「リピーターが3割増えた」──。こう語るのは、東京都千代田区にある和食居酒屋「花びし」を運営する勝馬(東京・千代田)の宮川壮介 代表取締役だ(写真1)。 弁護士や税理士といった士業の顧客が多い同店は2015年12月から、電話予約の利用客の情報をクラウド上で管理するCTI(Computer Telephony Integration)サービスを導入した。お店に予約の電話がかかってきた際に、利用客の情報を参照する機能がある。 利用するCTIサービスは、2014年設立のベンチャーであるシンカが提供する「おもてなし電話」。クラウド環境はAmazon Web Services(AWS)を利用し、シンカがその上に花びしの顧客情報のデータベース(DB)を構築した。利用料金は初期費用として10万円(税別)、月額は9800円(同)。クラウド環境利用料金や通信料金も含まれている。 おもてなし電話の仕組みは次の