徳永準の自殺を止めるために集まった15人の少年少女の視点から送る、大晦日の1日の群像劇。 全6巻予定なので、折り返し点を過ぎたわけですが謎が謎を呼び、味方と思っていた人間は実は裏切り者、事態をもっとも把握していると信じる人間が実はだれも正しく全容を把握していない、15人+αの膨大な人間の思惑が複雑に絡み合って、誰が何のためにどう動いているのか? これは非常におもしろいです。 まだ完結してないうちから言うのは時期尚早ですが、2009年のライトノベルマイベスト1かもしれません。 高校生の少年・徳永準がネット心中をしようとしたが、自殺報告のため準備していたメールを、自殺前に送信してしまう。準の自殺を止めるために彼と直接関わりのある人間、そしてその周りの人間を巻き込み必死で淳の行方を追ううちに、新たな闇や他人を思惑を吸い込んで事態はどんどん複雑怪奇に錯綜をはじめる様はもう圧巻と言うほかありません。