東芝は24日、リチウムイオン充電池と産業用モーターの新工場を内外で相次いで建設すると発表した。投資額は、新潟県に建設する充電池工場が200億〜300億円、ベトナムに建設するモーター工場が7700万ドル(約70億円)。 景気後退色が世界的に強まり、主力の半導体で減産を余儀なくされているが、中長期的な需要拡大が見込める有望分野に重点投資することで、収益基盤を強化したい考え。 充電池の新工場は、新潟県柏崎市を第一候補に来年秋をめどに着工する。製造する充電池は「SCiB」=写真=と呼ばれ、発火しにくいほか、電動アシスト自転車の場合で急速充電器を使って5〜7分で充電できる独自製品「SCiB」を製造する。 SCiBは、4月から製造を始め、カナダの自転車メーカーに納めている。現在は長野県佐久市の佐久工場で製造しているが、今後は車載用を中心に産業分野で需要が拡大すると判断、本格的な量産工場を立