目次前提DeFiの収益は徐々に暗号資産に精通した人にとっても旨味がないものにこれからも高いAPYが提供されうる収益機会クレジットで貸付するプロトコル機関投資家が使いにくいブロックチェーンまたはレイヤー2上のプロトコル総括
目次前提DeFiの収益は徐々に暗号資産に精通した人にとっても旨味がないものにこれからも高いAPYが提供されうる収益機会クレジットで貸付するプロトコル機関投資家が使いにくいブロックチェーンまたはレイヤー2上のプロトコル総括
初めてのブロックチェーン暗号通貨であるBTCに始まり、スマートコントラクトでプログラム可能にしたETH、これらによって実現を見たDeFi等のサービスですが、多くの場合にフロントエンドのホスティングサービスやクラウドサービスといった仲介者・サードパーティの存在が必要であるために、エンドツーエンドで完全に自律分散して止められないシステムとして動かすことは出来ません。Dfinityはこれらを包摂し、また仲介者・サードパーティを排除して汎用なパブリックブロックチェーンプラットフォームとして高付加価値化を目指す、初めてのアダプティブなブロックチェーンです。 現在のブロックチェーンではスマートコントラクトをWebスピードでコンピューティングし、データを無限にホストすることは不可能です。ICPはこれを両立させて、バックエンドからフロントエンドまで一気通貫し、インターネットのように止められないシステムとし
OlympusDAOのフォークプロジェクトが乱立したことや、Andre Cronjeが新しくリリースしたプロトコルSolidlyでもveTokenメカニズムと(3,3)メカニズムを組み合わせて導入されました。この事からBond(債権)メカニズムおよび(3,3)メカニズムが注目され、各方面でその作用について解明が進みつつあります。 BondメカニズムはDAOのトレジャリーにおいて資金調達をする方法であり、トークンの新規発行による売り圧力を軽減することや、トレジャリーの成長に伴って定期的にトークンを売却することで安定した収入源となります。 また、(3,3)メカニズムはBondによるトレジャリーの成長を享受するにはステークをしなければトークンの価値が希薄化するという負のインセンティブを付与することで、多くのトークンホルダーがステークをすることとなり浮動トークンは少なくなります。その効果として売り
目次前提CRVのインセンティブ設計とその性質Convex financeの役割とその性質Bribe(ワイロ)による他DeFiプロトコルの成長総論 Curve Warとは、ステーブルトークンやDAOなどのプロトコルがCurvにおける自身のプールに流動性を確保するためにCRVトークンによるリワード(Bribe、ワイロ)が一番高くなるようにCurveを活用するプロトコルの競争のことであり、この競争によりCRVトークンには常に強い需要が発生しています。 このような競争は初期的にはStake DAO、Convex Finance、Yearn Financeの間で行われていました。しかし昨今においては、比較的新しいプロトコルであるAbracadabra、Olympus DAO、Frax FinanceなどがCurvを活用して自身のトークンの流動性を確保するのみならず、CRVトークンによるインセンティブ
本レポートではDeFiプロダクトの清算オークションへの参加を通してユーザーの資産運用を行うAtomica(https://atomica.org/app/markets)の概観を行います。現時点でAtomicaが対応しているDeFiはMakerDAOとUMAのみですが、次節で述べるように清算の仕組みは多くのDeFiプロダクトに内蔵されています。乱立するDeFiプロダクトにおける最大の懸念はコードが監査されておらず安全性が保証されていないことですが、担保資産を効率的に清算できずプラットフォームが債務超過に陥ってしまうことも大きな課題の一つです。Atomicaはこの清算プロセスに焦点を当てたプロダクトです。 清算プロセスの機能不全は、たとえコードが完璧に記述されていたとしても清算オークションに参加する人間の数が少なければ起こります。Atomicaではこの清算プロセスでの担保資産の割引オークショ
Tokemakは分散型マーケットメイキングプロトコルと自称しており、DeFiのエコシステムに持続的な流動性をもたらすことを目的に開発されているプロトコルです。 DeFiにおいてはAMM型の分散型取引所が主流で、誰でも取引アセットのペアをつくりスマートコントラクトにデポジットすることで流動性提供(マーケットメイキング)ができるようになりました。従来の金融取引市場では、マーケットマイキングとはBotによる高速トレードなどを前提とした一部の人にしか出来ませんでした。 AMMの登場により、ユーザーは流動性提供をして取引手数料を稼ぐことが簡単になりましたが、これはユーザーだけでなく分散型取引所の運営側(DAO)にとっても魅力的です。流動性提供が簡単になることで、初期の流動性を取引所に呼び込むことができて、その分散型取引所はスリッページの少ない良い取引価格を提示できるようになるからです。高い流動性は良
目次前提ブロックチェーンにおけるオンチェーン流動性とは新しいCeFiとしての金融プロダクト on Solana総論 本レポートではSolana上で形成されている流動性の概観を行います。Ethereum上で発展したAMM(Automated Market Maker)やオンチェーンDEXの仕組みはその他のブロックチェーンにも広がっており、SolanaではRaydiumやOrcaがAMMの仕組みを利用しています。エンドユーザーの視点ではEthereumもSolanaも似たような体験が用意されており、使用される用語も共通のものが多いですがEthereumとSolanaでは今後形成されていくであろう流動性の形に大きな違いがあり、次節以降ではこの点を深掘りしていきます。
2021年8月にEthereumの共同創業者のVitalikは『Moving beyond coin voting governance』というブログを公開して、主に現在のDeFiのガバナンスの問題点について触れました。今回はその内容を要約・一部意訳します。 一般的に最近のブロックチェーンプロジェクトのガバナンスのトレンドはオンチェーンガバナンスに偏っています。1stレイヤーのブロックチェーン、例えばCOSMOSやPolkadotなどもオンチェーンガバナンスですし、DeFiのプロトコルもCompoundやMakerDAOをはじめほとんどがオンチェーンガバナンスです。これらはトークンの保持者が投票をしてその投票結果に基づきネットワークを自動的にアップデートさせるものです。 これに対してBitcoinやEthereumはオフチェーンガバナンスを採用しており、ソフトウェアのアップデートはトークン
2021年1月時点でのアルゴリズミック・ステーブルコインの動向を二本に分けて概観します。本レポート(1)ではマルチトークンモデルを採用するBasis Cash、Empty Set Dollarを取り扱い、別レポート(2)で、AMMの仕組みを応用したフラクショナル・リザーブモデルを採用するFraxの仕組みを紹介します。 アルゴリズミック・ステーブルコイン、つまり過去に一度終焉を迎えたBasisをはじめとする無担保型、シニョレッジ型ステーブルコイン群のことを指し、現在主流の法定通貨担保型ステーブルコイン(USDTやUSDCなど)や暗号資産担保型ステーブルコイン(DAIやsUSDなど)とは別の性格を持つステーブルコインです。 2020年はこのアルゴリズミック・ステーブルコインの実験が本格的に再開した年でもあり、AmpleforthやLien、Basis Cash、Empty Set Dollar
DAOとは、プロジェクトやアプリケーションが特定の株式会社に帰属せずに、主にガバナンストークンを媒介にした不特定多数の参加者によるコミュニティによって管理されている状態を指します。パブリックブロックチェーン上で公開されているアプリケーションやプロトコルが収益を生み出し、その収益はコミュニティプールにプールされます。資金をどのように使っていくかはその都度コミュニティが決定します。
本レポートでは、初心者にUniswapを始めとするAMM(Automated Market Maker)の仕組みと、「価格が変わると損するのはなんとなく知ってる」という人が多いImpermanent Loss(価格変動損失、以下IL)について図でわかりやすく説明し、また初心者が陥りがちな高APY(Annual Percentage Yield: 年間利回り)のリスクについて説明します。 2021年にはPancake Swapを始めとするDeFiが流行っており、高いAPYに惹かれて仮想通貨を入れる人が多くなっていました。ただ儲け話ばかりが先行して仕組みがわからないまま始め、結果的に損をした人も多いと思います(ここでは暗号資産よりなじみのある言葉として仮想通貨を使っています)。
筆者は2013年頃から暗号資産に投資をしていますが、その中で様々なバブルを経験して、また今はすでに十分に大きくなっているプロジェクト、例えばBitcoinやEthereum、Polkadotなどを黎明期、またはそのホワイトペーパーが発表される前から観察してきました。今回は、約8年に渡りその観察と実践を続けてきた中での、原則とすべき思考方法のようなものを纏めることとします。 少なくとも筆者にとって、これらの思考法は、単純に経済的観点だけを見ても、チャートの勉強をしたり短期トレードに勤しむよりも遥かに重要な考え方です。実際にこれらの思考法に忠実であれば、暗号資産、ブロックチェーン業界で、過去8年で100倍のリターンを生む投資案件を複数掘り起こせただろうと思います。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く