記事:西部直樹(ライティング・ラボ) 教える仕事をはじめた時、いつかは「大学で教え」てみたいものだ、と思っていた。 研修講師として、社会人を相手に数日間の研修している。数日の付き合いでしかない。 それが少し物足りなかった。 もう少し、長くじっくりと関わってみたい、と思っていたのだ。 やってみたいな、と思い続けると、叶ったりするものである。 ということで、ひょんなことから大学で教える、しかも女子大学で教えることになった。 女子大で教えるのだ。 というと、独身男性の友人知人たちは、少し怒りを含んだように「女子大!!」と、半ば叫ぶように言うのである。 いやいや、女子大だからといって特別なことはないですよ。と返しながら、少し小鼻がふくらむのを押さえることは出来なかった。 女子大は、男子にとって、桃源郷を思わせるものがある。 女子だけという限定感が、特別なものがあるように思えてしまうのかも知れない。