使えなくなった給食の食材を買い求める人たち=愛知県一宮市で2020年3月2日午前9時53分、兵藤公治撮影 突然の休校決定を受け、給食などの食材は発注のキャンセルが間に合わず、廃棄されるものが出たり、納入が止まったりした。 休校要請の報道から一夜明けた2月28日、神戸市内の各給食センターや学校には、小中学生約9万5000人分の食材が届いた。土日を挟んだ週明けの3月2日の分。市はこの後、2日以降の給食中止を決めたが、食材のキャンセルは間に合わず、多くは廃棄されることになった。 「60年以上前から給食用に納めてきたが、納入が止まったのは震災や台風などの災害を除いて初めて」。コッペパンや米飯を納入する「原田パン」(神戸市長田区)の原田富男代表(67)は驚く。