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2011年4月4日のブックマーク (5件)

  • 『大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館にようこそ』川口明子(教育資料出版会) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 同潤会によって建設された女性専用アパート、大塚女子アパートメントの軌跡をつづる書。 その設立は1930年。地上五階、地下一階、中庭を抱いたコの字型の建物には148の居室があった。地下には堂と共同浴場、一階には応接室とミシン室、五階には洗濯室と物干し場、屋上には音楽室とガラスばりの日光室、同潤会アパートのなかでも特に共有スペースが充実していた。また、水洗トイレ、エレベーター、ダスターシュート、ガス湯沸かし器等、当時の日人の住居環境からすれば、夢のように快適な近代的設備を持つ、当時最新の女子向けコレクティブハウスともいうべきアパートである。入居の条件は「月収五十円以上」、当時の女性としてはかなりの高収入である。専門的な職種の、いわば「職業婦人」たちをあてこんで造られたのがこの大塚女子アパートであった。 この「職業婦人」憧れの住まいは当時から人々に注目され、メディアに

    『大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館にようこそ』川口明子(教育資料出版会) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    synapse_books 2011/04/04
    『大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館にようこそ』タイトル取得失敗してる?
  • 『災害ユートピア─なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか』レベッカ・ソルニット(高月園子訳)(亜紀書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「私たちの社会の希望のために」 3月11日以降、メディアを中心とした周囲の環境があまりにも騒々しいため、なかなか落ち着いて読書できない。それでも、気分を落ち着かせることが大事なのだと自分に言い聞かせて、テレビやネットを見る合間に、あれこれとの頁をめくり、実は相撲の書評を準備していたのだが、どうしてもブログ形式の書評欄にこの日付で平静さを装った文章を書きつけておく気にならない。そこでやはり、災害に関わる書を最近読んで感銘を受けたところだったので、そちらを紹介しておく。すでに柄谷行人が朝日新聞(2月6日)で勘所を押さえた書評を書いているので、ここでは取り上げないつもりだったのだが、こういう事態のなかもう一度紹介しておくことも無意味ではないだろう。 大地震、大洪水、巨大テロなどの大きな災害が起きた後、人々の間には集団パニックが起き、誰もが他の人を踏みつけにして生き延

    『災害ユートピア─なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか』レベッカ・ソルニット(高月園子訳)(亜紀書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    synapse_books 2011/04/04
    『災害ユートピア─なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか』
  • 『カップヌードルをぶっつぶせ!-創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀』安藤宏基(中央公論新社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 創業者の話は、おもしろい。成功した自慢話ではなく、いくつも失敗した話が聞けるからである。成功した実績のある創業者にたいして、それを創業者の目の黒いうちに受け継いだ2代目やサラリーマン社長の話は、おもしろくないのが普通だ。失敗を恐れるからだ。しかし、書はおもしろかった。失敗の話がいっぱいあり、失敗を成功のもとにするにはどうすればいいのかのヒントが得られるからである。「失敗は成功のもと」とのんきに言っていても、失敗を繰り返すだけで成功には結びつかない。 著者は日清品ホールディングスCEOで、創業者安藤百福の次男である。著者自身、「創業者の事業を引き継いだ後継者は、私も含めて、だいたいが普通の人である。したがって、創業者と二代目の確執とは、異能と凡能とのせめぎあいといってもよい」と述べ、とても創業者にはかなわないことを認めている。そのうえで、「毎日がけんかだった」日々を

    『カップヌードルをぶっつぶせ!-創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀』安藤宏基(中央公論新社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    synapse_books 2011/04/04
    『カップヌードルをぶっつぶせ!-創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀』
  • 烏有書林:『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』ジャスティン・ハウズ/後藤吉郎 訳

    ジョンストンのロンドン地下鉄書体 Johnston’s Underground type ジャスティン・ハウズ/後藤吉郎 訳 最もロンドンを感じさせる書体、“ジョンストン・サンズ”。その書体設計者であるエドワード・ジョンストンの果たした役割、成果の詳細を紹介する。 エドワード・ジョンストン(Edward Johnston)がロンドン交通局のために1916年に制作したジョンストン・サンズ(Johnston Sans)は、「最初のヒューマニスト・サンセリフ」と呼ばれるほど、後世に大きな影響を与えた。また、その書体シリーズとロゴタイプは、CI(コーポレート・アイデンティティ)デザインの始まりとも言われている。 著名なカリグラファでありタイポグラファでもあったジョンストンの人となりや功績、書体設計の過程を丹念に調査し、ジョンストン・サンズからブルズアイ(Bullseye:ロンドン地下鉄の標的マーク

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    synapse_books 2011/04/04
    「書影 ジョンストンのロンドン地下鉄書体」
  • 『近代日本の「手芸」とジェンダー』山崎明子(世織書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 手芸、このドメスティックかつ趣味的な制作行為は、この不景気の世の中でも(いや、不景気だからこそというべきか)、いっこうに廃れることのない女性の活動ジャンルだ。手芸教は手をかえ品をかえて出されつづけているし、手芸用品の店は女性客でごった返している。教育テレビにチャンネルを合わせれば、アップにされた女性の指先が毛糸を編んだり小布を縫い合わせたりしている。器用な手指によって、何かしらが着々と制作されてゆくさまは、なかなかの見ものなのでつい見入ってしまうのだが、あの番組を見ていてなるほどと思うのは、世の中には「手芸作品」を制作したり、その作り方を人に教えるということを職業にしている(らしい)人が結構いるのだなあ、ということである。 手芸とひとことでいっても、そのありようはさまざまだ。それを仕事にまでしてしまう人もいれば、子どもの入学する幼稚園で使う袋物が「手作り必須」だった

    『近代日本の「手芸」とジェンダー』山崎明子(世織書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    synapse_books 2011/04/04
    『近代日本の「手芸」とジェンダー』