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医療に関するt_thorのブックマーク (85)

  • 近藤誠氏による乳がんの生存曲線のインチキを解説してみる - NATROMのブログ

    近藤誠氏は「がん放置療法のすすめ」「医者に殺されない47の心得」などの著作で知られる医師である。2014年6月29日に放送された、<BSフジサンデースペシャル>『ニッポンの選択』というテレビ番組に、近藤誠氏が出演していた。その中で近藤誠氏が提示した、放置した方が長生きすることを示す乳癌の生存曲線を引用する。 近藤誠氏「これからお見せするのは乳がんで、臓器転移がある患者さんのね、もうstage IVですけれども、治療成績がどう変わったかというと…」 一見しただけでは、抗がん剤を使用する現代の治療よりも、抗がん剤や放射線療法や手術すらなかった100年前のほうが長生きしたように見える。ナレーションでも「何もしない赤のほうが生存率が高いのです」と言っている。しかしながら、放置したほうが長生きできるというのは見せかけだけのものである。それなりの知識がある人がみれば、近藤誠氏によるインチキはだいたい予

    近藤誠氏による乳がんの生存曲線のインチキを解説してみる - NATROMのブログ
  • 陽性反応的中割合と「100%引く偽陽性率」を取り違えた甲状腺癌数の推計について - NATROMのブログ

    さて、題。感度や偽陽性率といった用語の意味を確認したいときは、■特異度と偽陽性率と陽性反応的中割合とで引用した表を参考にせよ。 問題:甲状腺癌の2次検査の細胞診検査において7名が悪性と診断された。この検査の感度は90%(偽陰性率10%)、特異度は90%(偽陽性率10%)である。この7名のうち真に甲状腺癌であるのは何人か? 報道によれば、福島県の子供約3万8000人に対する甲状腺検査において、2次検査で細胞診を施行されたのは76名である。76名のうち10名が悪性もしくは悪性の疑いありとされ、その10名のうち3名が既に手術を施行され甲状腺癌と診断が確定した。残りの7名はまだ確定診断に至っていない。3万8000人中の3人というのは、原発事故との因果関係があるかどうか断定できないものの、多発と言っていい数字であるのは確かである。スクリーニング検査による掘り起こしに過ぎないのか、それとも有意に甲状

    陽性反応的中割合と「100%引く偽陽性率」を取り違えた甲状腺癌数の推計について - NATROMのブログ
    t_thor
    t_thor 2013/03/15
    難しい…
  • 混合診療解禁で保険診療が縮小されるのはガチ - NATROMのブログ

    日(2007年11月15日)の日経済新聞の1面トップは「規制改革会議 混合診療、全面解禁迫る」であった。 厚生労働省は「混合診療を全面的に認めると、医療の安全性が確保できない」と強く反発している。しかし規制改革会議は保険診療と保険外診療を併用できるようになれば患者の選択肢が増えるだけでなく、臨床が活発になって医療技術の高度化につながると判断。混合診療の規制を禁止行為だけを列挙した「ネガティブリスト方式」に移行し、実質的に全面解禁するよう求める方針だ。 ときに誤解が見られるが、厚生労働省は混合診療解禁に反対の立場。「医療の安全性が確保できない」というのはタテマエで、厚生労働省がコントロールできない保険外診療の部分が増えるのが嫌なのだ。もちろん、規制改革会議の「患者の選択肢」「医療技術の高度化」ってのもタテマエで、増えた保険外診療分で金儲けというのが音であるのは周知の事実。日医師会はこ

    混合診療解禁で保険診療が縮小されるのはガチ - NATROMのブログ
  • 日本医師会が混合診療解禁に反対する理由 - NATROMのブログ

    ■混合診療のメリットとデメリットというエントリーに対し、「日医師会はなぜ混合診療に反対しているのか」という質問が寄せられた。日医師会の公的なコメントは、■混合診療ってなに?〜混合診療の意味するものと危険性〜などで読める。この主張を、利権団体のポジショントークかもしれないと疑うのは、適切な懐疑であろう。日医師会が、主に開業医の意見を代表しがちであることはよく知られているところである。 たとえば、池田信夫氏は、日医師会が反対するのは「被害妄想」「卑しい既得権のレトリック」だとしている。 ■池田信夫 blog : 医師会はなぜ混合診療をいやがるのか - ライブドアブログ 何のために、こんな世界にも類のない規制をしているのだろうか。医師会は「混合診療を認めたら、金のある人だけが高度医療を受けられるようになって格差が広がる」と主張しているが、そんなことはありえない。必要な高度医療の多くは保険

    日本医師会が混合診療解禁に反対する理由 - NATROMのブログ
  • 食中毒を調べてみました - 新小児科医のつぶやき

    ネタモトは厚生労働省の中毒統計です。ここに記録されているのは1982年からですが、 年 事件数 患者数 死亡数 2010 1254 25972 0 2009 1048 20249 0 2008 1369 24303 4 2007 1289 33477 7 2006 1491 39026 6 2005 1545 27019 7 2004 1666 28175 5 2003 1585 29355 6 2002 1850 27629 18 2001 1924 25732 4 2000 2247 43307 4 1999 2697 35214 7 1998 3010 46179 9 1997 1960 39989 8 1996 1217 46327 15 1995 699 26325 5 1994 830 35735 2 1993 550 25702 10 1992 557 29790 6 19

    食中毒を調べてみました - 新小児科医のつぶやき
  • 【ヒブ・プレベナーで4児死亡の件について,一医師からのメッセージ】

    守屋章成 @StrollingFamDoc 【!緊急!】ヒブとプレベナーの同時接種直後にこの3日間で4人の乳幼児が死亡.厚労省は両ワクチンの接種一時中止を伝達.因果関係はまだ不明.繰り返しますが,因果関係はまだ不明. http://ow.ly/47VUe 死亡児とロットの関係はこちら. http://ow.ly/47VWo 2011-03-05 00:12:41 守屋章成 @StrollingFamDoc 【ヒブ・プレベナーで4児死亡】まず亡くなったお子様とご家族に心からの哀悼の意を表します.お気持ちを察するに私も胸の潰れる思いです.その上で,件はまだワクチンと死亡の因果関係が不明であることを,全ての医療職・全ての市民の皆さまが慎重に受け止めて判断されることを願います. 2011-03-05 00:38:38 守屋章成 @StrollingFamDoc 【ヒブ・プレベナーで4児死亡】私が

    【ヒブ・プレベナーで4児死亡の件について,一医師からのメッセージ】
  • 漂流生活的看護記録 : 危機介入

    しぶしぶたたかうかんごふさん。新人の頃働いていたリハビリテーション病院に交通事故で脊髄を損傷し、下肢機能全廃の二十歳そこそこの男の子が入院してきた。 事故から間がないにもかかわらず、妙にさばさばとした明るい男の子で、入院時の機能測定をしたPTが「まだ機能回復が望めると思っているのかもしれませんね」と言っていたが、人は「もうこれ以上よくなることはないと知っている」と、やはり元気にわたし達のアナムネに答えていた。わたし達はその明るさになんだか違和感を感じていたのだが、彼はまったく泣き言も言わずリハビリにも熱心で、自室でのトレーニングも欠かさず、他の患者とも仲良くやっていける、当に「いい患者」だった。まだ若いし、これからの自立した生活に必要な準備を万端整えてから退院かと思っていたら 「必要最小限のことでいいんです」 と言って、自己導尿(脊髄損傷の度合いが高いと自力での排尿コントロールが難しく

  • asahi.com(朝日新聞社):ワクチン接種の順番、参考にして 学会がスケジュール表 - 社会

    子どものワクチンをどんな時期に打てばよいのか道筋を示した接種スケジュールを日小児科学会(会長=五十嵐隆東京大教授)がつくった。ワクチンの種類が最近増えて接種の優先順位をどうすべきか医師や保護者に困惑が広がっていた。近く学会のウェブサイトで公開する。  ワクチンは公費負担がある「定期接種」と自己負担で打つ「任意接種」がある。同学会は今回、重要さは同じだと位置づけ、ひとまとめにしたスケジュールをつくった。  B型肝炎は現在、母親から子どもへの感染を防ぐため、ウイルスに感染した母親の子どもに限って公費で接種している。しかし性交渉などによる感染も増えており、スケジュールでは全員が打つよう勧めている。  毎年のように流行し100万人近くがかかるという水痘(水ぼうそう)や流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)では、1回接種しただけでは十分に免疫(抵抗力)が保てないため、今回は推奨する接種回数を増やした。  

  • “自然帝王切開”?! - 助産院は安全?

    大葉ナナコのバースコーディネーター 日記ベビーマッサージを拝読。すると、ちょっと気になる言葉が… バースストーリーは当に10人10色で、単に安産・難産にわけられない、深い物語があるものです。どうしても帝王切開が必要な誕生は自然帝王切開だと、元気に生まれてきてくれた赤ちゃんを抱けば、どの誕生も素敵な物語です。生まれてこれなかった命や、生まれたけど生きられなかった命、体や心に助けが必要な命、、、。元気なのは素晴らしいけど、でも元気じゃなくても、みんな大切な命。 ※強調しているのは私、琴子の母です どうしても帝王切開が必要な誕生は自然帝王切開だと、元気に生まれてきてくれた赤ちゃんを抱けば、どの誕生も素敵な物語です。 うーん、何遍読んでも不自然です。そもそも、“どうしても帝王切開が必要な”っていうのは、必要じゃない帝王切開があると、なんとなくそう刷り込まれてしまうような気がします。 逆にいえば、

    “自然帝王切開”?! - 助産院は安全?
  • 正直にプラセボを使う - NATROMのブログ

    鍼に特異的効果はあるか?この疑問に答えるのは難しい。鍼治療を受けた患者の集団と、無治療の患者の集団を比較して、統計的に有意差があったとしても、その差は鍼の特異的効果に由来するものではなく、プラセボ効果に由来するものかもしれないからだ。普通の薬の場合は、特異的効果の有無は、二重盲検法で測定される。二群に分けられた患者の一方は実薬を、もう一方は不活性な偽薬(プラセボ)を投与される。薬なら、不活性な偽薬を作るのはさほど困難ではない*1。しかし、不活性な鍼などというものを作るのは可能か?鍼の対照として、浅く打つ、経穴をはずして打つ、偽鍼を使うなどの方法が使用されている。「代替医療のトリック」では、伸縮して皮膚に突き刺さるように見えるだけでなく、鍼を支えて「刺さったまま」にでき、皮膚に軽い刺激を与える伸縮鍼が紹介されている。 エクセター大学の研究グループがこの伸縮鍼を使ってプラセボ鍼治療を行ったとこ

    正直にプラセボを使う - NATROMのブログ
  • SpinNet : Notice of Service Termination

    ご訪問いただいたお客様へのお知らせ Information for customers visiting this Web site from SpinNet アクセスいただいたWebサービスは提供を終了いたしました。 長年にわたり、多くの皆様にご利用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。 SpinNetトップページへ The Web service you are trying to access has been terminated. We would like to thank all of you for your patronage over the years. Go to the SpinNet

  • 朝日新聞「臨床試験中のがん治療ワクチン」報道の捏造疑惑: 極東ブログ

    東大医科学研究所付属病院で2008年、同研究所が開発したペプチドワクチンの臨床試験で消化管出血の事例があり、この件について報道した10月15日の朝日新聞記事およびその翌日の関連社説が医療関係者から批判の声が上がっていた。専門的な問題でもあり、一般人には評価が難しいところもあると思いつつ注視してきたが、ここに来て、報道自体に捏造の疑惑が起きてきた。もしそうであるなら、ジャーナリズムにとって重大な問題になる。 該当の朝日新聞報道だが15日付朝刊1面と39面に掲載された。ネットでは一部「東大医科研でワクチン被験者出血、他の試験病院に伝えず」(参照)で読むことができる。 2010年10月15日3時1分 東京大学医科学研究所(東京都港区)が開発したがんペプチドワクチンの臨床試験をめぐり、医科研付属病院で2008年、被験者に起きた消化管出血が「重篤な有害事象」と院内で報告されたのに、医科研が同種のペプ

  • 脳卒中:まひの手回復に新手法 慶応大チーム開発 - 毎日jp(毎日新聞)

    脳卒中の後遺症で長期間まひした手の機能を改善させる手法を、慶応大の里宇明元(りう・めいげん)教授と牛場潤一講師らのチームが開発した。スポーツのイメージトレーニングのように手を動かすことを想像し、脳に刺激を与える訓練を繰り返すことで、筋肉の働きを誘発させた。チームは、新しいリハビリ法になるとみて、実用化を目指した臨床試験に着手した。【西川拓】 国内の脳卒中患者は約150万人と推定され、まひが残る人が多い。現在のリハビリでは、比較的軽度のまひを電気刺激などで回復させる方法がある。しかし、数年間も動かなくなった完全まひの患者では、まひしていない方の手足を鍛えるしかなく、事実上治療を断念している。 チームは、手を動かす際に出る脳波が現れると、手首に装着した電動装具が動くシステムを構築した。 まひした患者の場合、最初は動かすことのできる人と異なる波形になる。そこで、コンピューター画面を通して違いを確

  • ホメオパシーは有効? 「副作用もないが治療効果もない」VS「科学的に有効性が証明」 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

    ホメオパシーは有効? 「副作用もないが治療効果もない」VS「科学的に有効性が証明」 産経新聞 9月26日(日)18時11分配信 植物などを希釈させた水を砂糖玉にしみこませて作る「レメディー」を服用する代替療法「ホメオパシー」の有効性などの議論が活発化している。8月末に日学術会議が、ホメオパシーの治療効果を否定する談話を出したことがきっかけだ。これを受け、ホメオパシー関連団体が「科学的根拠はある」などと反発。厚生労働省も実態把握に乗り出した。ホメオパシー利用者が現代医療を拒否したために死亡したとされるケースもあり、議論の行方は予断を許さない。 【写真】 ホメオパシーの提唱者、サミュエル・ハーネマン ■医師会なども学術会議に賛同 8月24日、各省庁などに政策提言を行う内閣府の特別の機関、日学術会議は、金沢一郎会長(神経内科学)名で「ホメオパシーについての会長談話」を出した。 談話は

  • ホメオパシー信奉者の助産師は、新生児の死亡リスクを31%増加させていた

    サイエンス・ライターの鹿野司氏が、ビタミンKを与えられなかった子供が死亡した事件について、「二十年に一回しか起きないようなできごとなわけね」と言っていたらしい件での、鹿野氏の道義的・社会的・計算の仮定についての問題点は、SF作家の山弘氏が言及している通りだと思う(山弘のSF秘密基地BLOG)。しかし、ビタミンKシロップの代わりに砂糖粒を与えた行為が、まだ過小評価されているように感じる。 1. 現代社会では、2000人に1人のリスクは小さく無い ビタミンKは不足すると血が凝固しづらくなり、脳内出血などで死亡しやすくなる。新生児が不足しやすく、ビタミンKシロップを与えないと、1700~2000人に1人が死亡すると言われている。率にすると0.05%で小さい数字に見えるかも知れない。 しかし、現代社会では小さくは無い。なぜなら、他に新生児が死亡するリスクが極端に小さいからだ。2001年の新生児

    ホメオパシー信奉者の助産師は、新生児の死亡リスクを31%増加させていた
  • アピタル_こちらアピタルです。_ホメオパシーを巡る問題(その5) 普及団体に最低限の社会責任を

    皆さま。日頃のご関心とご助言、ご批判に感謝しております。 日学術会議を筆頭に、各団体によるホメオパシーへの問題提起が相次いできました。岡崎記者とともに25日の朝刊で、その背景まで含めて詳報できたのは、情報をメールでお送り頂いた皆さま、書き込みを頂いた皆さま、そして、もっと多くの関心を持ち続けてこられた皆さまのおかげに、ほかなりません。改めて感謝の念を伝えさせて頂きます。 【朝日新聞の一連の記事・記者ブログはこちらからご覧いただけます】 さて、日学術会議(会長談話のPDF)。ホメオパシーが科学的には「効果がない」ことを、公共性が極めて高い機関としては初めて、宣言したという意味で、大変意義があったと思います。特に、ホメオパシーをまだよく知らない多くの方々に、「頼ることで、確実で有効な治療を受ける機会を逸する可能性」を指摘し、注意を促した点は大きいと思います。 ただ、会長談話には多少、残念に

  • アピタル_患者の語り 医療者の気づき/DIPEx_ホメオパシーはなぜ女性に人気なのか

    8月24日に日学術会議がホメオパシーの効果を完全否定する会長談話を発表してから、日医師会、日医学会、日助産師会、日薬剤師会といった専門家団体が、相次いでそれぞれの会員に対し、治療でホメオパシーを使わないように勧告を出しています。 早速「健康と病いの語りデータベース」に掲載されている語りの中に、ホメオパシーに関する言及があるかどうかを調べてみました。現在「補完代替療法」というトピックがあるのは、「乳がんの語り」のページだけなのですが、その中に1人だけホメオパシーという言葉を使っている人がいました。それはご自身が試している補完代替療法の一つとして、「シュタイナー医学」や健康茶などと並べて名前を挙げたもので、実際にそれについて効果があった、というような言及はありません。手術を受けてから3年目で全身に転移があり、抗がん剤、ホルモン療法、転移部への放射線治療、痛みの緩和治療など、さまざまな

  • TBSラジオ Dig「ホメオパシー問題から代替医療を考える」を聴いて - Not so open-minded that our brains drop out.

    TBSラジオのDigという番組の8月19日の放送で「ホメオパシー問題から代替医療を考える」というテーマが扱われた。パーソナリティは荻上チキ氏*1と外山惠理氏でゲストは医療ジャーナリストを自称する田辺功氏*2。阪大の菊池誠氏と民主党参院議員の櫻井充医師*3も電話出演した。その内容は今では番組のサイトからmp3形式でダウンロードできるようになっている*4。 冒頭で山口の訴訟を発端にした一連のホメオパシー報道が紹介されたこともあり、番組の内容はテーマ通りホメオパシーを社会的な「問題」として位置づけたものだった。専門家として呼ばれたであろう田辺氏の暴走にはいささか驚かされたが、パーソナリティの二人の適切なツッコミとフォローで番組の公正さは保たれていたように思う。 田辺氏のホメオパシーに対する不十分な認識と不公正な態度 田辺氏は番組の前半でホメオパシーの概略について説明を始めた。田辺氏は始め「一言で

  • 一般財団法人 阪大微生物病研究会 BIKEN 望まれるワクチン開発を目指して

    子どもに予防接種を受けさせていないお母さん方でも、「何がなんでもワクチンは絶対接種させない主義」という人はあまりいません。「区市町村から接種の案内が送られてきたけど、何だかよくわからないし、副反応がなんとなく怖いし、病院に行くのも面倒くさいから、なんとなく接種していない」という人が大半です。そういったお母さん一人一人にVPDにかかった時の大変さや、諸外国の予防接種情報を伝えると、ほっとされた様子で接種を受けられます。自治体からの案内状1枚ではカバーできない予防接種のソフト面を小児科医が担っています。 こういった保護者を含めた社会全体に大きな影響力をもつのがマスコミです。かつて、全菌体DPTワクチンが一時期、接種中止となったとき*、マスコミは一大キャンペーンをはって、ワクチン接種による副反応の恐ろしさを報道しました。その結果、国民の予防接種に対する熱意が低下し、すぐに2歳以上で接種が再開さ

    t_thor
    t_thor 2010/08/20
    5人を救うためにデブを突き落とすか問題に近いのかなぁ
  • 百日咳についてその1――こんなに悲しい数字があるんだ - 世田谷千歳船橋小児科:かるがもクリニックのブログ

    通常生後3ヶ月になってから打つワクチンのひとつに、DPTというのがあります。最初から、ジフテリア(diphtheria)・百日咳(pertussis)・破傷風(tetanus)の英語での頭文字からとったものです。海外では、DTPとも表現され、百日咳の成分が全細胞(whole)の場合はDTwPで、後述する無細胞または非細胞(acellular)の場合はDTaPと区別しています。もともとDPTワクチンはDTwPワクチンだけでしたので、日でもこのワクチンで接種が行われていました。 しかし、1974年にDPTワクチンで2名の死亡事故が発生し、ほかにも有害事象が報告されました。マスコミなどによる反ワクチンキャンペーンが始まりました。1975年にはDPTのワクチンは中止になりました。3ヶ月後接種年齢は比較的安全とされる2歳以上から再開されましたが、接種率は低いままでした。 ただ、百日咳菌が根絶された

    百日咳についてその1――こんなに悲しい数字があるんだ - 世田谷千歳船橋小児科:かるがもクリニックのブログ