連日の感染拡大を受け八重山地域新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・曽根淳八重山事務所長)は14日関係者を集めた会議を開いた。会見した県立八重山病院(篠﨑裕子院長)の松茂良力副院長は「逼迫を通り越して医療崩壊を起こしている」と強調した。石垣島徳洲会病院でも「医療としては『ありえない対応』を強いられる可能性がある」と強い懸念を示した。 14日現在の八重山病院の新型コロナ病床の稼働率は122%と専用病床に収まりきらない状態。酸素投与が必要な患者は3人、人工呼吸器の患者は1人となっている。 入院受け入れ可能数はコロナ患者、それ以外の患者ともほぼゼロという状態だといい、松茂良副院長は「医療の提供体制は十分に機能していない。今晩、けがや重篤な病気になっても入院することは難しい状況だ」と強い危機感を示した。 同院職員でも新型コロナ感染が発生しており複数の職種、部署で陽性者、濃厚接触者が確認されてい