日本経済が変わることは、日本企業の変革があって初めて可能になる。その意味で、日本は「再起」のスタートラインに立っていると言えるだろう。いま世界は日本企業の技術力を再評価しはじめている。(『 勝又壽良の経済時評 勝又壽良の経済時評 』勝又壽良) 【関連】アップル「脱中国」は達成間近。消えた中国の世界的輸出増、サプライヤーの9割がインド・ベトナム移転へ=勝又壽良 日本経済が反撃の狼煙をあげている 歴史を顧みるとき、必ずエポックメーキングがある。日本の場合、1945年の敗戦、1990年のバブル崩壊。そして、2023年の日本経済再始動を可能にした国際情勢の変化である。米中対立という大きな変化の中で、日本は地政学的リスク・ゼロという好条件下において、中国に代りうるとの認識を得て「敗者復活戦」で勝利を得た。 日本は、バブル崩壊という歴史的事件で痛手を負った。偶然にも同時に、始まったグローバル経済という