→紀伊國屋書店で購入 小説家ってどうやって小説を書いているのでしょう。私には未だにわかりません。大学では文芸を専攻し、小説の学校にも通いましたが、そういうところには作家という肩書きの先生方はいても、リアルタイムで作品を書き生き馬の目を抜く出版界で生計を立てている、いわゆる「本物の作家」はほとんどいませんでした。「作家として生きていくにはどうしたらいいか」なんて誰も知らないわけです。勿論、世間には「本物の作家」が教えている学校もあります。しかしタイミングが合わなかったり、授業料が高額だったりして、結局「本物の作家」に教えてもらう機会はありませんでした。 私同様、多くの作家志望者のほとんどは独学で小説を学ぶしかありません。運良く賞を獲ってデビューしたとしても、小説の書き方なんて誰も教えてくれません。同じ作家でも売れっ子作家は雲の上の存在、近づくことはおろか「どうやって書いてるんですか?」なんて