グラブがSPACとの合併を通じて米国市場に上場 シンガポールに本拠を置く配車大手グラブは、数か月のうちに米国のナスダック市場に上場する、と発表した。2012年に創業したグラブは、配車サービスからビジネスを始めたが、その後は金融分野へとサービスを広げ、様々なサービスを1つのアプリ上で行う「スーパーアプリ」の地位を築き上げた。米国の配車大手ウーバーと中国でデジタル決済アプリ「アリペイ」を提供するアント・グループとを合わせたような企業だ。 そのグラブが上場に用いる手法が、SPAC(特別買収目的会社)との合併である。米投資会社アルティメーター・キャピタルのSPACと合併することで、上場を果たす。SPACは、上場時に株式市場から資金を調達して原則2年以内に未上場企業を買収・合併することを目的とした会社である。SPACは「ブランクチェック(白紙小切手)」企業、あるいか「空箱」とも呼ばれている。 他方、