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ブックマーク / takekuma.cocolog-nifty.com (38)

  • それでも出版社が「生き残る」としたら: たけくまメモ

    http://www.apple.com/jp/ipad/ ↑appleiPad」公式 ついに噂のiPadの全貌が公開されて、ネットもマスコミも上を下への大騒ぎであります。ここに来て、すでに報道されているアマゾンのKindleをはじめ「電子出版」を普及させるための役者(インフラとデバイス)が出揃った感があります。日ではまだ普及以前の段階ですが、昨今の出版不況を脱出するための突破口は、もはや電子出版しかないというのは、衆目の一致するところではないでしょうか。 さて、かねてから電子出版による「個人出版支援」に力を入れているアマゾンやアップル、ソニー(の米国法人)といった企業は、自社と出版契約を結んだ著者に対して、「印税35%を支払うぞ、いやうちは50%支払う、それならうちは70%だ」という具合に、「印税率競争」をヒートアップさせて著者を引き込もうとしています。日では印税率は通常8~10%

  • マンガと大学教育(1)「マンガ工学部」の可能性: たけくまメモ

    ※以下収録する原稿は、雑誌「ちくま」2008年7月号「オタク文化の現在(17)マンガ工学部の可能性 竹熊健太郎)より転載したものである。採録に当たって、一部表記を改めた。文中に森川嘉一郎氏や伊藤剛氏の名が出てくるが、これはこの三者による持ち回り形式の連載だったからである。 ●マンガ工学部の可能性 このリレー連載も「大学教育とマンガ」という現在のテーマに入って、俄然佳境に入った感がある。森川嘉一郎氏はアカデミシャンであり、伊藤氏と私はそれぞれフリーのマンガ系言論人という立場から大学教育に関係することになった人間であるので、これはそれぞれの考察を深めるいい機会だと思う。 まず私と大学との関係をざっと書いておこう。81年にフリーの編集者兼ライターとなった私は、主としてマンガ誌関係の仕事を約21年続けた後、編集・ライター業と平行して2003年から多摩美術大学で「漫画文化論」非常勤講師となった。04

    takeshiketa
    takeshiketa 2009/11/11
    工程の研究って事?経営工学的分野の話に近いのかなぁ
  • 明治大学の野望・2: たけくまメモ

    すでにマスコミで大々的に発表されましたので、ちと出遅れましたが、今年の3月にエントリをあげた「米沢嘉博記念図書館と明治大学の野望」の続編であります。くだんの米沢嘉博記念図書館は、当初の予定であった8月の終わりは無理でしたが、めでたく今月末に開館の運びになったようです。そして、それに合わせて明治大学が長年構想していた「東京国際マンガ図書館」の建設が正式に発表されました。 http://www.meiji.ac.jp/manga/ ↑明治大学・東京国際マンガ図書館公式 http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102201000789.html ↑明大が漫画図書館を開設へ 2百万点、世界最大級 - 47NEWS http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/091022/tky0910222012007-n1.htm ↑

    takeshiketa
    takeshiketa 2009/10/28
    すてきな構想
  • 就職相談に不向きな先生: たけくまメモ

    大学の先生などをやっていると、よく学生から就職相談を受けるのですが、たぶん俺くらい就職相談に向かない先生というのも多くはないでしょう。それというのも、俺は48歳で大学に「就職」するまで、正社員というものをやったことがなく、一度も「就職しよう」と考えたことがなかったからです。今回の大学への「就職」にしたところで、先方から舞い込んだお話に乗っただけですので、やはり就職したという意識が希薄です。 そもそも俺は20歳のときに学校を辞めて家出した人間ですので、最終学歴は高卒ですし、なんの資格もないし、これほど就職に向かない人間もいないというものです。よく、生きてこられたものだと思いますが、人間、死にさえしなければ生きていられるものです。 こういう話を、先日、特任教授の六田登先生としていましたところ、六田先生も「俺も大学行ってないし、就職もしてない」というので、仲間がいたと思わず嬉しくなってしまいまし

    takeshiketa
    takeshiketa 2009/10/18
    『“私の志集”ってプラカードを首から下げて詩集売ってる女の人がいるでしょう』『その人、まだ居ますよ。ここ25年くらいは新宿駅の西口付近の路上で詩集売っています。』!!???!!!え、えええっ
  • 平田先生とネットゲリラと: たけくまメモ

    昨日、代官山ヒルズで行われた「平田弘史先生大揮毫大会」にはせ参じました。会場に到着したら、どこかで見た記憶があるギョロ目の男性がこちらを見ているので、はて誰だっけと考えていたら、アルファブロガーとして著名なネットゲリラさんでした。 http://shadow-city.blogzine.jp/ ↑ネットゲリラは潜水艦戦である。潜水艦に前線はない。自分に有利な時と場所で斗いを開始する。 ネットゲリラさんは、この機会に平田先生にサイトの題字を揮毫していただこうとやってきていたのです。 近いうちにネットゲリラのタイトルが「題字:平田弘史」になるはずですのでご注目ください。なお写真を撮る際、人には「たけくまメモに載せてもいいすか? 顔出しNGすか?」と聞いたら「別にいいっすよ」とのことでしたので、載せちゃいます。 実はネットゲリラさんと俺は古い顔見知りなんですよ。友達というほど仲がいいわけではな

    takeshiketa
    takeshiketa 2009/10/13
    えー
  • 竹熊君、“紙”はもう、ダメだよ…(後編): たけくまメモ

    これから紹介する話は、ごく最近、知人のA君と俺が交わした会話をまとめたものです。登場する人物名はすべてアルファベット表記(イニシャルとは限りません)ないしは記号表記にし、意図的にぼかしている記述がありますが、話の大意はこの通りで、特に金額の数字についてはA君の発言のままにしてあります。 A君は俺と同世代ですが、学生時代にライターデビューし、現在は小さい編集プロダクションの営業と経営に徹しています。社員は社長であるA君と、奥さんのみ。しかし、最近まで常時3~40人のライター・エディター・デザイナー(すべてフリー)を抱えていて、A君が営業をかけて出版社からもらってきたムックや単行仕事を、その都度自分の抱えるフリーから4~5人選んでチームを組んで、丸々一冊を1~3ヶ月かけて編集・制作していました。こうした請負仕事(その中にはA君の企画もあります)を彼の会社では常時、8~10冊は抱えていたので

  • 竹熊君、“紙”はもう、ダメだよ…(前編): たけくまメモ

    須賀原洋行氏との“論争”ですが、須賀原氏の最後のエントリでは、お互い言いたいことは言い尽くした感があるので、これでいったん打ち止めにしましょうとのご提案がなされました。自分も賛成です。 http://uaa-nikki.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-fd59.html ↑竹熊さんから反論をいただいた 派手なバトルを期待していた人がいるとすれば残念でしたが、自分ははじめから事を荒立てるつもりはなく、ただ自分の主張がどうもご理解いただけないので(そして、そういう方は他にも多いと思われるので)、須賀原氏に対する返答という形で、他の人も読むことを想定しながら、日頃の主張を再度説明したものです。 ただしこの問題、現時点ではいくつかの予兆的事実に基づく「未来予測」に類するものであることは確かです。同じ事実をもとにしても、解釈の幅が相当に広く存在するので、自分が

  • 須賀原洋行氏のご批判について(2): たけくまメモ

    須賀原氏のもうひとつのエントリ「たけくまコメントへの反論」(→★)を読むと、須賀原氏と私の一致点および相違点が、よりはっきりしてくると思います。 《既存の出版社によるマンガ出版システムは限界にきているのだろうか。 私はそうは思わない。 地球規模でのエコの問題、そして、それに伴って地球規模で産業構造が転換期を迎えていて、さらには金融資主義で無茶をやるもんだから経済不安が加速して世界的な不況になっており、それが日のマンガ出版界にも大きな悪影響を与えているのは確かだ。 しかし、これは紙に代わるマンガ向きの簡易な電子メディア(媒体)が生まれれば、少なくともマンガ出版界の不安は一気に解決に向かうと思う。 ちょっと前にこのブログでも書いたような、有機ELなどを使った持ち運びが簡単な電子ペーパーなどである。 A5くらいの大きさで、ペラペラの紙のようなディスプレイ。 それとiPodのような小型軽量のマ

  • 須賀原洋行氏のご批判について(1): たけくまメモ

    だいぶ時間が経ってしまいましたが、自分は7月末、“この8月26日に大阪難波のモンタージュでトークライブ「マンガの黙示録2」を開催する”旨のエントリを書きました。 http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/post-e2aa.html ↑たけくまメモ「告知・大阪難波でトークライブ」 これは4月末に同じ店で行ったトークの第二弾。前回に引き続き、「マンガ界=出版界の崩壊」が大テーマで、今回は「フリー出版人として生き残るにはどうすればいいか」をメインテーマにする予定です。じつはマンガ界ばかりではなく、「出版界」全体も含み込んだテーマなんですね。 ところが、このエントリをアップした二日後になって、須賀原洋行氏の「マンガ家Sのブログ」に「たけくまメモの欺瞞性」(8月2日) が掲載されました。 http://uaa-nikki.cocolog-nift

  • コミケ無事終了: たけくまメモ

    コミケ、無事終了しました。ブースで売り子をしていたら、いきなり村上隆さんがラジオのスタッフと一緒に現れて、いきなり会場で俺と緊急対談をすることになり、驚きました。 『マヴォ』2号はいろいろな人から過分な評価をいただいていたのですが、いくつかの反省点も見えて来ました。これも実際に売り子をしてみて、お客さんの反応に直に触れなければわからなかったことがいくつかあり、次の編集に活かすヒントになりそうです。 そのひとつを書きますと、今回は152ページと大幅にページが増えて厚みを増し、いかにもマンガ雑誌らしくなったわけですが、厚い(重い・かさばる)ということで、購入を躊躇される方がいたことです。その反応に触れて、改めて商業マンガ雑誌の常識と即売会参加者の心理にはかなりの隔たりがあることがわかりました。 つまり、こういう大規模即売会ではいかに多くのをゲットして持ち帰るかが最重要課題だったりするわけです

  • ハマの蛙男祭り・ご報告: たけくまメモ

    ←レオナルド博士の等身大ぬいぐるみ 先週土曜日に横浜みなとみらい・ブリリアショートショートシアターで開催された、「ハマの蛙男祭り」にトークイベントのゲストとして出演しました。蛙男商会デビュー五周年記念イベントの一環でして、「ええ?もう五年経ったの?」と驚きました。俺はほぼデビュー時から蛙男さんとお付き合いさせていただいていましたので、当にあっという間でした。この「たけくまメモ」もこの12月に五周年ですから、蛙男さんのキャリアと「たけくまメモ」は、半年くらい向こうがお兄さんですけど、同い年というわけです。 ←会場のFROGMANファンのみなさん。女性が多い! この五年の間、蛙男さんはネットからテレビに進出し、DVDを多数リリースし、劇場アニメを5も公開させ、海外にも進出しているわけです。「たけくまメモ」は、相変わらず個人ブログのままですので、蛙男さんの活躍には目を見張るばかりです。会場は

    takeshiketa
    takeshiketa 2009/07/06
    アレ?ていうか5年しか経ってなかったっけ??家族石ってそんな最近だったか
  • 「ヱヴァ」は品川駅を出発しました(ネタバレなし): たけくまメモ

    昨日見てきましたよ「ヱヴァ」。最初は南町田にある109グランベリーモールで12時20分の回を見て、それから渋谷で用事を済ませて、帰りに歌舞伎町の新宿ミラノでもう一回見ました。グランベリーモールは八分程度の入りで少し心配しましたが、新宿ミラノは夜の回も超満員で、どちらの映画館でも終了時に拍手が出ました。グランベリーモールでは終わって駅に向かう途中で多摩美の教え子に出くわしたんですが、「先生、ヱヴァどうでしたか」と訊かれたものですから、 「旧作とは全然違う。確かに大筋は一緒だし『エヴァ』には違いないが、もう別作品と言っていい。前回の『序』であえてテレビ版の序盤そのままをなぞって見せたのは、これをやるための前振りだということがよくわかった。確かにこういう“リメイク”は見たことがない。テレビ版や旧劇場版も傑作だったけれども、今度の『ヱヴァ』がもしこのテンションのまま完結するようなら、おそらく50年

  • 絵のないマンガ(2): たけくまメモ

    こちらも多摩美卒業生である増田拓海さんの作品『解答用紙は別紙』。これを「マンガ」と呼ぶべきかは議論が分かれるかもしれませんが、見開きを1コマと見るなら、コマを追うごとに時間の流れがあり、展開があって、俺は「マンガ」と見なしていいだろうと考えます。マンガ学会でこれを発表したところ、場内大爆笑に包まれました。世の中には、見る以前には想像もつかない種類の傑作があるということを思い知らされます。いずれ「マヴォ」にも掲載したい作品です。

  • 学会で発表した俺のレジュメ: たけくまメモ

    ※昨日の第9回日マンガ学会における私の基調講演は、以下に掲げるレジュメをもとにおこなった。厳密にこの通りの内容を話したわけではないが、大意は伝わるのではないかと思う。 ■マンガ学会レジュメ「研究と実作をつなぐ」 ●学生作品に見る「絵のないマンガ」 現在、大学におけるマンガ教育は大きく「実作指導」と「理論研究」に分かれている。両者は今のところ目的がまったく異なるので、ふたつを融合させることは容易ではない。だが、たとえば以下のような作品が大学からは生まれつつある。 多摩美で私は6年前から漫画史を教えているが、毎年課題でマンガを描かせて提出させている。課題は「時間の流れを扱った視覚表現」というおおざっぱなもので、通常のマンガでもよいが、時間の流れさえ扱っていればアニメや油絵、彫刻でもよいという自由度の高い課題に設定している。 ←小沢郁恵「♪」(全14p) 最初の講義の年(2003年度)に提出し

  • 【業務連絡】丸山昭氏トーク報告&コミケ当選しました: たけくまメモ

    昨日、京都精華大学の「マンガプロデュース概論」の講義にて、丸山昭氏をお呼びしてのトークが無事終了しました。(写真左)。 手塚治虫先生の思い出、トキワ荘のこと、石森(石ノ森)章太郎先生の「龍神沼」を担当したときの話、水野英子先生を見いだした時の話など、盛りだくさんの内容でした。正直90分ではとても時間が足りず、終わってからも取材に来た共同通信の記者さん相手に3時間、それから京都市内に移動して烏丸御池そばの中華料理屋の座敷で3時間と、マルさんしゃべり続けでした。 今年で79歳になるはずですが、ものすごくお元気で、ちょっとこちらが心配になるくらいでしたが、丸山さんとしては、「自分の残った人生は“語り部”に徹する」と決めておられるらしく、人前で話す機会があれば、体力の続く限り断らない方針でいるとのこと。 こちらとしても、1950年代のマンガ界の話や、トキワ荘関係者が高齢に達しておられるため、丸山さ

  • 精華大生の皆さんへ。丸山昭氏とのトーク講義のお知らせ: たけくまメモ

    京都精華大学の在校生で、「たけくまメモ」をお読みの人に業務連絡です。 今週の火曜日、9日の3限目に、館302教室で竹熊の「マンガプロデュース概論」の講義があります。今週のこの日は、元講談社編集者の丸山昭氏をゲストにお呼びして、90分間、竹熊の質問をもとにお話を伺うことになりました。 丸山昭さんは、1930年生まれの79歳。1958年(昭和28年)に講談社に入社、翌29年に「少女クラブ」に配属されて手塚治虫『リボンの騎士』の担当編集者となり、そこからトキワ荘に出入りして寺田ヒロオ、藤子不二雄、石森章太郎、赤塚不二夫、長谷邦夫、水野英子らトキワ荘作家たちの多くのマンガ作品に関わりました。 トキワ荘について書かれた回想録には必ず「マルさん」の愛称で登場する伝説の編集者です。すでに80歳近いご高齢ですが、大変お元気で、今回のオファーにも快く応じてくださいました。 当日は以下の質問項目で進行する予

  • 京都は燃えているか?・完結編: たけくまメモ

    「ファミ通のアレ(仮題)」カテゴリの記事 『ファミ通のアレ(仮題)・京都編』を掲載開始(2009.05.16) 京都は燃えているか?・前編(2009.05.17) 京都は燃えているか?・中編(2009.05.18) 京都は燃えているか?・完結編(2009.05.20) 京都は燃えているか?・後編(2009.05.19)

    takeshiketa
    takeshiketa 2009/05/20
    花札か。ワロタ
  • 京都は燃えているか?・後編: たけくまメモ

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    takeshiketa
    takeshiketa 2009/05/19
    あはは
  • 京都は燃えているか?・中編: たけくまメモ

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  • 京都は燃えているか?・前編: たけくまメモ

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