全国の新聞の社説を見てみる。 いつものとおり、読売、産経、日経が調子はずれだ。こういうものを書いている記者は知識人、言論人とは言えないのではなかと思うがどうか。 全国各紙はどれも熱がこもって読み応えがある。信濃毎日などは3日間の特集になっている。 (以下記事は部分的に取捨選択) ●朝日新聞:「日本国憲法―現実を変える手段として」 (現状の正しい認識であると思う。後半の憲法25条生存権をめぐる問いかけも妥当な認識だ) たった1年での、この変わりようはどうだろう。61回目の誕生日を迎えた日本国憲法をめぐる景色である。 昨年の憲法記念日のころを思い出してみる。安倍首相は、夏の参院選に向けて憲法改正を争点に掲げ、そのための手続き法である国民投票法を成立させた。集団的自衛権の政府解釈を見直す方向で、諮問機関も発足させた。 ところがいま、そうした前のめりとでも言うべき改憲気分は、すっかり鳴りを潜めてい