愛国者が威張った時代 - 激高老人のぶろぐ

今から６０年と少し前、拙者はある会社に就職しようとしてその会社が指定する医院で健康診断を受けた。３０代と思える医師が痩身の拙者をみて、「だらしない生活を送っていることはこのからだを見ただけで分かる。これでは軍隊に入ってもお国の役に立てないぞ。もっとからだを鍛えろ」と、健康診断ならぬ人格診断を行った。拙者は格別だらしない生活を送っていたわけではない。骨細でひ弱な体格は、幼少期以来だ。この時期に母親が甘いおやつを制限なしに与えたので、ひょろひょろになってしまったのだ、と彼女は述懐していた。そのせいで骨細になったのかどうか、本当のところは分からない。いずれにせよ、成年に達した頃になっていくら鍛錬しても、筋肉がつくだけで骨が頑丈になるとは考えにくい。そこで、このひょろ長い体格をすべてだらしない生活のせいにして、拙者を蔑視し、非難する医師に憤りを覚えた。それだけではなく、立派なからだを作るのが本人の

[yojik]

多分、何十年先でも価値があるエントリだと思った。

[maturiya_itto]

「いろんな人がいろんな場で、入れ替わり立ち替わって愛国者の役割を演じた」「一方「お国のために死ね」と煽った人たちのほとんどは無事に生き残った。彼らは結構「自分のために生き」ていたから」　痛切。

[webmarksjp]

政治

[maangie]

愛国心

[jazzfantasista]

国のためにからだを鍛えた若者がいたとすれば、彼はその立派な体格のゆえに若死にしたのだ。一方「お国のために死ね」と煽った人たちのほとんどは無事に生き残った。彼らは結構「自分のために生き」ていたからである

[synonymous]

『当時はこの医師のように自分は死なないのに若者に死ねと言う人がかなりいた。学校の教師たち、村や町の自治組織のリーダーなど。』サヨ老人(ﾌﾟ、とか言うコメントをつけてくれよぉ。元気ねぇなぁ、若いもんは。

[Hukusui]

そういえば、少年Ｈにもいたな。。

[netarou0815]

「いろんな人がいろんな場で、入れ替わり立ち替わって愛国者の役割を演じた。そして、この愛国者たちの大部分は戦場で死ななくても済む人たちだったのだ。」コメント欄、hamanako氏の愛国心に満ちたコメントに乾杯。

[kwkt]

「「お国のために死ね」と煽った人たちのほとんどは無事に生き残った。彼らは結構「自分のために生き」ていたからである。」

[denken]

この年代の人の文章をもっと読みたい。あと内容はそういう説もあります(パクイルメソッド)が段落をdivで囲うHTMLなのでコメント欄が残念なことに。おしい

[kechack]

先の大戦で愛国心を鼓舞していた人たちの胡散臭さ

[memoclip]

84歳！ホームページも読みやすくシンプルな感じ。嬉しい。でも画廊で突然音楽が。うげぇ、勘弁。読める量だから後で他の文章も読みたい。

[shidho]

ところで、このブログはいつから始まったのかな。

[mahal]

まぁ、戦場で死ぬ人も普通に愛国者だったかもとは思うけど。でも、個人的にはこういうロジックがあるから「前線で死んだ兵」以外が靖国に祀られてるのは違和感あり。

[t-kawase]

「この愛国者たちの大部分は戦場で死ななくても済む人たちだった」＜この構造、古今東西変わらないものですね。

[sarutora]

＞他人に対してはお国への奉仕を要求しながら、自分たちは結構私利私欲を追求して恥じるところのない人たち

[umeten]

愛国者たちは、他人に対してはお国への奉仕を要求しながら、自分たちは私利私欲を追求して恥じるところがない。そして戦争が起こった時、彼らは安全な場所にいながら若者たちに対してお国のために死ねと言うのである

[opemu]

『一方「お国のために死ね」と煽った人たちのほとんどは無事に生き残った。彼らは結構「自分のために生き」ていたからである。』