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ブックマーク / umedamochio.hatenadiary.org (17)

  • 岡田有花さんインタビュー - My Life Between Silicon Valley and Japan

    前回の来日中のある一日の午後いっぱいをかけて、「シリコンバレーから将棋を観る」刊行時プロモーションのための連続インタビュー取材を、版元の中央公論新社で受けました。「将棋世界」誌、「週刊将棋」紙の取材と、書店での新刊サイン会の間が、岡田有花さんのインタビューでしたが、ほとんどのことは尋ねてもらえず(笑)、「すごいなあ、さすが岡田有花さんだなあ」と思いつつ、いつ将棋の話をさせてもらえるのかなぁと、時計を気にしながらの約一時間でした。明日の後篇では、将棋の話のことも少しは出てくるのかなあ(笑)。 ただ、すごいアクセス数のようなので、このを僕が書いたことを知らなかった人に、「へえ、こんなを書いたの」と興味を持ってもらえるきっかけになればと思います。 (これまでにインタビューをお断りしたメディアの方々に、以上、背景説明をしておきます。)

    岡田有花さんインタビュー - My Life Between Silicon Valley and Japan
  • ドッグイヤーで生きること、そしてそのスローダウン - My Life Between Silicon Valley and Japan

    ドッグイヤー、七倍速。 軽い気持ちで使う分にはいいのだが、真剣に考えると、この言葉はおそろしい。 1996年に生まれたジャックが、13年後の今2009年には、年老いて、足が少し弱り、寝ている時間が長くなった(相変わらず最高にかわいいけどね)。 それが物のドッグイヤーだ。 僕が1994年にシリコンバレーに来て以来、このドッグイヤー・スピードに人間や組織はついていけるのだろうか、ついていけなければ負けるのだろうけれど、ついていけたとして何年くらい持つのだろうか、ということをずっと考えてきた。90年代から何度も何度もそのことを書いてきた。 短距離走のスピードを落とさずにマラソンを走ることができるのか、仮にできたとして何キロのところで倒れるのか、というような問いである。 途中で倒れる人や組織はたくさん見てきた。 異様なスピードで成長するベンチャーの草創期に四年間籍を置き、その間働きづめで、通勤途

    ドッグイヤーで生きること、そしてそのスローダウン - My Life Between Silicon Valley and Japan
    takeishi
    takeishi 2009/03/30
    個人的には1TBの外付けハードディスクドライブがすっかり安価になったが、たいていの家庭ではこれを容量一杯まで使い切る事に難儀するだろうなあ、というあたりに頭打ち感を感じている/壁はデータ転送速度に有る。
  • 水村美苗「日本語が亡びるとき」は、すべての日本人がいま読むべき本だと思う。 - My Life Between Silicon Valley and Japan

    とうとう、水村美苗の長編評論「日語が亡びるとき」がになった。 書の冒頭の三章(280枚)が「新潮」9月号に一括掲載されたのを一気に読み感動してから数か月、待ちに待った刊行である。 日語が亡びるとき―英語の世紀の中で 作者: 水村美苗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/11/05メディア: 単行購入: 169人 クリック: 12,657回この商品を含むブログ (459件) を見るこのは今、すべての日人が読むべきだと思う。「すべての」と言えば言いすぎであれば、知的生産を志す人、あるいは勉学途上の中学生、高校生、大学生、大学院生(専門はいっさい問わない)、これから先言葉で何かを表現したいと考えている人、何にせよ教育に関わる人、子供を持つ親、そんな人たちは絶対に読むべきだと思う。願わくばこのがベストセラーになって、日人にとっての日語と英語について、これから誰かが何

    水村美苗「日本語が亡びるとき」は、すべての日本人がいま読むべき本だと思う。 - My Life Between Silicon Valley and Japan
    takeishi
    takeishi 2008/11/08
    あとで読むけど、日本では地上波民放テレビに英語放送のチャンネル無いしねえ。/アメリカから100万人くらい人や企業が引越してくるような事件でも起きれば別だが
  • 小飼弾から若きアルファギーク予備軍たちへの愛情こもった本 - My Life Between Silicon Valley and Japan

    「小飼弾のアルファギークに逢ってきた」を読んだ。 弾は書の冒頭を、「ギーク」という言葉の由来について、Wikipediaを引きながらこう説明するところから始める。 もともと "geek" とは、サーカスやパレードなどの見世物で、ヘビやニワトリをいちぎったり、昆虫を呑み込んだりするパフォーマーのことをさしていた。(中略) 中世低地ドイツ語で「愚者」「嘲笑すべきもの」「騙されやすい者」といった侮蔑的な意味の語であった。(p3) ギーク (geek) とは、アメリカの俗語で卓越した知識があるということを指す。特に、ある種の趣味には長けているが、人付き合いが得意でない人に対して用いられる。そもそも良い意味では使われなかったが、インターネットが注目されるようになると共に、コンピュータやインターネット技術に時間を費やし、深い知識を有する者もギークと呼ばれるようになった。(p3-4) そして弾はこう

    小飼弾から若きアルファギーク予備軍たちへの愛情こもった本 - My Life Between Silicon Valley and Japan
  • グーグルに淘汰されない知的生産術 - My Life Between Silicon Valley and Japan

    「中央公論」編集部の田中正敏さんからメールが届いた。「『ウェブ時代をゆく』を語る」をまとめてくださった田中さんである。 「グーグルに淘汰されない知的生産術」ですが、『読売新聞』書評同様、もしよろしければ販売期間終了後(5月9日)を目処にブログにて公開していただいても、と思います。非常に充実したお話でしたので、より多くの方の目に触れればと思う次第です。 ありがたい申し出をいただいたので、ここに全文を公開することにします。 「中央公論」五月号の「特集・知的整理法革命」(野口悠紀雄、梅田望夫、外山滋比古、佐藤優、勝間和代、茂木健一郎)という文脈で、田中さんの取材を受け、勉強や仕事の仕方について僕が二時間ほど話をした内容をもとに、彼が文章にまとめてくれたものです。 さすがにこのテーマだとほぼすべての人が、それぞれの観点からグーグルを論じていて面白かったです。 どうぞお楽しみください。 旧来の整理法

    グーグルに淘汰されない知的生産術 - My Life Between Silicon Valley and Japan
  • 近藤の帰国、そして、はてな本社の京都移転 - My Life Between Silicon Valley and Japan

    近藤が帰国することになって、シリコンバレーも寂しくなる。 でも、このたびの大きな決心をした近藤に僕が言ったのは、 「格好悪いけど正しい判断ができるのは、えらいことだよ」 ということだった。 以前も書いたように、近藤はこの地で当に一生懸命生きた。しかもとてもユニークなやり方で。それを目の当たりにしていた僕も大いに刺激を受けた。むろんまだ彼はその成果を成功に結びつけることができていない。でも何かをつかんだのだろうと僕は信じる。そしてそのあらわれの第一歩が「自ら陣頭指揮して京都でものづくりに専心する」という彼の決心だ。 志は、大きければ大きいほど、そう簡単には実現できない。いちばん大切なことは、志を高く持ち続けて、粘り強く、いつまでもやり続けることだ。ドグマや理念に殉じて無謀な勝負に大きく賭けるのではなく、少しでも成功の可能性の高い方向を求めて、たゆまぬ現実的な試行錯誤を続けることだ。はてな

    近藤の帰国、そして、はてな本社の京都移転 - My Life Between Silicon Valley and Japan
  • 二人の友人の本が同時に出ます。少しだけ僕も関わっています。 - My Life Between Silicon Valley and Japan

    シアトルの中島聡(Life is beautiful)、シリコンバレーの海部美知(Tech Mom from Silicon Valley)。 在米の二人の友人が、同じ日(3月11日)にアスキー新書から出版されます(二人のサイトで紹介が出ています)。僕も含めて三人とも1960年生まれの同級生ですね(もちろん学生時代からの知り合いというわけではありませんが)。皆、けっこういい歳になってきました(笑)。 同級生だからというわけでもないのですが、中島さんの「おもてなしの経営学」には、先日シリコンバレーで二人で行った対談(かなり長くて読み応えがあります)が収録され、海部さんの「パラダイス鎖国」の巻末には「解説」文を書きました(あと「帯」に注目です。理由は書店で発見してください(笑))。 発売をどうぞお楽しみに。 おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書) 作者: 中島聡

    takeishi
    takeishi 2008/02/14
    「三人とも1960年生まれ」
  • 「しないことリスト」で考えてほしいこと - My Life Between Silicon Valley and Japan

    日経ビジネス・アソシエ2月19日号は、「できる人の「しないことリスト」」という特集だ。僕も常々「やめることを決める」大切さを主張しているので、興味を持って読んでみたのだが、非常に面白い発見をしたので、ここでご報告しておこう。 松大(マネックス・ビーンズCEO)と川裕子(早稲田大学教授)の「しないことリスト」を比べることで考えよう。 まず松の「しないことリスト」は、 (1) よく分からない人とはつき合わない。 (2) 苦手な人とは事しない。 (3) 中華料理べない。 (4) 風邪薬を飲まない。 (5) 大切なことを夜に判断しない。 (6) 悩みすぎない。 である。 では川の「しないことリスト」はどうか。 (1) 夜の宴席には出席しない。 (2) ショッピングで迷わない。 (3) 表裏を作らない。 (4) テレビは見ない。 である。 こういう特集を一生懸命読む人は、「しないこと」

    「しないことリスト」で考えてほしいこと - My Life Between Silicon Valley and Japan
  • こんな不思議なことがあるんだ・・・・・ - My Life Between Silicon Valley and Japan

    から帰国する飛行機の中で読んだ「将棋世界」2月号は充実の内容であった(片上五段のブログによると3月号も充実とのこと、楽しみ)。 しかし驚いたのが、55歳という若さで先ごろ逝去された真部八段(逝去後に贈九段)の絶局を巡る不思議な物語である。 この「将棋世界」2月号は、真部追悼特集になっており、多くの棋士が亡き真部を惜しみ、良い文章を寄せているが、いくつかの文章の内容を紐解いていくと、じつに不思議な物語が浮かびあがってくるのだ。 棋譜をあえて使わずに、この不思議な物語を追いかけてみたい。 話は、絶局となった昨年10月30日のC級2組順位戦に遡る。真部は最年少棋士の豊島四段(1990年生まれ)と対戦。午前11時58分。わずか33手。まだ戦いが始まる前に投了してしまった。あまりに体調が悪かったため、自分の手番で負けを宣言したのである。そして真部はそのまま入院し、11月24日、還らぬ人となった。

    こんな不思議なことがあるんだ・・・・・ - My Life Between Silicon Valley and Japan
    takeishi
    takeishi 2008/02/07
    うおお、なんてことだ/どっかで再現ドラマ作らないかなあ。
  • 羽生二冠、1,000勝なるか--> 祝・史上最速での1,000勝達成 - My Life Between Silicon Valley and Japan

    当地の朝5時からA級順位戦、羽生二冠対久保八段戦をネット観戦中。 羽生勝てば通算1,000勝。 ゴキゲン中飛車から、後手(久保)が8八に角を成りこみ、先手(羽生)が2一に飛車を成りこむという超急戦の最高に面白い将棋。 渡辺明「頭脳勝負」(ちくま新書)で紹介されている、昨期棋聖戦第四局の渡辺竜王対佐藤棋聖の戦いと同じ戦形だ。 午前6時45分(日時間午後11時45分)現在では、羽生優勢との控え室の見解だが、果たして今日で1,000勝なるだろうか。 追記1 第77手目、実況中継より「羽生の手が震え、取った香車をすぐに駒台に置くことができなかった」 第79手目、「先ほどより震えが大きい。思わず「うわあっ」と驚きの声があがった。」 第81手目、「今度は震えなかった。」 追記2 89手までで後手久保八段投了。祝・史上最速での1,000勝達成!!!

    羽生二冠、1,000勝なるか--> 祝・史上最速での1,000勝達成 - My Life Between Silicon Valley and Japan
  • ニコニコ動画で「羽生対中川」戦を見た - My Life Between Silicon Valley and Japan

    大逆転で話題のNHK杯「羽生対中川」戦をニコニコ動画で見た。NHK杯戦を見られるなんてもう何年ぶりだろう。ありがたい。ネットで話題になっているだけあって、確かに凄い大逆転で驚いた。解説が加藤一二三九段だったのも、盛り上がるのにいい組み合わせだったんだろう。 どんな形であれ、将棋に興味を持たない人が将棋の面白さを感じる機会が増えることは絶対にいいことだ。しかしニコニコ動画にはひろゆきの鬼才を感じますね。コンテンツはとにかく消費してしまうものだと割り切る感じはわかるけど、将棋で「金」の下に「玉」が来たり、「金」と「玉」が左右に並んだりするのってすごく普通のことで、そんなことに大騒ぎする人がいるなんて知らなかったよ、当に。

    ニコニコ動画で「羽生対中川」戦を見た - My Life Between Silicon Valley and Japan
  • My Life Between Silicon Valley and Japan - 「17歳の女性起業家」によるWhateverlife.com

    Fast Company誌を読んでいたら、Whateverlife.comについての長文記事が出ていた。あんまり日では知られていないので、ちょっと紹介。 9歳でウェブデザインを始めた少女Ashley Qualls。14歳のとき(2004年)に趣味で作ったサイトが、700万人のTeen Girlsを集めるサイトに成長。AdSense等でこれまでの売上げ合計が100万ドルを突破。現在月の売上高は70,000ドル。彼女は、決して富裕層出身の特別に恵まれた環境に育った子供ではなかった。 But Ashley had no connections. No business professionals in the family. No rich aunt or uncle. In the working-class community of downriver Detroit, south of

    My Life Between Silicon Valley and Japan - 「17歳の女性起業家」によるWhateverlife.com
  • 「フューチャリスト宣言」(梅田望夫 ・茂木健一郎共著) - My Life Between Silicon Valley and Japan

    たまたま日付は4月1日だけどエイプリルフールではありません。 五月連休明けに茂木健一郎氏との共著「フューチャリスト宣言」が発売されます(アマゾン、紀伊国屋BookWeb等で予約販売中)。 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4480063617.html 2007年5月7日発売! インターネットによってすべての人に学ぶ可能性がひらかれ、ブログが名刺になり、ネットでの評判がパワーとなる。過去に何をなしたかではなく、いま何ができるかだけが勝負の「新しい世界」の到来。日社会との齟齬はないのか? 談合型エスタブリッシュメント社会をぶち壊し、新世界の側・ネットの側に賭けよう。未来創造の意志をもって疾走しよう。フューチャリストの二人が、ウェブのインパクトと無限の可能性を語り倒す。 【目次】 はじめに(茂木健一郎) 第1章 黒船がやってきた! 第2章 クオリアとグー

    「フューチャリスト宣言」(梅田望夫 ・茂木健一郎共著) - My Life Between Silicon Valley and Japan
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    takeishi 2007/04/02
    クオリアとグーグル の人
  • 悲観主義とオプティミズム - My Life Between Silicon Valley and Japan

    一週間東京に行って帰国したところ。これからしばらく寝たり起きたりで、消耗しきった身体に体力が戻るのを待とう。今年二回目の東京だったが、こちらに戻ってくるとすべてのモードが全く変わって、ブログを書く力もようやく沸いてくる。 ある日、東京で気のおけない親しい友人たちとオプティミズムの話になった。「ウェブ進化論」のオプティミズムを誤解する人が多いね、という話がよく出るが、その日もそんな話になった。オプティミズムとは、生来人間は素晴らしいものなんだから「世の中、ほっておいても何とかなるさ」みたいな呑気でいい加減な考え方とは全く違うものだ。オプティミズムの質を全く理解せぬまま、オプティミズムはけしからんと言う人が多いね、というのは僕もよく思う。 ところで別の友人との集まりで、話がなぜかそちらのほうに流れ、アランの「定義集」の話になった。僕が敬愛してやまない森有正(ぼろぼろになるまで読んだ四冊の)

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    takeishi
    takeishi 2007/03/01
    定義集を買う
  • My Life Between Silicon Valley and Japan - ぼろぼろになるまで読んだ四冊の本

    日経新聞文化部から夕刊読書欄「読書日記」に四回連載(12月)をしないか、という依頼があった。最近の書評ではなく、「思い出の」「感銘を受けた」を四冊選ぶようにとのことだった。一回の分量はわずか550字。難しいなぁと思いつつ、これも経験と引き受けた。いろいろ考え、高校生の頃にぼろぼろになるまで読んだ三冊、三十代からの座右の書一冊、を選んだ。以下、12/6, 12/13, 12/20, 12/27の日経夕刊に掲載された文章の転載である。 (1) 「バビロンの流れのほとりにて」(森有正著): 自分の中の軽薄さを殺す 「人間が軽薄である限り、何をしても、何を書いても、どんな立派に見える仕事を完成しても、どんなに立派に見える人間になっても、それは虚偽にすぎないのだ。(中略)自分の中の軽薄さを殺しつくすこと、そんなことができるものかどうか知らない。その反証ばかりを僕は毎日見ているのだから。それ

    My Life Between Silicon Valley and Japan - ぼろぼろになるまで読んだ四冊の本
    takeishi
    takeishi 2006/12/30
    「近代絵画」を読むことにする
  • 1976年生まれの米国「資本主義士官学校」留学記 - My Life Between Silicon Valley and Japan

    僕自身は米国の大学に留学した経験がない。 大学時代から強烈な留学願望があったが、経済的事情などなどで結局それは叶わなかった。米コンサルティング会社に入ってからは、「留学したつもり」で社内転籍に申し込みサンフランシスコオフィスで修行したりしたけれど、やっぱり若いときの留学は羨ましいなと、岩瀬大輔「ハーバードMBA留学記」を読んで改めて思った。 ハーバードMBA留学記 資主義の士官学校にて 作者: 岩瀬大輔出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2006/11/16メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 23人 クリック: 334回この商品を含むブログ (65件) を見る岩瀬大輔は1976年生まれ。はてな近藤淳也やミクシィ笠原健治の一つ年下である。ハーバードビジネススクールで日人としては久しぶりにベーカースカラー(成績上位表彰)を取った俊才である。彼の前にベーカースカラーをとった日人は

    1976年生まれの米国「資本主義士官学校」留学記 - My Life Between Silicon Valley and Japan
    takeishi
    takeishi 2006/12/19
    あとで読む、かも。
  • 佐藤優・獄中の知的生活 - My Life Between Silicon Valley and Japan

    「新潮45」誌8月号「こんなに快適「小菅ヒルズライフ」」 私が収容されていた独房の両隣はいずれも確定死刑囚だったが、二人はどうしているのかと思うと、保釈され外界で、自由を拘束されずに生活をしている自分が生きている時間を無駄にしているのではないかと自責の念に駆られる。そうすると無性に文章を綴りたくなるのである。死刑囚たちとの出会いで私自身の思考の回路に説明不可能なねじれが生じてしまったのである。 そこの4畳半の洋間を東京拘置所の独房に似せた「思索の間」にしてみた。そこに独房にあったのと同じ小机を置き、読書をしてもあの独房でのように思考が深まっていかないのである。独房ではよく夢を見た。その夢には、ロシアやイスラエルで親しくしていたインテリたち、(中略)、スイスやチェコの神学者がよく出てきた。私は夢の中で、これらの人々やたちと様々な議論をした。保釈後、これらの人々もたちも夢に現れなくなってし

    佐藤優・獄中の知的生活 - My Life Between Silicon Valley and Japan
    takeishi
    takeishi 2006/08/11
    獄中が人を変えることについて。
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