様々なアンテナ地上システム 1957年当時ソ連のスプートニク計画により初めての人工衛星が打ち上げられ、活発な宇宙産業が幕を開け、衛星システムが構築されました。衛星システムを大別すると衛星本体を意味する「衛星系」と衛星と通信する地上設備の「地上局系」の二つに分けられ、現在でもその概要には変化がありません。その地上設備には、アップリンク(衛星を制御するため、地上から衛星への信号を送る)とダウンリンク(衛星から地上へ信号を送る)の二つの機能が備わり、衛星系には、地上から空の一点に静止しているかのように見える静止衛星と常に動きのある軌道衛星が存在するため、地上局は衛星方向に照準を合わせるための姿勢制御装置を必要とします。 地上局は、直径1m 程度のパラボラアンテナを用いたシステムから、60mを超える高性能パラボラアンテナを用いたシステムまで多種多様な地上局があります。アンテナの大きさは、衛星の利用