東京五輪で野球、ソフトボールの会場となる横浜スタジアム(資料写真、2021年7月22日、写真:AP/アフロ) (池田 信夫:経済学者、アゴラ研究所代表取締役所長) 東京オリンピック・パラリンピックの開会式を前に、不祥事が噴出している。開会式の音楽を担当していた小山田圭吾氏が、障害者を虐待した発言で辞任したと思ったら、開会式・閉会式のショーディレクターだった小林賢太郎氏が「ユダヤ人虐殺」をギャグにした発言で解任された。 今回のオリンピックは、昨年(2020年)、安倍首相が1年延長したときからトラブルが相次ぎ、世界のメディアから「呪われたオリンピック」といわれているが、その背景には組織委員会の抱えている矛盾がある。 開会式の直前に出てきた「ユダヤ人惨殺」のコント 今回のユダヤ人発言は「実話BUNKAタブー」というマイナーな雑誌の7月21日深夜のツイートから始まった。 五輪開会式ディレクターのラ