2016年1月3日のブックマーク (9件)

  • 1月3日:ちょっと驚く免疫活性化剤(Nature Nanotechonologyオンライン版掲載論文) | AASJホームページ

    キメラT細胞受容体を導入した自己T細胞や、抗PD-1, CTLA4抗体を用いたチェックポイント治療の導入で、私たちに備わった免疫機能がガンの根治を期待できる力強い味方であることが分かっている。ただ現在行われている免疫治療は根治に向けた第一世代で、幾つかの大きな課題を抱えている。キメラT細胞受容体療法に関しては、何と言っても正常細胞に対する反応をどこまで抑えて、ガン特異的な治療法に発展させられるかが鍵になるだろう。一方、チェックポイント治療は、ガンに対する免疫が成立していないと無力であるため、ガンに対する免疫を成立させる方法の開発が最重要課題として研究されている。事実、従来の化学療法がガン免疫の成立に寄与できるか?といった課題についての総説が出るなど、免疫治療を中心として全治療を再構成し直そうという動きもあるぐらいだ(Cancer Cell 28, 690)。今後免疫を成立させるための様々な

  • 2015年化学10大ニュース | Chem-Station (ケムステ)

    2015年も残り2日。今年も様々な出来事がありました。 10大ニュースを覗いてみると、日国内では北陸新幹線が開業、東芝の不正経理発覚、芥川賞に又吉さんが選出、東京五輪のエンブレム問題、マイナンバー制度スタート、国産初のジェット機スタートなどがありました。 海外では、原油価格の低下、ネパール大地震、フォルクスワーゲンの排気ガス不正、中国一人っ子政策廃止、ミャンマー総選挙、イスラム国のテロ多発などが大きくニュースとなった出来事でした(国内外共に化学に関係する出来事を除く)。皆様の2015年はいかがでしたでしょうか。 さて、ケムステでは恒例の勝手に選んだ「化学10大ニュース」で今年の化学を振り返ってみましょう。 (過去の記事:2014年、2012年、2011年前編、2011年後編、2010年Part1、2010年Part2、2009年Part1, 2009年Part 2、2008年, 2008

  • 2015年の画期的科学成果、第1位は「CRISPRが遺伝子編集を可能に」 | 科学技術のアネクドート

    ことし2015年、自然科学の分野ではどのような画期的成果があったのでしょう。米国科学振興協会(AAAS:American Association for the Advancement of Science)は雑誌『サイエンス』で、「2015年の画期的科学成果」(Breakthrough of the Year, 2015)を12月17日(木)に発表しました。 『サイエンス』による「2015年の画期的科学成果」は、「切ることを実現 ― CRISPRゲノム編集技術が偉力を示す」(Making the Cut ― CRISPR genome-editing technology shows its power)というものでした。 生命科学の研究では「ゲノム編集」とよばれる技術が使われています。ゲノムとは、「遺伝子の全体」を意味することばで、その遺伝子の構成要素を意図的かつ効率的に“切ったり貼っ

    2015年の画期的科学成果、第1位は「CRISPRが遺伝子編集を可能に」 | 科学技術のアネクドート
  • 2015年の画期的科学成果、ヒト属の幅を広げる複数の発見あり | 科学技術のアネクドート

    米国科学振興協会(AAAS:American Association for the Advancement of Science)発行の雑誌『サイエンス』で、「2015年の画期的科学成果」(Breakthrough of the Year, 2015)が12月17日(木)に発表されました。 このブログできのうとりあげた「CRISPRが遺伝子編集を可能に」という成果のほか、『サイエンス』は“第2位”として9つの「成果」を選びました。順不同でその結果を見ていきます。 「小さな世界の大きな年」。3月、米国航空宇宙局(NASA:National Aeronautics and Space Administration)の探査機「ドーン」(Dawn)が太陽系の準惑星で「セレス」の周回軌道に乗ることに成功しました。この準惑星は、火星と木星のあいだにある小惑星帯にある最大の天体です。さらに7月には、探

    2015年の画期的科学成果、ヒト属の幅を広げる複数の発見あり | 科学技術のアネクドート
  • 【2日目】統計を学ぶ人のための測度論(1週間限定独りリレーブログ) - Data Science by R and Python

    こんにちは,2日目の記事はいろいろ悩みましたが,「統計のための測度論」ということで書いてみようかと.最初に断っておきますが,「理論的厳密さ」よりも,「直感的理解」を優先して書きますので,その辺り気持ち悪い人は,Wikipedia数学書(最後の参考文献)などを参照ください. さて,測度論といえば,Twitterをみている限り,勉強会で統計を勉強し始めた人が「格的に避けたい」分野になっているような気がします.その実情が垣間見えるのは,こちら(※逆に,統計やってるのに測度知らないとか...みたいなことを書いてる人もいて,gkgkbrbrしました(´・ω・`)). twitter.com 数学を専攻していた学部時代の僕でさえ正直なところ,統計やるんだからなんで必要なんだ?と思っていた時期があるぐらいですから,統計を知っておきたい/勉強を始めたい!という方に取って,これほど負担になっている分野は

  • 12月31日:甘いものは別腹の分子機構(Cell Metabolism2月号掲載予定論文) | AASJホームページ

    明日から正月。どうしてもべすぎる日々が続く。 さて、満腹になった後でもデザートが出ると、甘いものは別腹とついついべてしまうのはなぜだろう。こんな疑問の手がかりになる論文が、デンマーク・コペンハーゲン大学とアイオワ大学のチームから発表された。タイトルは「FGF21 mediates endocrine control of simple sugar intake and sweet taste preference by the liver(FGF21は肝臓から分泌される単糖と甘いものへの好みを調節するホルモン)」だ。 現役時代は内分泌や代謝の研究論文を読むことはほとんどなかった。この論文のタイトルにあるFGF21を見ても、まさか線維芽細胞増殖因子の一つが代謝や脳のコントロールに効くとは想像もしなかった。しかし、飽の時代だ。私たちの欲についての研究はかなり進んでいる。 この論文の目的

  • ロバストネス | すぎりおのがんばったるねん

    ステムをやってると、ちょっとした培養のテクニックの違いや気の使い方や血清やサイトカインのバッチでデータがばらつく。ばらつくならまだしも、すごいポジティブデータが出てしまうこともある。おそらく各ラボに、「ある時期しかうまくいかなかった謎の実験結果」が転がってると思う。もちろんGDラボにもあった。予想するにサイトカインのバッチや細胞株の違いや細かな細胞世話の気遣い(人のクセ)が影響してるのだろう。そういうデータは細胞の分化誘導やエンジニアでは通用しない。ロバストネスの欠けた単なる再現不能実験として処理される。 今年後半のいくつかのセミナーで言われたように、シグナルやsoluble factorsや接着といった文字通り表層的に働くものよりも、転写因子のようなinternal programsはよりロバストに細胞の性質を決定するという, that is consistent with my obs

    ロバストネス | すぎりおのがんばったるねん
    symphonicworks
    symphonicworks 2016/01/03
    ロバストネス : すぎりおのがんばったるねん ステムをやってると、ちょっとした培養のテクニックの違いや気の使い方や血清やサイトカインのバッチでデータがばらつく。ばらつくならまだしも、すごいポジティブデータ
  • 意識を「ラジオのダイヤル」のように切り替える実験の結果

    symphonicworks
    symphonicworks 2016/01/03
    意識を「ラジオのダイヤル」のように切り替える実験の結果 « WIREDjp
  • 超音波で血液脳関門の開通に成功 -アルツハイマー病の画期的治療法なるか? | 認知症ねっと

    超音波治療器「エクサブレート・ニューロ」 MRガイド下集束超音波治療のパイオニアとして知られるインサイテック社は、カナダの研究チームが、同社の超音波治療器「エクサブレート・ニューロ」によって、悪性脳腫瘍患者の血液脳関門(BBB)を一時的に開通させ、化学療法を効果的に送達することに成功したと発表した。 血液脳関門の役割 このように脳内の一定の領域に対して一時的に血液脳関門を開通し、安全に治療をおこなえることは、脳腫瘍、アルツハイマー病、パーキンソン病、てんかんなどの神経学的疾患においては、年来の目標となっている。 血液脳関門は、細胞の保護層がしっかりと結合して脳血管を覆うことで、毒素や感染因子などの有害物質が脳組織に入らないようにするたいせつな働きをもつ。しかし、脳内の標的に対し必要となる薬剤を、適切な濃度で到達させることをも妨げるというデメリットがある。 今回の治療法では、化学療法薬を、ガ

    超音波で血液脳関門の開通に成功 -アルツハイマー病の画期的治療法なるか? | 認知症ねっと