沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡るビデオ映像が流出した事件で、第5管区海上保安本部(神戸市)の神戸海上保安部に所属する海上保安官(43)が船上勤務中の10日午前、「自分が流出させた」と上司に申し出た。警視庁捜査1課は同日午後、国家公務員法(守秘義務)違反容疑で海上保安官から取り調べを始めた。海上保安官は「自分が映像を持ち出した」と認めているという。捜査1課は、説明の裏付けを慎重に取ったうえで容疑が固まり次第逮捕する方針。 捜査関係者によると、保安官は4日午後9時ごろ、神戸市中央区内の漫画喫茶(ネットカフェ)のパソコンからインターネット上の動画サイト「ユーチューブ」に中国漁船衝突事件の捜査資料の一部だった映像を投稿し、閲覧できる状態にした疑いが持たれている。 保安官は捜査1課の調べに「私がやりました」と話しているという。しかし、映像を持ち出した日時・場所や経緯の説明にあいまいな部分があり、