宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究グループは,これまで地球観測衛星では実用化されていなかった,周波数利用効率が8PSK方式の2倍,16QAM方式の1.5倍の変調方式である,64値振幅位相変調方式(64APSK)について,衛星からの送信技術,地上での受信技術を開発することに成功した(ニュースリリース)。 近年の地球観測衛星は,数十cmの物体まで見分けられる能力を持っているが,観測データを地上に伝送するためには,高速な伝送回線が必要となる。しかし,電波の周波数帯域幅は限られており,観測データの伝送の高速化のためには,周波数帯域幅を効率よく利用する技術の開発が課題となっていた。 研究グループはアイ電子と協力し,優れた歪特性を持ち高効率な窒化ガリウムを用いた高周波増幅器を開発した。また誤り訂正符号にターボ符号を採用することにより,効率の良いデータの誤り訂正が可能となっている。装置はアドニクスが
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