今回はいきなり読者の皆さんに質問である。「ニッポンの空にある青い海(ブルーオーシャン)って何だ?」。そう、LCC(格安航空会社)である。だが空の産業は航空業(約2兆円)だけではない。空港ビジネス(約8000億円)がある。こちらでは国が管理する19の空港の民営化(運営権の売却=コンセッション)が期待を集める。だがこの2つは本当に日本の空のブルーオーシャン(いやブルースカイ?)なのか。 航空はホテル、空港はオフィスビルと同じビジネスモデル この連載では、これまで生活に身近な産業のビジネスモデルを扱ってきたが、航空・空港業界は一般生活になじみが薄い。航空会社のビジネスモデルはホテル業の延長で考えるとよい。飛行機は装置産業で、ホテルと同じく、立地(路線)と稼働率が肝だ。航空会社は所詮は似たような機材とダイヤで人や荷物を運ぶ。そのため企業間の差があまりなく、ブランド戦略が大事だ。 一方、空港ビジネス
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