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  • 新自由主義と自大史観との関係 - 激高老人のぶろぐ

    福田内閣が誕生して以来、自大史観は表に出なくなった。自大史観とは拙者の造語で(以前のブログで定義したことがある)、いわゆる自虐史観への対抗イデオロギーであり、侵略戦争の開始も含めて、何でもかんでも日の戦前のあり方は正しかった、反省などする必要は全くない、と主張する史観である。その一端は総裁選に出た麻生太郎の「誇れる国」に現れていたが、彼が敗北してからは自民党の領袖たちの誰からもこの種の声は発せられなくなった。自大史観は小泉元首相の靖国参拝において部分的に、そしてヴェールを通して表出されていたが、彼の勧めで総裁・総理となった安倍晋三はこの自大史観を全面的に打ち出すイデオロギー内閣を作り出した。そのことはこの内閣にかかわる要職(大臣その他)の多くがかつての「日の前途と歴史教育を考える若手議員の会」(今は若手が取られている)のメンバーによって占められていたことから分かる。参議院選の敗北により

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    t-kawase 2007/10/10
    「この性格構造は、繰り返して言えば、常に強者に同一化し、弱者を軽んじて攻撃することさえやぶさかでない性格構造なのだ。」自己責任論も、こういう「強者の側」の論理
  • 北九州市の役人と赤城農水相 - 激高老人のぶろぐ

    北九州市で生活保護を廃止された52歳の男性が孤独死した。人が辞退届を出したから廃止するのは合法的だったと役人は言う。しかし無理やりに辞退届を出さされたというのが実状らしい。何しろこの市は生活保護の適用を極度に制限することで有名な市である。ここでは届けを出す前にまず申請書を書かされ、希望者は受付の窓口にさえなかなか到達できない仕組みを作っている。この市は小泉内閣当時構造改革のモデル特区となった。貧乏なこの市が生活保護の枠を狭めざるをえない理由は分かる。小泉以来の政府がもたらした地域格差の増大の結果だ。だが被受給者の収入などをよく調べもしないで生活保護を廃止するのは不法の疑いがある。 この市ではまた、32歳の病身の女性が国民健康保険料を納める余裕がないために保険証を取り上げられ、治療が行えず、病に苦しみながら死亡したケースがあった(小野寺光一の「政治経済の真実」7/12付メールマガジン)。こ

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    t-kawase 2007/07/15
    「法匪」という言葉が連想される。
  • 教科書検定と幻想の共同体 - 激高老人のぶろぐ

    沖縄での軍の命令による住民の集団自決の記述が、教科書検定に引っかかり、修正を求められた。「軍の命令」があったかどうかは現在係争中の事件もあり、確認しがたいから、状況に迫られて集団自決が行われたこともあった、というふうに書き直せと、業者は指示された。しかし係争中のこの事件で仮に隊長が命令していなかったとしても、他の大小様々の事件において、軍の命令なしに住民が自発的に集団自決した、ということにはならないだろう。それに、この事件においてでさえ、当時の軍民間の力関係の差を考慮すれば、住民が全く自発的に集団自決したとは言い切れないだろう。 ところで、1955年の検定では、軍の命令による住民の集団自決を記述せよ、という指示が行われたことも、ここで想い出しておこう(日高六郎『私の平和論』岩波新書)。この指示には次のような背景があった。ハワイ在住経験のある沖縄の一住民を、軍がスパイ容疑で処刑した。実際は彼

    教科書検定と幻想の共同体 - 激高老人のぶろぐ
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    t-kawase 2007/04/21
    1955年の検定の話にはビックリ。
  • 森進一の鈍感度 - 激高老人のぶろぐ

    森進一が川内康範作詞の「おふくろさん」(昭和46年にリリース)の冒頭に付け足したセリフ(保富康午)が問題になっている。セリフが付け加えられたライブLPが出たのは昭和52年であった。このセリフ付き「おふくろさん」は一昨年、昨年の紅白歌合戦でも森氏によって唄われた。作詞家の川内氏は10年ほど前からこのセリフの付加のことを知っていたというが、そのことについて森氏と話し合う機会をもとうとしたのは最近になってからである。今年の2月17日に直接会うことになっていたのに、森氏は体調不良を理由にドタキャンした。それも電話をしたのは森人ではなく事務所の人であった。川内氏は事務所の人の背後に森氏がいる気配を感じたという。川内氏が憤激したのはこの電話以後である。川内氏は森氏に以後は「おふくろさん」を唄わせないと通告した。森氏は川内氏宅に手土産持参で謝罪の意を表しに行ったが、面会は拒否され、贈物は返送された。

    森進一の鈍感度 - 激高老人のぶろぐ
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    t-kawase 2007/03/08
    いつもながら鋭い着眼点。「公共」と「公」は違うのだ。この「おふくろさん」こそが「美しい国」を本当に創れる人。
  • そのまんま東氏が再チャレンジに成功だと? - 激高老人のぶろぐ

    ある新聞記事によれば、安倍首相は宮崎県知事選でそのまんま東氏が当選したことに触れ、「彼は再チャレンジに成功した」と語ったそうだ(1月22日)。早大で学び直し、芸能人から政治家に転身したことを念頭に置いてのことである。安倍首相はこの転身をまさか気で再チャレンジの模範的実践として称えたわけではあるまい。軽いノリで言ったか、あるいは知事選での自民党の推す候補の敗北を軽く受け流すために言ったかのどちらかだろう。だがふと口を出る言葉が発言者の質を露呈するのはよくあることだ。つまりこの人は再チャレンジ問題などに気で取り組む気がないから、こんな軽はずみなことを言ってしまったのである。 そのまんま東氏がたとえば横山ノック氏よりもずっとまじめな人物であることは拙者も認めることにやぶさかではない。彼は清潔な県政を実践するため、十分な準備をしたうえで選挙に圧勝した。彼の成功は明るい話題であり、拙者はそのこ

    そのまんま東氏が再チャレンジに成功だと? - 激高老人のぶろぐ
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    t-kawase 2007/01/23
    作田先生にこれまた同感。首相にはバカも休み休み言えと言いたい。
  • 朝まで生テレにおける「いじめ」もどき - 激高老人のぶろぐ

    高級(?)エンターテインメントである「朝まで生テレビ!」の11月25日の番組は、「いじめ」がテーマであった。最初の発言者の役割をふられた(進んでこの役割を買って出たのかどうか分からない)民間団体の老婦人(どうしてこの人が呼ばれたのかは分からない)は、いじめの責任は日教組にある、とのたもうた。同席した日教組委員長の先生は、この頃は日教組はいじめられ役である、という趣旨の自己紹介を行った。よく分かったうえで、この番組に出てきたのだ。はたしてこの実直そうな先生は、番組中いろいろの人からいじめられた。目立ったのは司会者によるいじめであった。司会者は「教師は聖職者ですか、それとも労働者ですか」などと、2、30年前にはやった言葉を責め道具に使った。相当の高齢者である拙者でさえも時代錯誤に聞こえた。カトリックの坊さんでもあるまいし、聖職者が労働者であってもいっこうに構わないではあるまいか。またこの司会者

    朝まで生テレにおける「いじめ」もどき - 激高老人のぶろぐ
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    t-kawase 2006/11/26
    作田先生のおっしゃるとおり。僕自身は、あの司会者がいる限り、この番組は見る気にならない。「プロレス」にしても演出が下手すぎるから。
  • 激高老人のぶろぐ - 自大史観と事大主義

    危険人物が次期総理になろうとしている。安倍晋三のことだ。この人物は「日の前途と歴史教育を考える若手議員の会」という長ったらしい名称の会のリーダーであった。この会はいわゆる自虐史観を批判する連中の集まりである。自虐史観とは日が侵略戦争を行なってきたと見る史観とされている。これを批判するとは、日戦争は自衛のためであり、ある局面ではアジアの植民地や半独立国を西欧の支配から解放するためでもあったと主張することである。しかし少なくとも中国に攻め込んだ戦争は、どう見ても侵略戦争であったとしか言えない。そして南京虐殺の被害者の数は確定し難いとしても、中国各地での民衆に対する日の軍隊の数々の蛮行は明白な事実である。およそ戦争とはそういうものだとか、昔から強国が弱国を侵略してきたのにどうして日戦争だけが咎められなければならないのか、といった言い訳は通用しない。何が犯罪であるかを決める基準は歴史

    激高老人のぶろぐ - 自大史観と事大主義
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    t-kawase 2006/09/20
    夜郎自大な政治家(もしくは国家)が事大主義。笑えないよね。
  • 政治権力者の靖国参拝は非常識 - 激高老人のぶろぐ

    年をとっても夜更かしは深まるばかり 悟りからは遠のくばかり 分からないこと増すばかり 「老人とは」の通念はまちがいばかり 通念なるものはみんな変と思う、老人の独語録

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    t-kawase 2006/08/18
    「子供のけんかの中に大人が入ってどちらかの子供に一方的に加勢するようなもの」←この喩え、思いつきませんでした。今度使わせてもらおう。
  • 都教委が犯罪を創出 - 激高老人のぶろぐ

    何度も指摘されてきた通り、日の丸・君が代は強制しないというのが国会での政府の答弁であったにもかかわらず、都教委は全国の先頭を切ってその強制を行なった。このハリキリぶりが多くの教職員の行政処分を生み出しただけではなく、ついには間接的であるにせよ刑事処分をも生み出したのである。もともとこうした上からの強制自体が教育の場に似つかわしくないのだが、それがきっかけとなってとうとう刑事処分をもたらしてしまった。刑事処分となると、ますます教育の場になじまない。都教委の度を超したハリキリぶりがこうした良識に反する結果を招いてしまったのだ。判決理由の威力業務妨害の罪とは、この元教諭の行為からおよそかけ離れたイメージを与える。保護者へのアピール、「触るな」という怒声(声だけである)、それにたった2分の開式の遅延。これしきのことが刑罰の対象となったのだ。裁判所はさすがに検察の懲役の求刑を却け罰金刑とした。懲役の

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    t-kawase 2006/06/01
    こういう事をやっているから、教育基本法改定なんぞに賛成できないっちゅうの。
  • 愛国者が威張った時代 - 激高老人のぶろぐ

    今から60年と少し前、拙者はある会社に就職しようとしてその会社が指定する医院で健康診断を受けた。30代と思える医師が痩身の拙者をみて、「だらしない生活を送っていることはこのからだを見ただけで分かる。これでは軍隊に入ってもお国の役に立てないぞ。もっとからだを鍛えろ」と、健康診断ならぬ人格診断を行った。拙者は格別だらしない生活を送っていたわけではない。骨細でひ弱な体格は、幼少期以来だ。この時期に母親が甘いおやつを制限なしに与えたので、ひょろひょろになってしまったのだ、と彼女は述懐していた。そのせいで骨細になったのかどうか、当のところは分からない。いずれにせよ、成年に達した頃になっていくら鍛錬しても、筋肉がつくだけで骨が頑丈になるとは考えにくい。そこで、このひょろ長い体格をすべてだらしない生活のせいにして、拙者を蔑視し、非難する医師に憤りを覚えた。それだけではなく、立派なからだを作るのが人の

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    t-kawase 2006/05/13
    「この愛国者たちの大部分は戦場で死ななくても済む人たちだった」<この構造、古今東西変わらないものですね。
  • 愛国心の悪用 - 激高老人のぶろぐ

    年をとっても夜更かしは深まるばかり 悟りからは遠のくばかり 分からないこと増すばかり 「老人とは」の通念はまちがいばかり 通念なるものはみんな変と思う、老人の独語録

    愛国心の悪用 - 激高老人のぶろぐ
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    t-kawase 2006/05/02
    作田先生のおっしゃるとおり。中国の愛国心を敵視しながら、自国には愛国心を共生しようとするダブルスタンダード。
  • ライブドア事件は教育のせい? - 激高老人のぶろぐ

    これが暴論であるのは誰にも明らかだ。どうして教育が原因なのかさっぱり分からない。一方、規制緩和が一つの原因でありうることははっきりしている。規制緩和により、合法・非合法を分けていた既成の線が見えにくくなり、ここまで踏み込んでも合法だと思える希望的観測の範囲が広がる。そこでまず大丈夫だろうと思って踏み込んだ行為が違法と判定される場合が出てくる。ライブドア事件がこのケースに当てはまるかどうかは現段階では分からないが、その可能性はおおいにありそうだ。だから、この事件を規制緩和のせいにする議論はそんなに見当外れであるとは思えない。ただし、規制緩和により、すべての企業が危ない橋を渡ろうとするわけではない。しっかりした基盤をもつ企業はそんな危険を冒さないでも、着実に利益を上げることができるからだ。ところが、こうした基盤をもたない新興の企業は、功を焦って危険なグレイ・ゾーンに踏み込んでしまいやすいのであ

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    t-kawase 2006/02/23
    自分は無垢であり、何らかの「悪の根源」がある、と考えるのを、陰謀史観というのだ。これからは安倍陰謀史観と呼ぼう。
  • 麻生外相小児的に威張る - 激高老人のぶろぐ

    麻生外相は最近福岡で講演した際、日政府は植民地台湾で義務教育を持ち込んだため、この国は極めて教育水準が高く、今の時代に追いついている、と自慢した。台湾を「国」と言ったので、中国の新華社通信がすぐに批判した。また中国外務省報道局長も、台湾の植民地化が中国人民に深刻な災難をもたらした歴史を歪曲している、と非難した。事実、台湾の植民地統治はそんなにスムーズに進行したわけではなかった。平地では「漢民族」の武力蜂起、山地では「蕃族」と呼ばれた原住民の頑強な抵抗があった。日による統治の安定は、これらの勢力を制圧し討伐した長年にわたる軍事作戦の結果なのである。日の統治は善いことずくめではなかったのだ。統治の一面であるこうした暗い部分に麻生外相はもちろん言及しない。この部分について知らなかったのかもしれないし、知っていても植民地統治にはありがちな取るに足らない部分と思っていたのかもしれないし、こうし

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    t-kawase 2006/02/11
    ホント、この「お坊ちゃん」政治家はどうにかしてくれと思う。麻生さん、あんたそこら辺の町のおっさんじゃなくて外相なんだから。
  • 軍隊体験と靖国参拝 - 激高老人のぶろぐ

    年をとっても夜更かしは深まるばかり 悟りからは遠のくばかり 分からないこと増すばかり 「老人とは」の通念はまちがいばかり 通念なるものはみんな変と思う、老人の独語録

    軍隊体験と靖国参拝 - 激高老人のぶろぐ
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    t-kawase 2006/02/01
    「戦争」という極限状態に関しては、体験が何よりもものを言うと思う。それを追体験することが後の世代の責務。
  • 小泉首相の無責任倫理 - 激高老人のぶろぐ

    年をとっても夜更かしは深まるばかり 悟りからは遠のくばかり 分からないこと増すばかり 「老人とは」の通念はまちがいばかり 通念なるものはみんな変と思う、老人の独語録

    小泉首相の無責任倫理 - 激高老人のぶろぐ
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    t-kawase 2006/01/21
    本当に、作田先生のおっしゃるとおり。こんな「簡単」な理屈が、現総理とその後継者と目される連中には判っていない。まあ、判ってて無視している可能性も大だが。
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