最近、イスラームは国際テロを起こす元凶のようなイメージが強くなっています。なぜ、彼らはそんなに暴力的なのか。それは、イスラーム教にはジハードという暴力を肯定する教えがあるためだ、と思っている人も多いようです。しかし、それは正解でもあり誤解でもある、複雑な問題なのです。 情報の少なさと偏りから生まれているイスラーム・フォビア イスラーム過激派によるテロがこれほどにまで世界の耳目を広く集めるようになったのは、2001年のアメリカ同時多発テロからです。つまり、ここ10数年の間に、イスラーム=テロというイメージがすっかり定着してしまったのです。確かに、中東地域では1970年代から、例えば、パレスチナ・ゲリラのような存在があり、パレスチナの大義や民族主義を掲げ、武装闘争を行っていました。しかし、それらは祖国の解放や独立を目指す闘争や、国内紛争や域内紛争で、特に、日本人にとっては遠い他国の出来事でした
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