先週末、ウクライナ東部の廃墟化した都市アウジーウカのすぐ西の前線を監視していたロシア軍のドローン(無人機)や斥候兵は、奇妙な光景を目にした。オチェレティネ村のすぐ東にあるウクライナ側の塹壕陣地には、ウクライナ軍の精鋭部隊である第47独立機械化旅団の兵士たちがいるはずだった。ところが、そこはもぬけの殻だった。 そう、この村は無防備な状態になっていたのだ。 この好機をロシア軍の第30独立自動車化狙撃旅団は逃さなかった。アウジーウカ中心部から北西に延びる線路沿いに数km一気に進撃し、オチェレティネの大半を掌握した。その南にあるノボバフムチウカ村も占領した可能性がある。 この前進はロシア軍によるウクライナ支配領域への侵入としてはここ数カ月で最速ペースのものであり、アウジーウカ西方のウクライナ側の防御線を崩壊させるおそれが出ている。この防御線は数カ月にわたって維持されてきたが、ロシア軍によって深く切
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