士業の“価格破壊”と言われるクラウドサービスが登場した。2014年5月12日にベンチャー企業のビズグラウンドが提供を開始した「Bizer(バイザー)」がそれだ。「クラウド士業」と銘打つ新手のクラウドサービスのWebページを見ると、次のような文言が飛び込んでくる。「税理士 社労士 行政書士 司法書士 全て含めて月額の顧問料が2980円」(写真1)。Bizerに登録する士業の有資格者が、会員登録したユーザーの相談に回答する。相談は何回でも可。会員が支払う料金は月額2980円だ。 一般に税理士の顧問契約料金は、以前のような報酬規制は撤廃されたとはいえ、月額数万円が相場だ。ここだけ見ると、Bizerは士業の“価格破壊”と取られなくもない。だが、その実体は価格破壊というより、士業のサービスをスモールビジネス向けに最適化した結果だということが分かる。一方、士業側にとっては空き時間を有効活用した薄利多売
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