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bookとBookに関するtal9のブックマーク (674)

  • 金融に未来はあるか - Other People's Money - 投資の消費性について

    まず日語版への序文から引用しよう。 スチュワードシップ、つまり企業が適切なコーポレート・ガバナンス(企業統治)、有効な後継者育成計画、そして事業を展開している市場や経済圏にぴったりの戦略を整えられるよう見守ることは、もはや、投資に伴う付随的な役割ではなくなった。投資を行うということは、一義的にスチュワードシップなのだ。英国は過去20年にわたり、諸外国に先駆けてスチュワードシップを開拓し、体系化を進めてきた。これには切迫した、独自の事情もあった。英国は主要国の中で、株式保有のパターンが最も多様なのだ。続いて日を含め、諸外国も英国に倣った。私の仕事である「ケイ・レビュー」が、日におけるスチュワードシップ・コードの導入に影響を与えた要因の一つであると知って、光栄に思っている。どの国であれ重要なのは、単にチェックシート方式で形式的なガバナンス手順を確認することが、スチュワードシップであると考

    金融に未来はあるか - Other People's Money - 投資の消費性について
  • 東大・京大で『勉強の哲学』が一番売れている理由「勉強するとキモくなる」

    「勉強とは何か?」を根源的に考えた一冊。一言なら「勉強とは変身である」になる。 巷に数多のノウハウではない。意識高い系の自尊心をくすぐるではない。勉強するとはどういうことか、勉強することで何が起きるのかを、言語と欲望の問題にまで踏み込み、掘り下げる。 議論のバックグラウンドに、フーコーの権力システム、ドゥルーズ&ガタリの脱コード化、さらにウィトゲンシュタインの言語観をも引き込んでいるが、咀嚼しきった上で原理的に考え抜く、その知的格闘が面白い。 勉強すると何が起きるのかを考える際、勉強する「前」はどうなっているかに着目する。自分が話す(=考える)言葉やコードは、そのときに自分がいる環境に依存しているという。半径5mの仲間や学校、家族、手元の端末のSNS、マスコミ、社会などから、「こうするもんだ」というコードにノッて話し、考え、行動する保守的な状態だという。 それが、勉強することにより、慣

    東大・京大で『勉強の哲学』が一番売れている理由「勉強するとキモくなる」
  • 【ファスト&スロー?】『意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策』阿部修士 : マインドマップ的読書感想文

    意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策 (講談社選書メチエ) 【の概要】◆今日ご紹介するのは、一昨日の「講談社の書籍・雑誌1万点セール」の中でも読んでみたかった「科学的自己啓発書」。 ダン・アリエリー等の「行動経済学」関係の作品がお好きな方なら、必読の1冊です。 アマゾンの内容紹介から。人間関係、道徳的判断、お金…。生きているということは意思決定の連続である。速いこころと遅いこころ。二重過程理論で解き明かす意思決定の仕組みとは?マシュマロテスト、トロッコジレンマ、損失回避性、ブドウ糖・薬の影響…。実験によって科学的根拠ありとされる、脳とこころの癖を知り、よりよい意思決定を実現するための必読書。 なお、中古に送料を足すと定価を超えますから、その定価と比較してもKindle版が600円以上お得な計算です。 Miniature marshmallows / oskay 【ポイント】■1.シス

    【ファスト&スロー?】『意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策』阿部修士 : マインドマップ的読書感想文
    tal9
    tal9 2017/06/05
  • 『平均思考は捨てなさい』 みんなちがって、みんないい - HONZ

    2017年5月に経済産業省が若手・次官レポートとして発表した「不安な個人、立ちすくむ国家」は、「結婚して、出産して、添い遂げる」、「正社員になり定年まで勤めあげる」という「昭和の標準的人生」が21世紀には一般的ではなくなったため、この標準に基づいて設計された日の制度や価値観が現代社会のあちこちに大きなひずみをもたらしているのだとしている。しかしながら、1950年代生まれにおいても定年まで正社員として勤めあげる人は34%に過ぎなかったという。彼らの人生が標準的なのだとすると、過半数のはずの66%の人々が歩んだ人生は例外的なものだったということだろうか。そもそも、一度しかなく、それぞれにバラバラのはずの人生の“標準”とは何を意味するのか。 『平均思考は捨てなさい』は、わたしたちの思考がどれほど平均や標準に縛り付けられているか、そしてその呪縛のためにどれほど多くの可能性が見過ごされてしまってい

    『平均思考は捨てなさい』 みんなちがって、みんないい - HONZ
  • 『バッタを倒しにアフリカへ』ストイックすぎる狂気の博士エッセイ - HONZ

    書店内でいやでも目を引く、虫取り網をかまえこちらを凝視する全身緑色のバッタ男の表紙。キワモノ臭全開の書だが、この著者はれっきとした博士、それも、世界の第一線で活躍する「バッタ博士」である。書はバッタ博士こと前野ウルド浩太郎博士が人生を賭けてバッタのアフリカに乗り込み、そこで繰り広げた死闘を余すことなく綴った渾身の一冊だ。 「死闘」と書くと「また大袈裟な」と思われるかもしれない。だが著者が経験したのは、まぎれもない死闘だ。あやうく地雷の埋まった地帯に足を踏み入れそうになったり、夜中に砂漠の真ん中で迷子になったり、「刺されると死ぬことのある」サソリに実際に刺されたりと、デンジャーのオンパレードである。 なぜ、そこまでの危険を冒さねばならなかったのか。油田を掘り当てるためでも、埋蔵金を発掘するためでもない。そう。すべては「バッタのため」である。 昆虫学者に対する世間のイメージは「虫が好き

    『バッタを倒しにアフリカへ』ストイックすぎる狂気の博士エッセイ - HONZ
  • 「やりがい至上主義」はポピュリズムであるバリー・シュワルツ『なぜ働くのか』

  • 『タンパク質の一生』はスゴ本

    物質がいかに生物になるか、その精妙なプロセスを垣間見ることができるスゴ。 ヒトの体には、60兆個の細胞があり、それぞれ80億個のタンパク質を持っているという。書は、細胞というミクロコスモスで繰り広げられるタンパク質の、誕生から死までを追いかけると共に、品質管理や輸送のメカニズム、プリオン病やアルツハイマー病といった構造異変による病態を紹介する。今までバラバラだった知識がつながるとともに、既知で未知を理解することができて嬉しくなる。 いちばん大きな収穫は、DNAの遺伝情報から複雑なタンパク質ができあがる仕組みを知ることができたことだ。タンパク質を構成する要素は、アミノ酸だ。アミノ酸は、アミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を持った化合物で、わずか20種類でタンパク質を構成している。 では、どうやってアミノ酸を並べることで複雑な機能を持つタンパク質ができあがるか? 書を読むま

    『タンパク質の一生』はスゴ本
  • 日本中の人事担当者に、絶対に読んでほしい統計学の本

    東京大学医学部卒(生物統計学専攻)。東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野助教、大学病院医療情報ネットワーク研究センター副センター長、ダナファーバー/ハーバードがん研究センター客員研究員を経て、現在はデータを活用する様々なプロジェクトにおいて調査、分析、システム開発および人材育成に従事する。著書に『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)、『1億人のための統計解析』(日経BP社)などがある。 待望の新刊『統計学が最強の学問である[ビジネス編]』無料公開 ベストセラーとなった『統計学が最強の学問である』の第三弾『統計学が最強の学問である[ビジネス編]』が、ついに9月中旬に発売。その内容を無料公開します。真にビジネスに役立つ「統計力」を身に着けるためにはどうしたらいいのか。著者・西内 啓氏の斬新な視点をあますところなくお伝えします。 バックナンバー一覧 早稲田大学ビジネスス

    日本中の人事担当者に、絶対に読んでほしい統計学の本
  • 『情報と秩序 原子から経済までを動かす根本原理を求めて』 - HONZ

    世界でもっとも経済が洗練されている国は日──それが書Why Information Growsの著者セザー・ヒダルゴらの開発した「経済複雑性」という独自の指標から導き出された結論だ。 日が経済大国と呼ばれるようになって久しい。近年になって世界第2の経済大国(GDPベース)の地位を中国に明け渡し、ひとりあたりGDPではすでに他の先進国に大きく水を開けられている日だが、著者らが開発した「経済複雑性指標」では2000年以降、日が16年連続で世界第1位を維持しつづけている(詳しくは経済複雑性観測所〔The Observatory of Economic Complexity〕 のサイトを参照)。 この経済複雑性指標とはいったい何物なのか? 経済の複雑さについて説明するとき、ヒダルゴ氏がよく引き合いに出す例が2種類のアップルだ。ひとつはアップル製品という意味のアップルで、いまひとつは自然界

    『情報と秩序 原子から経済までを動かす根本原理を求めて』 - HONZ
  • なぜ、公認会計士という仕事は生まれたのか。 : ■CFOのための最新情報■

    4月15 なぜ、公認会計士という仕事は生まれたのか。 カテゴリ:会計監査 中日新聞(2017/4/14)の朝刊コラム「中日春秋」より。 なぜ、公認会計士という仕事は生まれたのか。歴史学と会計学を研究するジェイコブ・ソール氏の『帳簿の世界史』によると、公認会計士を生んだのは鉄道だという ▼世界初の蒸気機関車が試験走行に成功したのは、1804年。それから40年もたたぬうちに英国の鉄道の総延長は9,700キロになった。米国では1870年までの30年間に総延長が11,000キロから82,000キロになった ▼当然、莫大な資金が注ぎ込まれたが、鉄道会社では粉飾決算がまかり通っていた。それでは安心して投資できぬし、鉄道の経営が破綻すれば、経済や国政にも大混乱をもたらしかねぬ―との危機感から、公的に認められた会計士の集団が生まれたという ▼そんな草創期からの伝統を持つのが、世界四大会計事務所の一つプライ

    なぜ、公認会計士という仕事は生まれたのか。 : ■CFOのための最新情報■
  • 「健康の不在」から健康を考える3冊

    失って初めて分かるもの、それは健康。 風邪で苦しんでるとき、ひどい二日酔いのとき、健康のありがたみが身に沁る。そして、「もっと自分の身体を大事にしよう」と決意するのだが、喉もと過ぎればなんとやら、決意が続いた例なし。普段はあたりまえのように享受しているが、いずれ「あたりまえ」ではなくなるのに。 また、「健康」は最重要なものであり、これに反したり外れたりするものはノーマルではない、という考えがある。確かに健康であることは大切だが、それを強要するのは違う気がする。「健康のためなら死んでもいい」というスローガンや、「健常者」という言葉に違和感を覚える。 今回は、この手垢にまみれた「健康」に、疑いの目を向けてみよう。ずばり健康をテーマにしたは沢山あるが、ここでは、「健康の不在」をテーマに健康をあぶりだしてみよう。 まず直球から。トルストイ『イワン・イリイチの死』を読めば、思わずわが身を抱きしめた

    「健康の不在」から健康を考える3冊
  • Google流 資料作成術

    満足度★★★★ 付箋数:24 世の中で見かける「グラフ」は2種類あります。 何を言いたいかが、すぐにわかるグラフと、 ごちゃごちゃしていて、何を言いたいかが さっぱりわからない「ひどいグラフ」です。 しかも、この「ひどいグラフ」を 目にすることが、業界を問わず意外と多い。 なぜ、仕事ができる人でも、ひどいグラフを 作ってしまうのか? その1つの理由は、エクセルにデータを入力 するだけで簡単にグラフ化ができてしまう からです。 ボタンを3つか、4つ順番に押しただけで、 グラフ化の作業は終了。 それでは、言いたいことを端的に表した グラフにはなりません。 データにはストーリーがありますが、 エクセルのボタンをいくつか押しただけでは、 決してそのストーリーを語ることは できないのです。 さらにデータ分析の専門家であっても、 分析することは得意でも、それを相手に わかりやすく伝えるデザインの トレ

    Google流 資料作成術
    tal9
    tal9 2017/03/20
  • ブロックチェーンとは何か、社会をどう変えるのか――書評『ブロックチェーン革命 分散自律型社会の出現』 | テクノロジー|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    ハーバード・ビジネス・レビュー編集部がおすすめの経営書を紹介する連載。第48回は一橋大学名誉教授の野口悠紀雄氏による『ブロックチェーン革命 分散自律型社会の出現』を紹介する。 時価総額1兆円を超えた ビットコイン 世界経済フォーラムが2016年8月に発表した「世界に大きな影響を及ぼす可能性が高い10大新興技術」の内訳は、バイオ・医療関係2つ、材料関係4つ、情報関連4つであった。情報関連技術の1つにあげられたのが、ブロックチェーンである。 書は、新しい技術に直面した時の人々の反応の変化から、話が始まる。初期の第1段階は、「こんなものはまやかしであり、賢い人は手を出さない」。技術がやや発展した第2段階は、「何か大変なことが起きているのかもしれないが、得体が知れない。後れをとらないように対応しないといけない」。そして、社会に浸透する第3段階に入ると、「この素晴らしい技術は世界を変えた」へと変

    ブロックチェーンとは何か、社会をどう変えるのか――書評『ブロックチェーン革命 分散自律型社会の出現』 | テクノロジー|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
  • cybertimes.info

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    tal9 2017/02/24
  • さまざまな図鑑が読み放題のサービス「図鑑.jp」 | ライフハッカー・ジャパン

    「図鑑.jp」はさまざまな図鑑が読み放題のサービスです。月額会員に登録するだけで、図鑑が読み放題になりますよ。キーワード検索機能があるので、気になる名称などで調べることが簡単です。たくさん図鑑を持ち歩く必要もなく、いつでもチェックできるので、図鑑をよく閲覧する方はには重宝するサービスかと思います。 以下に使ってみた様子を載せておきます。 まず図鑑.jpへアクセスしましょう。調べたいキーワードで検索すると検索結果が表示されます。 掲載されている図鑑名とともに、掲載されているページを直接開くことができますよ。これは便利ですね。 現在は植物と野鳥の図鑑が登録されています。 無料会員でも数ページほど図鑑の閲覧体験ができますよ。有料会員になるとすべての図鑑が読み放題になります。ぜひ図鑑好きの方は利用してみてはいかがでしょうか。 図鑑.jp (カメきち)

    さまざまな図鑑が読み放題のサービス「図鑑.jp」 | ライフハッカー・ジャパン
    tal9
    tal9 2017/02/01
    ほぅ
  • インテル元社長のマネジメント哲学「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」 – suadd blog

    インテル三番目の社員で元インテル社長アンドリュー・S・グローブによるマネジメント。かなり昔のらしいのですが、今になってなぜか翻訳されたようです。 ※復刊だそうです。編集の中川さんによる復刊の経緯はこちらをご覧ください。 昔ので広範囲の経営の話を扱っていながら、ほぼ色褪せておらず、今でも使える内容ばかりで、非常に勉強になり感銘を受けました。やはりこれくらいの経営哲学を持てるようになりたい。インテルがあそこまで大成功したのも納得でした。 抜粋コメントでいきます。 実はワン・オン・ワンのミーティングはマネジャーと社員のコミュニケーションの基であるだけでなく、マネジャーが入手しうる組織の知識のソースとしておそらく最良のものだ。私の経験では、ワン・オン・ワンの話し合いを軽視するマネジャーは自分が所属する組織の情報が驚くほど貧弱だった。 僕自身も1on1は役員と行っており、マネージャーにも奨励

    tal9
    tal9 2017/01/20
    インテル、読んでる
  • 『土と内臓』はスゴ本

    人体をトポロジー的に見ると、消化器官を中心とした「管」となる。もちろん胃や腸には逆流防止のための弁が備えられているが、位相幾何学的には「外」の環境だ。 この見方を推し進め、内臓をぐるりと裏返しにしてみる。くつ下を裏返すように、内側を外側にするのだ(このグロい思考実験は、クライヴ・バーカーのホラー小説でやったことがある)。裏返しにされた小腸や大腸を見ると、そこに植物の根と極めてよく似た構造と営みを見出すことができる。「水分や栄養素を吸収する」相似だけでなく、そこに棲む微生物との共生関係により、健康や成長面で重要な物質がやり取りされている。根と腸は、微生物とのコミュニケーションや分子取引をする市場なのだ。 書の結論は、微生物を中心とした人体の腸と植物の根の相似型であり、これに頭をガツンとやられた。ばらばらに得てきた知識が書で一つにまとまるとともに、わたし自身が囚われていた先入観がぐるりと―

    『土と内臓』はスゴ本
  • 企業社会を主体的に生きるため経営学という「ことば」を知る――書評『ゼロからの経営戦略』 | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

    ハーバード・ビジネス・レビュー編集部がおすすめの経営書を紹介する連載。第43回は一橋大学大学院商学研究科教授の沼上幹氏による『ゼロからの経営戦略』を紹介する。 ラーメン店チェーン、 幸楽苑と日高屋の儲け方の違い 「現実の企業に関するケースを読み解きながら、経営戦略の基概念とその使い方を学び、その上、社会科学の面白さが伝わるような」。書の「はじめに」に書かれている狙い通りのである。 読者対象の想定は、ビジネパーソンや経営学入門者だろうか。マーケティング・ミックス(4つのP)、リソース・ベースト・ビュー、ポジショニング・ビュー、スパン・オブ・コントロール、リバース・イノベーションなどの経営理論について、平易な文章で紹介している。 しかも、これらの理論を学ぶと、何が見えてくるのか、ビジネスでどう役に立つのかが、面白くわかるように、最初に現実の企業のケースが書かれている。 例えば、多くの

    企業社会を主体的に生きるため経営学という「ことば」を知る――書評『ゼロからの経営戦略』 | 戦略|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー
  • 書評:「AさせたいならBと言え」 岩下修・著 | タイム・コンサルタントの日誌から

    マネジメントという言葉はいろいろな意味を持つ多義語だが、中核には「人を動かす」という行為がある。自分が直接手を動かして、成果物やアウトプットをつくり出すことは、立派な仕事だが、マネジメントではない。人に働いてもらうことが、マネジメントである。わたしがプロジェクト・マネジメントを人に教えるときには、最初にそのことを力説する。 現実にはマネジメントだけに専念する人は少なく、たいていは自分も手を動かしているだろう。わたし自身だって、職場ではそうだ。ただ、自分でやることと、人に頼んで動いてもらうことは、頭の中で明確に区別している。後者の場合は、計画を立て、作業分担を決め、アウトプットを指定して、やってもらわなければならない。 あれほどきちんと伝えたはずなのに、ぜんぜん動いてくれない。あるいは、こちらの思ったこととは全く別のことをやろうとする。やってくれるのはいいのだが、必要以上に暴走する。問題が生

    書評:「AさせたいならBと言え」 岩下修・著 | タイム・コンサルタントの日誌から
  • 『進化の教科書 第1巻 進化の歴史』 進化入門の決定版 - HONZ

    ハーバード大学やプリンストン大学をはじめ、全米200以上の大学で採用さている教科書『Evolution: Making Sense of Life』の邦訳3分冊の第1巻である。「教科書」といっても、書は議論の余地のない事実が淡々と積み上げられた退屈なものではない。原著者は『ウイルス・プラネット』等で知られる大人気サイエンスライターのカール・ジンマーと『動物たちの武器』のモンタナ大学教授ダグラス・J・エムレンであることからも分かるように、科学読み物としての楽しさを保ちながら、確かな知識を与えてくれる内容となっているのだ。またAmazon.comでは『Evolution』の価格は12,000円以上と高価だが、この第1巻はフルカラーの図を多く含みながら、1,680円(税別)だというのだから買うしかない。さらに、邦訳者の1人には、『化石の生物学者』の著者であり『ネアンデルタール人は私たちと交配し

    『進化の教科書 第1巻 進化の歴史』 進化入門の決定版 - HONZ