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ブックマーク / tmaita77.blogspot.com (6)

  • 東大生の出身地域の偏り

    『東京大学学生生活実態調査』は,最高学府の学生の出自を教えてくれる定番の資料として,研究者の間でよく知られています。 http://www.u-tokyo.ac.jp/stu05/h05_j.html 実家の年収分布に注目されることが多いのですが,出身地域の分布はどうなのでしょう。実家の所在地を尋ねた設問への回答をグラフにしてみました。2012年の学部生調査のデータです。一般群との差を「見える化」すべく,同年春の高卒者の住所地分布も添えています。 何もいいますまい。東京ないしは関東圏への集中度が高くなっています。東京出身者の比重は一般群では9.4%ですが,東大生男子では25.5%,女子では31.4%にもなります。女子の場合,東京居住者からの東大生輩出確率は,通常期待される水準の3倍以上です。 前に,東大・京大合格者出現率を県別に出したところ,著しい都道府県差がありました。そこでの知見と符合

    東大生の出身地域の偏り
    takuwz
    takuwz 2019/04/13
    “ 最高学府への到達チャンスの地域格差という個人にとっての問題と同時に,わが国を牽引するエリート候補の出身地域の偏りが,国内の不均衡な地域発展を助長しかねないという,社会にとっての問題も提起されるでし
  • ホープレスな若者

    増田利明著『ホープレス労働 働く人のホンネ』(労働開発研究会)というが話題になっています。今年の6月に出た書籍です。 https://www.roudou-kk.co.jp/books/book-list/4031/ 「ホープレス(希望なし)」とはよく言ったもので,確かに日の労働者の現況を言い当てているように思います。若者にあっては,とりわけ当てはまるでしょう。 内閣府の『我が国と諸外国の若者の意識に関する調査』(2013年)では,「自分の将来について,明るい希望を持っているか」と尋ねています(Q7)。この回答のデータをみることで,若者の希望の国際比較ができます。 http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/thinking/h25/pdf_index.html オーソドックスな主題ですので,既にブログでもやっていたかと思いきや,そうではないようなので,ここ

    ホープレスな若者
    takuwz
    takuwz 2016/10/01
  • 都道府県別の大学進学率

    現在では同世代の2人に1人が大学に進学しますが,大学進学率は,この2年間続けて下がっている模様です。2011年春が51.0%,2012年が50.8%,そして2013年が49.9%なり。 これは浪人込みの進学率ですが,浪人込みの率なんて出せるのか,という疑問もあるかと思いますので,当局の計算方法を説明いたしましょう。 大学進学率とは,同世代のうちどれほどが大学に進学したかという指標です。ベースは高卒者ではありません。文科省の『学校基調査』からこの値を計算する場合,当該年に大学に入った者の数を,推定18歳人口(3年前の中学校・中等教育学校前期課程卒業者)で除すことになります。 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm 分子の大学入学者数には,より上の世代(いわゆる浪人生)も含まれますが,当該年の18歳人口から

    都道府県別の大学進学率
  • 学歴別の刑務所入所率

    2月26日の記事では,配偶関係別の刑務所入所率を明らかにしました。今回は,学歴別のそれを計算してみようと思います。学歴は,所得や職業と並んで,社会階層を構成する重要な要素です。今回の作業は,社会階層と犯罪率という,犯罪社会学の重要問題にも通じるかと思います。 2010年の法務省『矯正統計年報』によると,同年中に刑務所に新たに入所した者の数は27,079人です。この27,079人の学歴構成を整理してみましょう。男女別の統計を掲げます。下記サイトの表34より数字をハントしました。 http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001076421 男女とも,中学校卒業というカテゴリーが最も多くなっています。男性入所者では42.1%,女性入所者では37.6%を占めます。均すと約4割。刑務所入所者の5人の2人が,中卒の学歴ということになります。 当

    学歴別の刑務所入所率
  • 大学教員市場の開放係数

    NTT出版の"Webnttpub"において,竹内洋教授が「高学歴ワーキングプア:教養難民の系譜(1)」という論稿を書かれています。タイトルの通り,大学院博士課程を修了しても行き場のない高学歴WPについて触れられています。 http://www.nttpub.co.jp/webnttpub/contents/university/001.html 博士課程修了生の多くは大学教員を志望していますが,近年,供給が需要を大きく上回っていることはよく知られています。発生する空きポスト(需要)はごくわずか。その一方で,博士課程から送り出される修了生(供給)は激増。大学教員市場の崩壊です。 竹内教授は,市場の崩壊の程度を測る簡便な数値指標を考案されています。その名は「大学教員市場の開放係数」。上記の需要と供給を照らし合わせるものです。 具体的な算出式は,求人数(大学教員増加数)÷求職者数(前年度の博士課

    大学教員市場の開放係数
    takuwz
    takuwz 2013/01/14
    グラフがあるとわかりやすい、しかしヤバすぎwww草生えるwwwww。
  • 学部・修士・博士卒の不安定進路比重比較

    昨年の12月22日の記事では,大学院博士課程修了生の不安定進路比重を明らかにしたのですが,この記事をみてくださる方が多いようです。 しかるに,最近増えているとはいえ,博士課程まで進む人間は絶対量としては多くありません。同世代の半分が入学する大学学部や,近年になって大衆化の度合いを急速に強めている修士課程の卒業後進路はどうか,という関心をお持ちの方が多いと存じます。 私は,学部卒業生と修士課程修了生についても,同じ統計をつくってみました。今回は,それをご覧に入れましょう。どの段階まで進もうかと考えておられる方の参考になればと思います。 資料は,昨年の末に確定値が公表された,2012年度の文科省『学校基調査』です。これによると,同年3月の大学学部卒業生は558,692人,修士課程修了生は78,711人,そして博士課程修了生(満期退学含む)は16,260人なり。 http://www.mext

    学部・修士・博士卒の不安定進路比重比較
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