マダニにかまれることで感染する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が、西日本から北上している。 2013年に山口県で初の感染者が報告されて以降、主に九州や中国、四国地方で確認されたのに続き、今年6月に京都で初めて感染患者が発生。3日には、北陸で初めて感染が確認された石川県志賀町の60歳代男性が死亡した。マダニは秋にも活動するため、県は「森林や草むらに入る際は、肌の露出を控えてほしい」と呼びかけている。 中国、四国地方以西で多く確認されていたSFTSウイルスの感染者が今年6月、京都府で初めて確認された。感染した80歳代女性は、発熱と具合の悪さを訴えて入院し、血液検査でウイルスが検出された。女性はその後回復し、退院した。石川県健康推進課は今月3日、マダニにかまれた志賀町の60歳代男性の感染を県内で初確認し、男性は経過観察の後、容体が悪化し、同日死亡した。8月下旬から発熱や筋肉痛などを訴