75年前に国連が創設されてから、紛争と暴力の性質は大きく変わっています。紛争は犠牲者こそ少なくなっているものの、長引く傾向にあり、しかも国家間ではなく、国内の集団間で発生することのほうが多くなっています。世界では、殺人が増えている地域がある一方で、ジェンダーを理由とする暴力も増加しています。 これとは別の動きとして、技術の進歩によってロボットやドローン、ライブストリーミングの兵器化や、サイバー攻撃、ランサムウェア、ハッキングなどが見られるようになりました。その一方で、国際協力は停滞し、あらゆる形態の紛争と暴力を予防、解決できる能力が世界的に低下しています。 深く根を張る紛争 世界的に見ると、戦死者の絶対数は1946年以来、減少を続けています。しかし同時にまた、紛争や暴力は現在、増加傾向にあり、大半の紛争は政治的民兵や犯罪集団、国際テロ集団など非国家主体の間で生じています。地域的緊張状態の未
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