全ては「安全保障政策」の一環 筆者は一昨年(2016年)の3月に『中国経済はどこまで崩壊するのか』という中国経済に関する本を上梓させていただいた。その中で、今後の中国経済の「基本シナリオ」として、以下の3つを挙げさせていただいた。 1)「対外開放路線」による安定成長 2)「中所得国の罠」による長期停滞 3)統制経済の強化と対外強硬路線 残念ながら、筆者は、現段階で、中国経済が上記のどの「道」を歩み始めているかはわからない。どちらかといえば、これら3つのシナリオはまだ混在しているようにみえる。ただ、ここへきて、トランプ政権の政策が、中国経済を、1)の『「対外開放路線」による安定成長』の方向により強く誘導しつつあるようにみえる。 ただし、以下で言及するように、これによって中国が「安定成長」に軟着陸できるかは別問題になりつつある。中国政府はより困難な政策運営を強いられるであろう。 4月3日、US
![「米中貿易戦争」中国が負けたらこうしてバブルが崩壊する(安達 誠司) @moneygendai](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cfbe92a7754f80e0f7e0ead18314db50131acf12/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2F0%2F1200m%2Fimg_20782582785d46ce703adccff71a1a0a214271.jpg)