AlexLinch/iStock 海外の統計によると、4人に1人が子供時代、あるいや思春期に、一度は盗みやいじめ、嘘、暴力といった反社会的な行動パターンを見せるという。だがほとんどの人は、こうしたことからいずれは卒業することになる。 しかし、そのうちの1割は、大人になっても反社会的行動パターンから抜け出せない。そうした人の脳をMRIで検査した結果によれば、彼らの脳は普通の人とは少々違うところがあるようだ。 『Lancet Psychiatry』(2月17日付)に掲載されたユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンをはじめとする研究グループによる調査結果によると、反社会的行動をやめられない人の脳は表面積が小さく、いくつかの領域の皮質が薄いことがわかったという。 【反社会的行動が止められない人の脳は面積が小さく皮質が薄い】 この研究では、45歳の参加者672名の脳をMRIで検査して解析した。 参加者