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2012年1月25日のブックマーク (7件)

  • グーグルは「邪悪」になったのか

    インターネットに触れたことのある人で、グーグルが検索エンジンの名前であることを知らない人はいないだろう。だが、グーグルに莫大な収益をもたらした画期的なビジネスモデルが生み出された経緯や、その事実を競合他社(特にIT業界の巨人マイクロソフト)の目に触れないようにした「隠ぺい戦略」の実態については、これまで外部に詳細が明らかにされることはなかった。 しかしスティーブン・レヴィは新著『グーグル ネット覇者の真実』(邦訳・阪急コミュニケーションズ)で、そうしたグーグルのブラックボックスの中身を次々と暴いていく。 レヴィ(ニューズウィーク誌の元テクノロジー記者だ)は、グーグルの社内で初めて「インサイダー」として自由に取材することを許されたジャーナリストだ。書では、組織内部に深く入り込み、社内の日常的なやり取りや意思決定のプロセスも生々しく描き出すことに成功している。 たとえば、グーグルが社内で最も

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    synapse_books 2012/01/25
    『グーグル ネット覇者の真実』
  • 間道―見世物とテキヤの領域 - 情報考学 Passion For The Future

    ・間道―見世物とテキヤの領域 テキヤ稼業(的屋、香具師ともいう)のドキュメンタリ。間道(カンドウ)とはわき道、抜け道、隠れ道、裏街道のこと。日の伝統文化の隠れた側面を描き出す物凄く面白い内容。 1979年に東京芸術大学彫刻家を中退した著者は、蝋人形をトラックに乗せて見世物小屋を興行する旅に出た。「高物(見世物小屋)」「高市(大きな祭り)」「三寸(露店)」「ネタ(商品)」「太夫(芸人)」。その世界の言葉の意味さえ知らなかった新参者は古株から怒鳴られながら、少しずつ流儀を覚えていく。 「見世物小屋の旅に私はカメラを持って出ている。旅は思いのほか厳しいこともありカメラを紛失したのは旅に出てすぐのことだ。記録しようとする自分にうしろめたさを感じていたかもしれない。異質へのあこがれはたちまちに打ち砕かれる。生きるために禁忌を犯す人たちに共感を強くしていった。歴史は異才、異能の人たちをそれまでの私に

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    synapse_books 2012/01/25
    「間道―見世物とテキヤの領域」
  • さいごの色街 飛田 - 情報考学 Passion For The Future

    ・さいごの色街 飛田 とても面白い。色街の風俗文化を探ったノンフィクション。 遊郭の名残をとどめる大阪の色街飛田。今でも半ば公然と売春が行われているこの場所を女性フリーライターが、10年かけて地道に取材を重ねた。原則取材拒否の街だから真正面からは入れない。最初は飛田をお客として利用した男性に話を聴いて回る。飛田の飲み屋の常連になり内部に人脈をつくる努力もする。もちろん「店」にも潜入し女の子の話も聞く。 「ほら、こうやって二重三重にライティングしているの。肉屋が赤身の牛肉をきれいに見せるのと同じ。」・・・表を向いて座っている女の子が、私のほうを振り返って、にこっと笑って会釈してくれた。」 現場取材は苦難の連続だ。「さわらんといて」「そっとしておいてほしいんや」「うるさいんじゃ」と追い返されることもよくある。それでもい下がったり、コネをつくったりで、関係者の重たい口を開いていく。色街は闇の利

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    synapse_books 2012/01/25
    「さいごの色街 飛田」
  • 『『印刷雑誌』とその時代―実況・印刷の近現代史』中原雄太郎ほか(印刷学会出版部) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「ニセ札の作り方、教えます」 最近必要に迫られて古ばかり読んでいるから、新はほとんど読めていない。なので、むかし私が編集した、今でも新で買えるについて書いてみる。 『印刷雑誌』という名前の雑誌がある。「デジタル雑誌」に対する「印刷雑誌」という意味ではなく、“印刷の技術・科学情報の紹介”を目的とした月刊雑誌だ。 日初の印刷専門誌として生まれた初代『印刷雑誌』の創刊は1891年。その後、誌名変更などを経て1918年に再創刊された2代目『印刷雑誌』は現在も印刷学会出版部から発行されている。 書、『『印刷雑誌』とその時代 — 実況・印刷の近現代史』(以下、『その時代』と略)は、第1部が監修者によるジャンル毎(「印刷と社会」「印刷技術」など)の解説、第2部が『印刷雑誌』掲載記事のベストセレクションになっていて、「当時の印刷人が同時代を記した臨場感溢れる掲載記事を年代

    『『印刷雑誌』とその時代―実況・印刷の近現代史』中原雄太郎ほか(印刷学会出版部) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    synapse_books 2012/01/25
    『『印刷雑誌』とその時代―実況・印刷の近現代史』
  • 『ブラック・ジャック創作(秘)話 〜手塚治虫の仕事場から〜』原作・宮崎克 漫画・吉本浩二(秋田書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 かつて七日間で世界を灼きつくしたと伝えられる巨神兵のように、莫大なエネルギーを以て創作に打ち込む天才。誰もついていけない、いや、一緒にいるだけでうっかり一緒に灼かれてしまいそうな危険な存在。そんな人を私はモンスターと呼んで、密かにコレクションしています。書評空間ではすでにそんなモンスターのひとり、宮崎駿監督の暴走っぷりを書いた(それが主題のではないのですが)「ジブリの哲学」をご紹介させていただきましたが、今回はさらにすごいモンスターを紹介させていただきます。漫画の神様、手塚治虫先生です。 手塚治虫を神格化して描いた漫画といえば、藤子不二雄Aによる自伝的漫画漫画道」でしょう。故郷の富山県でせっせと漫画を投稿していた少年時代の藤子不二雄コンビは、自信作をひっさげて上京を果たします。しかし憧れの手塚治虫に邂逅を果たした彼らは、手塚が自らボツにした膨大な枚数の原稿を目にし

    『ブラック・ジャック創作(秘)話 〜手塚治虫の仕事場から〜』原作・宮崎克 漫画・吉本浩二(秋田書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    synapse_books 2012/01/25
    『ブラック・ジャック創作(秘)話 〜手塚治虫の仕事場から〜』
  • 『ぼくはお金を使わずに生きることにした』マーク・ボイル著/吉田奈緒子訳(紀伊國屋書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「オルタナティブな未来のために」 毛利嘉孝(東京藝術大学准教授) 最近になって、東京を離れ地方に住む人がまわりに増えている。もちろん決定的な契機になったのは、今年三月の東日大震災とそれに続く福島原発事故だが、それだけではない。むしろこれまで日の社会を支えてきた市場経済原理に対して疑いを持ち始めた人が、じわじわとだが、増えてきているように感じられる。 彼らの背景はさまざまである。就職活動をしていて企業社会に疑問を抱き始めた学生もいるし、これまでデザインや音楽、アートの仕事に従事してきて都会の生活に疑問を持ち、地方で余裕を持って暮らしたいと移住した人もいる。地域興しや町興し、さらには政治に関わりたいという人もいる。もちろん、原発事故後の放射能汚染に対する不安がそれを後押ししている。 彼らの共通の関心は、農業や漁業など一次産業であり、DIY(Do It Yourself

    『ぼくはお金を使わずに生きることにした』マーク・ボイル著/吉田奈緒子訳(紀伊國屋書店) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    synapse_books 2012/01/25
    『ぼくはお金を使わずに生きることにした』
  • 『ミステリーの書き方』日本推理作家協会編著(幻冬舎) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 小説家ってどうやって小説を書いているのでしょう。私には未だにわかりません。大学では文芸を専攻し、小説の学校にも通いましたが、そういうところには作家という肩書きの先生方はいても、リアルタイムで作品を書き生き馬の目を抜く出版界で生計を立てている、いわゆる「物の作家」はほとんどいませんでした。「作家として生きていくにはどうしたらいいか」なんて誰も知らないわけです。勿論、世間には「物の作家」が教えている学校もあります。しかしタイミングが合わなかったり、授業料が高額だったりして、結局「物の作家」に教えてもらう機会はありませんでした。 私同様、多くの作家志望者のほとんどは独学で小説を学ぶしかありません。運良く賞を獲ってデビューしたとしても、小説の書き方なんて誰も教えてくれません。同じ作家でも売れっ子作家は雲の上の存在、近づくことはおろか「どうやって書いてるんですか?」なんて

    『ミステリーの書き方』日本推理作家協会編著(幻冬舎) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    synapse_books 2012/01/25
    『ミステリーの書き方』