ドットインストール代表のライフハックブログ
→紀伊國屋書店で購入 本書はラヴレス伯爵夫人オーガスタ・エイダ・キングの伝記である。 彼女はある事情からファーストネームのオーガスタではなく、セカンドネームのエイダと呼ばれた。エイダは生前はバイロン卿の娘として著名だったが、現在では世界最初のプログラマーとして知られている(アメリカ軍が用いているAdaというプログラミング言語は彼女の名にちなむ)。 ロマン派のスーパースターだったバイロン周辺だけあって、何からなにまで極端で登場人物はみな異様に「濃い」。現代の感覚からすると引いてしまう話が多いが、本書に書いてあることは事実として実証されたことばかりである。 エイダは生後一ヶ月にして有名人だった。母アナベラが出産早々バイロン邸を出て別居生活をはじめ、それをマスコミがおもしろおかしく伝えたからである。 当時は男尊女卑の時代だったので夫がどんなに浪費家で放蕩者であっても、妻は耐え忍ぶべきだとされた。
2012年07月16日01:45 カテゴリ書評/画評/品評Math (define 独学 再帰) - 書評 - 素数夜曲:女王陛下のLisp 素数夜曲: 女王陛下のLISP 吉田武 出版社より献本御礼。 夏休み一つかけて取り組みたい吉田独習本が、これでまた一つ。 404 Blog Not Found:This is THE -e^πi - 書評 - オイラーの贈物 新装版 404 Blog Not Found:伝われ、i - 書評 - 虚数の情緒 しかし、今度は紙と鉛筆に加えて、パソコンのご用意も。 本書「素数夜曲」は副題が「女王陛下のLisp」なのだが、実質「素数夜曲」と「女王陛下のLisp」の合冊だといってよい「付録」となっている後者の分量は、「主題」のそれを上回る。 目次 - 東海大学出版会|書籍詳細>素数夜曲より 増補改訂版・序 第0夜 梟は黄昏に飛翔する 第1夜 素数のメロディー
2012年04月23日09:30 カテゴリ書評/画評/品評Math 紹介 - 史上最大の発明アルゴリズム 史上最大の発明アルゴリズム David Berlinski / 林 大訳 [原著:The Advent of the Algorithm] 文庫版あとがきとオビを担当したので紹介です。 解説より 発明と発見の間、論理と物理の間 小飼弾 こんな本が欲しかった。アルゴリズムを通してみた人類の発展史。まさか前世紀の最後の年に原著が上梓され、その一年後には訳出されていたとは。その十年後に文庫収録にあたって解説を仰せつかるとは光栄以上に恐縮のきわみである。 にもかかわらず告白すると、私は本書をひもとく前に邦題でつっかかってしまった。 「史上最大の『発明』アルゴリズム」?あれ、アルゴリズムって「発見」ではなかったの? 本書の原題は "The Advent of the Algorithm" 、直訳
この記事で、アルゴリズムの勉強はアルゴリズムカタログを覚えることじゃないよということを書きました。 プログラムの理論とはなにか アルゴリズムの勉強というのは、スポーツで言えば腕立て伏せや走り込みみたいな基礎体力を養うようなもので、「ソートなんか実際に自分で書くことないだろう」とかいうのは「サッカーは腕つかわないのに腕立ていらないだろう」とか「野球で1kmも走ることなんかないのに長距離の走り込みいらないだろう」とか言うようなものです。 Twitterでアルゴリズムの勉強とはなにかと尋ねられて、「アルゴリズムの基本的なパターンを知って、それらの性質の分析のしかたをしって、いろいろなアルゴリズムでどのように応用されているか知って、自分が組むアルゴリズムの性質を判断できるようになることだと思います。 」と答えたのですが、じゃあ実際どういう本で勉強すればいいか、ぼくの知ってる本からまとめてみました。
2010年09月15日16:00 カテゴリ書評/画評/品評Math 一行のコードにも五分の魂 - 書評 - ハッカーのたのしみ 「虚数の情緒」と一緒に購入した。 ハッカーのたのしみ Henry S. Warren Jr. 滝沢徹 / 玉井浩 / 鈴木貢 / 赤池英夫 / 葛毅 / 藤波順久訳 [原著:Hacker's Delight] 棚から声がしたのである。「俺を買え」、と。 「英語版は持っている上に、Google Booksで試し読みまで出来るのに、なぜ?」、と心の中で抗議したのだが、結局買ってしまった。戻ったら案の定英語版が行方不明になっている上、日本語版は単なる翻訳ではなかったからである。訳注も充実している上、原著の証明に不足があればそれまで補完している。 これは楽しい。楽しすぎる。 しかもそれで終わらない。すこぶる役にたっているのだ。 たとえあなたがプログラムを一行も書かなかった
2010年03月15日21:00 カテゴリ書評/画評/品評Lightweight Languages [全|善|禅]問答は()いい - 書評 - 初めての人のためのLISP Amazonで普通に予約して入手。 初めての人のためのLISP 竹内郁雄 天下の [奇 / 貴 / 希]書、満を持して復刊!! はだてじゃない。いや伊達にして酔狂である。伊達と酔狂が売り物の本だけあって、「こんなに役に立つ」という売り方は出来ない。「今すぐこういうプログラムを作りたい」という人は本書は後回しにしても仕方がないだろう。 しかし、伊達と酔狂なしに、35歳以降もプログラミングを生業とすることはほぼ不可能の弾言しておく。あなたがプログラミングを生業とすることを志すのであれば、本書の問答に一度はつきあっておくべきだ。その体験は一生ものの宝となるはずだ。 本書「初めての人のためのLISP」は、プログラミング言語LI
2008年04月26日00:05 カテゴリ書評/画評/品評Art コードの宝石箱 - 書評 - ビューティフルコード オライリー矢野様より献本御礼。 ビューティフルコード Andy Oram / Greg Wilson 編 "38 Beautiful Coders" 著 / 久野禎子 / 久野靖 訳 [原著:Beautiful Code] 初出2008.04.17; 販売開始まで更新 ktkr. ね、猫にまたたび状態ですにゃん。「アルファギークに逢ってきた」の脱稿後でよかった。前だったら見とれて仕事にならなかったはず。 本書「ビューティフルコード」は、38人のビューティフルコーダーたちによるコードとエッセイ。コード付きのアンソロジーとしては、空前絶後のクォリティじゃないかこれ。38人のうちわけは、以下の目次を参照のこと。 目次 - oreilly.co.jp -- Online Catal
2007年01月22日14:30 カテゴリ書評/画評/品評Lightweight Languages 書評 - 入門Common Lisp 正三郎さんの紹介をみて早速注文を入れたのがついさっき届いたので。 入門Common Lisp 新納浩幸 新納浩幸著「入門Common Lisp」: ホットコーナーの舞台裏出版社は、毎日コミュニケーションズ。最近、よくこういうのも出してくれ てますよね。ありがたいことです。 本書「入門Common Lisp」は、「入門Haskell」に続く、毎日コミュニケーションズの「入門シリーズ」。 1章 Lispの概要 2章 xyzzy上でのLispプログラミング 3章 Lispの基本文法 4章 式は評価され値を返す 5章 繰り返しは再帰呼び出しで書く 6章 代入式は使わない 7章 高階関数が利用できる 8章 λ(ラムダ)計算 APPENDIX ざっと見た感想から言
一冊の小さな本が,5月以来コンピュータ書のベストの上位を占めて動きません。「たった3秒のパソコン術」(三笠書房 知的生き方文庫)がそれです。 銀のベタ刷りにスミ文字のタイトル,と渋すぎるくらいの表紙ですが,4月下旬の刊行以来売れています。パソコンで行う面倒な作業が,たった3秒でできてしまう,その方法をご紹介しましょうという内容ですが,文庫で税込み630円という値段と,基本的なキーボード操作についての内容が,幅広い読者層の関心を集めたのでしょう。 ただ,こういった内容の書籍は,他にも今まで少なからず刊行されています。売り場ではそういった入門的な内容の類書を集めて展開していますが,その中でこの本だけが突出した売り上げを示しています。パソコンの売り場だけではなくビジネス書の売り場でも動いており,全体として見れば,勢いは現在でもむしろ加速していると言っていいと思います。今後どこまで伸び続けるか,注
2005年10月08日13:33 カテゴリ書評/画評/品評 Simple Rule, Complex Universe 未だにライフゲームには驚かされる。 ライフゲイムの宇宙 William Poundstone (原著:The Recursive Universe) ここでいうライフゲームは、こちらではなくこちらである。ルールもはるかに簡単で、しかし遥かに多くの可能性を秘めている。 ルールはこれだけだ。 ライフゲーム - Wikipedia ライフゲームは"0人ゲーム"である。通常のゲームではプレイヤーの操作でその後の状態が変化していくが、ライフゲームでは初期状態のみでその後の状態が決定されるからである。碁盤のような格子があり、一つの格子はセルと呼ばれる。各セルは8つのセルと接している。各セルには「生」と「死」の2つの状態があり、あるセルの次のステップ(世代)の状態は周囲の8つのセルの今
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