私はひとりじゃないんだ、誰かと一緒にいるしょせん人はひとり。誰かといてもそれはただそばにいるだけ正反対のことを、同じ人間がその時々に応じて感じる。それは奇妙なことかもしれないけれど、自然なことかもしれません。いま、私は気の合う多くの仲間と共に仕事をし、パートナーと犬と共に暮らしている。だから常に前者の「私はひとりじゃない」という思いを抱いているかというと、そうでもありません。ふとしたとき、後者の「しょせん人はひとり」を感じるときがあります。さて、どちらが正しいのでしょう。思い巡らしてみますと、前者を感じるときは、誰かと充実した時間を過ごしていると実感するときのことが多い。後者を感じるとき、それは誰もが私に関心を払っていないように感じるとき。あるいは、私自身が他の人間に対して愛情や関心を抱けないときのようです。その違いは、状況が手伝っていることもあるけれど、時々の自分の心の感じ方がもたらして