国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長に対し、新型コロナ禍で東京五輪開催を強要しているなどと米国で非難が相次いでいる。有力紙ワシントン・ポストは5日に日本政府に五輪の中止を促しバッハ氏を「ぼったくり男爵」と痛烈に批判。バッハ氏は17、18日に広島県での聖火リレーに合わせて来日の意向を示していたが、4都府県での緊急事態宣言の延長が見込まれることや、歓迎ムードにないことなどから来日を見送る可能性が出てきた。 新型コロナ禍での五輪開催に否定的な報道が相次ぐ米国で、ワシントン・ポスト(電子版)が5日、バッハ会長を「ぼったくり男爵」と呼び開催を強要していると主張するコラムを掲載した。貴族出身者が多いIOC委員を「地方行脚で食料を食い尽くす王族」と皮肉り、「開催国を食い物にする悪癖がある」と主張した。 コラムでは大会開催を前進させている主な要因を「金だ」とした。IOCは収益を得るための
年末年始を間近に控え、帰省を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 帰省するかどうかは年末年始の流行状況を見て慎重に判断すべきかとは思いますが、どうしても帰省しなければならない方のために移動の際の注意点についてまとめました。 移動による感染のリスクはゼロにはできないあくまで一般論ですが、旅行は感染症の拡大につながりやすいと言われています。 極端なことを言えば世界中の人が移動をしなければ中国の武漢市から世界中に新型コロナが拡大することもなかったでしょう。 旅行医学の中でも感染症が主要なテーマの一つになっていますし、宿命的に旅行と感染症とは切っても切り離せない関係にあります。 アメリカでの国内旅行による新型コロナの拡散リスク(https://doi.org/10.1016/j.cell.2020.04.021)海外でも国内旅行の増加と新型コロナの増加との関連が複数の研究から明らかに
2020年12月現在、全国で新型コロナの流行が続いています。 どのような症状があれば新型コロナを疑い病院を受診すれば良いのでしょうか。 新型コロナの典型的な症状、経過、重症化のリスク、後遺症などについて現時点での知見をまとめました。 新型コロナウイルス感染症の典型的な症状新型コロナでよくみられる症状(CDC「新型コロナの臨床症状」より)新型コロナの潜伏期間(感染する機会から何らかの症状を発症するまでの期間)には1〜14日と幅がありますが、多くの人がおよそ4〜5日で発症します。 新型コロナウイルス感染症の初期症状は風邪やインフルエンザと似ています。 風邪は、微熱を含む発熱、鼻水、鼻詰まり、ノドの痛み、咳などの症状がみられることが多く、またインフルエンザも風邪と似ていますが、風邪に比べると高熱が出ることが多く、頭痛や全身の関節痛・筋肉痛を伴うことがあります。 風邪はインフルエンザに比べるとゆっ
大阪府の吉村府知事から、『ポビドンヨード(商品名イソジン)のうがいで新型コロナウイルスの量が減る』もしくは『重症化を防ぐ』という趣旨の発表があり波紋を呼んでいます。 発表後の状況をみると、現場からみるとちょっと心配になる情報発信ではと思い、医師の目から解説してみようと思います。 ポビドンヨードによるうがいは、『風邪予防に有効ではない』という研究結果がありますイラストAC医療者のなかで、とても有名な研究があります。 『風邪を予防するために、どんなうがいをすればいいか』というテーマの研究です。 その研究には、健康な大人387人が参加しました。 そして、1)水でうがいをするグループ、2)ポビドンヨードでうがいをするグループ、3)特にケアをしないグループ(対照群)にランダムにわかれ、その後60日間でどれくらい風邪をひくリスクが変わるかというテーマで検討されました。 すると、水のみでうがいをすると、
世界中の科学者たちが新型コロナの研究をするなかで、「重症化しやすい人は、血液型A型で、頭髪の薄い男性」という調査結果が報告されてきた。 血液型と新型コロナの関連は、過去に中国、アメリカ、ロシアなどから報告があり、内容はいずれもA型が最も多いというものだった。SARSウイルスに関してもA型が最もかかりやすいとの研究がある。 最近、ヨーロッパの国際チームが、遺伝子と呼吸不全に関する新しい論文を公表した(『MedRxiv』6月2日)。コロナに感染した患者は、2つの染色体で際立った特徴が見られたという。 ひとつは血液型のABOを決定するもの。RH+A型の人は呼吸器不全になる人が45%多く、逆にRH+O型の人は35%少ないという結果だった。もうひとつは、ウイルスが細胞内へ侵入する際に結びつく受容体ACE2に関するもので、免疫に関する遺伝子が呼吸不全のきっかけを作る可能性が指摘されている。 一方、頭髪
5月13日に抗原検査が承認され、週明けより医療機関での使用が開始されます。 また厚生労働省より献血検体を用いた抗体検査の結果が発表されるなど、抗原検査、抗体検査、PCRなど様々な検査の情報がニュースで流れています。 これらの検査はどう違い、どのように使い分ければよいのでしょうか。 抗体とは?「抗体」という単語はよく聞かれると思いますが、実際にどんな形をしているかご存知でしょうか。 皆さん、両手を挙げて「Y」を作ってみてください。 はい、それが「抗体」です。 抗体(Wikipediaといらすとやの共同作業)抗体とは、生体の免疫反応によって体内で作られるものであり、微生物などの異物に攻撃する武器の一つです。 免疫グロブリンとも呼ばれ、IgG、IgM、IgA、IgD、IgEの5種類があります。 例えば、デング熱に感染すると1週間くらいでIgMが、もう少し遅れてIgGが体内で作られるので、デング熱
[ロンドン発]新型コロナウイルスで世界中から対策が生ぬるいと批判されている日本ですが、死者は100万人当たり5人と欧米諸国に比べると被害は二桁低くなっています。 ウイルスに感染するまでと感染してからの2段階に分け、日本について採点してみました。◎は優、○は良、△は可、▲は不可です。 【感染前】(1)手洗いやマスク着用◎(マスク着用については海外から散々、批判されたが、結果的には世界が「うつさない効果」を認め日本に追従) (2)家の中に入る時は靴を脱ぐ◎(欧米では靴を履いたまま家の中に入るので感染症対策としては最悪) (3)消毒などの衛生観念◎(日本人のきれい好きは在外邦人の目から見ても驚異的) (4)高齢者施設の対策?(大量死が次々と発生した欧州の高齢者施設に比較すると日本は◎とみられる。太っているお年寄りが少ない。よく運動している) (5)都市封鎖や社会的距離といった公衆衛生的介入○(3
新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言は1週間で感染者増加を止めたと見られます。既に減少傾向に転じており、宣言から3週目に入る今週半ばからどれくらい減らせて日常生活に戻れるかが焦点でしょう。日々の新規感染者数の推移は1週間のサイクルで癖があります。週明けの月曜がぐんと減り、週半ばにかけて大きく増加、日曜日にまた減ります。PCR検査などの手続きや人員のやりくりで発生するものでしょう。こうした癖を取り除くために当日から1週間分を合計して「7」で割る移動平均手法を採用して、全国合計感染者について3月20日から4月19日までのグラフを作成しました。【追補】第二波もピークを越えました。第640回「新型コロナへの社会防衛、第二波も半月で起動」(2020/08/17):時評「新型コロナ抑制の要因、政府は科学的に把握を」(2020/09/12) 7日平均の赤線グラフがピークに達したのは宣言1週間後の
セキュリティの不備が相次いで指摘されるZoomを安全に利用するには?(写真:ペイレスイメージズ/アフロイメージマート) 新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、ビデオ会議を提供するクラウドサービス「Zoom」の利用者が急増している。一方で、利用者が急増した反動で「安全面」への指摘も急増している。この一週間だけに限定しても様々な問題点が指摘された。本記事では、相次いで指摘されたZoomのセキュリティ不備に対して、いかに対応すべきかを記載する。 ■相次ぐZoomの安全面への指摘 Zoomに関する主要なセキュリティ上の指摘は以下の四点が有る。 1) 暗号化に関する懸念 Zoom社は当初Zoomにおける通信は「エンドツーエンドの暗号化によって保護されている」と謳っていたが、セキュリティ業界からZoomの暗号化はエンドツーエンドの暗号化ではないのではないか?との指摘を受けた。「エンドツーエンドの暗号化
「デゴイチ」と言えばだれでも知っている蒸気機関車。 日本の国鉄で蒸気機関車が活躍していたのは今から40年以上も前のことですから、すでに中年の域に達している人たちも実際に見たり乗ったりしたことはほとんどないと思いますが、それでも「デゴイチ」という言葉ぐらいは聞いたことがあると思います。 昭和の時代の日本はそれだけ鉄道が身近な存在だったことの証明のようですが、この「デゴイチ」がクレーン車でつり上げられる不思議なシーンが見られました。 そもそも「デゴイチ」という言葉はどこから来ているのか。今では蒸気機関車のことはみんな「デゴイチ」って言うんだと思っている人が多いと思いますが、実はD51形の愛称で、Dの51だから「デゴイチ」。筆者が子どものころは「デコイチ」と呼ぶのが普通でしたが、今では皆さん「デゴイチ」と呼ぶようになった不思議な機関車です。 ということは蒸気機関車=デゴイチではなくて、デゴイチと
今年も続々と登場する観光列車いま、日本全国で次々と観光列車が名乗りをあげている。 昨年だけでも、水戸岡鋭治がデザインした「或る列車」(JR九州)をはじめ、「フルーティーふくしま」(JR東日本)、「のと里山里海号」(のと鉄道)、「花嫁のれん」(JR西日本)など各地で観光列車が走り出し、今年も、「ながら」(長良川鉄道)、「えちごトキめきリゾート雪月花」(えちごトキめき鉄道)など続々と新しい観光列車が全国で誕生することになっている。 震源はJR九州の観光列車群ここ数年巻き起こっている観光列車ブームに先鞭をつけたのは、JR九州だ。 JR九州が外部デザイナーである水戸岡鋭治を起用して、最初の観光列車「アクアエクスプレス」の運行(博多~西戸崎間)を始めたのは1988年夏。このときは、観光列車ではなくリゾート列車と称されていたが、車窓から海が見えやすいように斜めに座席を配置したりと、斬新なデザインが話題
大きなトラブルとなった五輪のロゴ類似問題。素人目にはそっくりになロゴに対し、審査員をはじめ多くのデザイナー達が「まったく違う」と反論していたのが印象的でした。しかし、不透明かつ説明不足の審査委員会もあいまって、残念ながらこれらの発言は身内を守るものと解釈されてしまいました。また画像の盗用問題により、本来なら行われるべきだった、冷静な議論などは完全に失われてしまいました。 なぜデザイナーと世間において、これほど大きな認識の違いが生まれたのでしょうか?本稿では、デザイナーと世間の間にある「類似性のギャップ」に関しできる限りわかりやすく説明します。最大公約数的な意見としては、このような感じではないかと思います。 全体の構成としては、まず類似性は鑑賞者の文化背景に依存することを説明します。その上で、前提知識として、デザインの本質や、文字を用いたデザインの類似性についての基礎知識を解説します。その後
府によると、この訓練は今回で4回目となる。第1回目は、府内にいた人にメールが届いたのが全体の4割だったが、年を追うごとに届く率は高まっているという。今年は4日11時に「地震発生」、11時3分には「大津波警報発表」という想定で、府内全域に向け緊急メールが届くという。 そのため、その時間、大阪府内にいる人の携帯電話には「緊急メール」が届くことになる。例えば、ふだん東京に住んでいても、たまたま4日午前11時3分ごろ大阪にいれば、その人の携帯電話にもメールが届き着信音が鳴るわけだ。また、逆に大阪在住の人が、府外へ出ていたらメールは届かない。 もしもの時の行動を確認する場に この緊急メール受信後、府内の各市町村によっては、改めて同じような緊急メールを送るところもあるという。そのため、同府では「突然鳴って驚かないよう、車の運転時など気をつけてほしい」と注意を呼びかけながら、この訓練の周知もはかり、府民
来年5月にイタリア・ミラノで開催される国際博覧会。テーマは「食」だ。 日本もその場を通じて、ユネスコ無形文化遺産になった「和食」を大いに広めたいところだ。 ところが、日本館のレストランで使用する国産の水産・畜産物の食材の多くが、EUの食品の安全規制に触れて持ち込めないそうである。たとえば毒魚とされているフグや、細かな規制のある(牛肉以外の)国産肉類、乳製品、そしてカツオ節だ。 とくに問題となるのは、カツオ節だろう。「和食」の魅力を広める好機と思われるミラノ万博で、肝心の和食の味を決めるダシを取るものだからだ。 しかし、なぜカツオ節がいけないのだろうか。 実はカツオの切り身をいぶす製造過程でタールや焦げの部分が発生し付着するが、そこに発がん性物質「ベンゾピレン」が生成されるからだという。その含有量がEUの基準を超える点が問題視されているのだ。また憶測だが、本枯れ節のように乾燥・熟成にカビを使
KNNポール神田です。 埼玉県で2014年07月、全盲の男性が連れていた盲導犬が電車内か駅周辺で何者かに刺されけがをしていたことが2014年08月27日、県警などへの取材で分かった。訓練された盲導犬のため刺されても鳴き声を我慢したとみられ、犯行場所は未特定。インターネット上で「許せない」との声が相次ぎ、県警は器物損壊容疑で捜査している。 出典:ほえずに我慢…盲導犬、刺されけが ネット反響「許せない」 吠えないように訓練されている盲導犬を、全盲の方のいるそばで熾烈な犯行に及んだ犯人に対して、このニュースを聞いた時になんともいえない嫌悪が走った。そして、ネット上でも、盲導犬を傷つけた犯人に対して「絶対に許せない!」という感情が走っていた。 拡散希望!絶対に許せない!に要注意!フェイスブックにも同様に、 というシェアのエントリが流れてきた。数千人のいいね!と数千回のシェアがされている。まさに人気
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