私は、ラーメンスープの製造販売を行うクックピット株式会社で代表取締役をしています。はじめに、なぜラーメン業界に足を踏み入れたのか、そのきっかけからお話します。 この業界に足を踏み入れる前、私はシーフードレストランのスーパーバイザーをしていました。しかし、その後の私の人生は、西麻布で食べた1杯の博多ラーメンによって一転することになります。
クックピット株式会社 代表取締役社長 白湯師 /本間義広 (ほんまよしひろ)【経歴】 服部栄養専門学校卒業後、和食料理屋で7年間の住込みを含め、足掛け10年間修行を積む。その後、当時アメリカから日本に展開していたシーフードレストラン、レッドロブスターのフレンドリーなサービスに感銘を受け、スーパーバイザーの5年間を含め約8年間勤務。 ある日たまたま入った西麻布のラーメン屋のスープに感動し、店主に頼み込んで洗い場からラーメン業界に入る。その後「この美味しいラーメンをもっと色んな人に食べてもらいたい」という思いから多店舗展開に着手し、12年間で18店舗の出店を成功させる。この多店舗展開の経験から、長時間労働に苦しむラーメン店の主人の独立開業を支援するため、2006年にクックピット株式会社を設立、日本で初めて業務用のストレートスープを開発した。店主がスープや麺、たれなど、会社の“味”を仕入れ、自分
ラーメンのスープと家族とのだんらん──。一見関係なさそうだが、実は人手不足にあえぐラーメン業界を救う可能性を秘めている。 おいしいラーメンのキモとなるのがスープ作りだ。一般に豚肉であれば、平均8時間は煮込む。焦げ付きなどを防ぐため、定期的にかぎ混ぜたり、火加減にも細心の注意を払ったりする必要があり、ラーメン職人は店から離れられない。 鮮度こだわり鶏舎内で製造 「営業時間も含めれば1日20時間近くを店で過ごしている職人もざらにいる。スープだけでも外部から調達できれば、労働時間を減らせる」と本間社長は話す。さらにスープ作りに関わる人件費やガス代も削減できるようになる。 クックピットは、こうした業務用スープを製造して全国に販売している。創業した2006年当時は30程度だった導入店舗数は徐々に増えて、今では900以上の店にスープを届けている。
仕事 MAR 16, 2021 本間義広さん クックピット株式会社 代表取締役社長〈インタビュー〉 ラーメン業界を長時間労働から救う。スープ供給の革命、世界への挑戦 仕事 MAR 16, 2021 本間義広さん クックピット株式会社 代表取締役社長〈インタビュー〉 ラーメン業界を長時間労働から救う。スープ供給の革命、世界への挑戦 日本の国民食ともいえる「ラーメン」は、繰り返し起こるブームと激化する競争の中で大きく進化してきました。しかしそのおいしさは、ラーメン店で働く人たちの長過ぎる労働時間に支えられているという一面があります。この現状を改善するため、ラーメン店の支援事業を展開しているのが、スープの製造と供給を行う、クックピット株式会社の本間義広社長です。破天荒なまでにエネルギッシュな本間さんに、これまでの道のりと、今後の展望についてうかがいました。 いまでは世界中で愛される料理となった「
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