我々一般人から見たTVとIPの融合という動きは、一見ライブドア事件の陰で、方向性を見失ったかのように見える。一方、知的財産戦略推進事務局の「コンテンツ専門調査会 デジタルコンテンツ・ワーキンググループ」第4回では、ユーザー側から見れば「いわゆるテレビ放送とIPマルチキャスト放送との違いはわからない」という視点で、今後の議論が進められるようだ。 要するに、テレビがネットを上手く活用して云々ということではなく、もう一緒でいいんじゃないの? というところに落ち着きつつあるように思える。だいたいIPオンチのテレビ局に任せていたら、いつまで経っても具体的かつ現実的な解など得られない。 だったらパワーと頭が集まっているネット産業側主導でどんどん進めていったらどうだ、という考え方である。ただ現在は、ネット産業のあり方自体に不安材料が噴出しているような状況であるから、そうは言ってもなかなか抵抗が大きいこと
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