エネルギー安全保障と気候変動問題に益する原発利用。だが、足元を見れば、日本の原発の稼働率は、現在64.7%(2009年度)と低調だ。原発の稼働率向上に向けた日本の課題とは? 現在日本には、54基の原発がある。アメリカの104基、フランスの59基に次いで第3位であり、世界でも有数の保有数だ。基数以上に大切なのが、その原発がどれだけ動いているかという「稼働率*1」。稼働率が低ければ、目算の産出エネルギーが目減りするわけだし、運転技術が低くトラブル停止も多いと見られ、外部評価が低くなることもある。事実、昨年からのUAE、ベトナムでの海外商戦の敗因の1つに、この稼働率が影響したと見る関係者は多い。 日本の原発稼働率 「64.7%を85%に」 日本の原発稼働率は、08年で58.0%、09年は64.7%。オバマ政権下で再び原発に注力することを宣言したアメリカ、俄然この分野で存在感を増してきた韓国は、2