頭で論理的に考えて、心で直感的に考える 行動経済学を学ぶと、今まで当たり前だと思っていた「常識」が壊される経験に何度も遭遇します。その最たる例は、「人間は合理的な意思決定を下す」です。もちろん、合理的な判断をする側面もありますが、大半は「非合理的な意思決定を下す」のです。 記憶違いを起こしていたり、勝手に「こうに違いない」と思い込んだり、状況の把握や認識に捉え違いが起きたり、そうした様々な要因が絡まって、他人からは「非合理的」に見えても、本人からすれば「合理的」な意思決定を下すのです。 ある特定の条件下で、本人から見れば「得をする」、あるいは「損をしない」意思決定を下している、とも言えるでしょう。条件が変われば「得にならない」あるいは「損をしてしまう」のです。その条件を考えるのが、行動経済学という学問の一側面だと考えます。 人間の意思決定は、大半が客観的ではなく主観的です。先日も、いつもの