出先で落ち着いて本を読みたくなると喫茶店に入ってしまいます。様々な店を見ているうちに、味や価格のみならず雰囲気やらサービスまでの差異が気になるようになりました。そこでこの本 ドトールやスタバの経営論、カフェ開業の実務本などはこれまでにもありましたが、カフェという業態の成り立ちと歴史、現状について一般向けに論じたものはあまり記憶にありません。煎じ詰めれば、カフェの歴史はまずコーヒーがあって、更にどこに付加価値を見出すかの歴史と言えそうです。 店の内装に凝って空間づくりに努める。 コーヒーと出すケーキの味で勝負する。 近年は「マンガ」「ネコ」「メイド」が付加されたりしてきますが、ここまでくるとどちらが本体かわからなくなります。喫茶業界はその付加の可能性の幅が広いだけに、さまざまな試行錯誤を繰り返し、差別化し、生き残りのために戦っている。従来は当然であった喫煙についても、時代の変化により柔軟に