【ニューデリー杉尾直哉】アフガニスタン南部カンダハル市で27日、ハミディ市長が武装グループの自爆テロで殺害された。AFP通信によると、旧支配勢力タリバンが犯行声明を出した。 カンダハル市では12日、カルザイ大統領の弟ワリ・カルザイ氏が暗殺されたばかり。17日にはカンダハル州を含むアフガン南部担当のカーン大統領顧問が首都カブールで殺害され、要人暗殺が相次いでいる。 アフガンでは駐留米軍が今月から撤収を開始し、アフガン側への治安権限移譲が始まっている。カンダハル州などを拠点とするタリバンがこうした動きに乗じて、カルザイ政権を揺さぶりをかけるため、暗殺を繰り返しているとみられる。 カンダハル州当局者によると、ハミディ市長は市庁舎内の執務室で、地元の長老らと会っていた際、男が市長に近づき自爆したという。男はターバンに爆弾を隠していたらしい。巻き添えでほかに市民1人が死亡した。 カンダハル市ではワリ