロについてもその現状、原因、予防を考える上で示唆的です。 テロの経済学 作者: アラン・B・クルーガー,藪下史郎出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2008/08/01メディア: 単行購入: 4人 クリック: 68回この商品を含むブログ (18件) を見る このに関連して拙著『不謹慎な経済学』でも序文において、以下のように触れていますのでご参照ください。 :クリューガーの疑問も同じだった。彼は国際機関で利用できる公的データやアンケートなどから、どうして人はテロリズムに走るのかを証明してみせようとした。そしてブッシュ政権を始めとしたて「テロとの戦争」派

    アラン・B・クルーガー『テロの経済学』 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
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