沖縄・石垣島に停泊する海保の巡視船。港を確保するのも容易ではない(写真:海上保安庁提供) 中国海警局の公船と並走する海保の巡視船。日中のにらみ合いが続く(写真:海上保安庁提供) 尖閣諸島で繰り返される中国の領海侵入。現場で体を張るのは、海上保安庁の専従班。すさまじい勢いで海洋警察の組織強化を進める中国に対し、緊張が高まる。 「貴船は我が国の領海に侵入している。日本領海内の無害ではない航行は認めない。直ちに出域せよ──」 8月上旬、沖縄本島の西方約410キロにある尖閣諸島。島影がはっきりと見える最大の島・魚釣島。その目と鼻の先の海域まで中国公船が侵入した。海保の大型巡視船が接近し、船体側面に設置した電光掲示板で中国語の警告文を流す。無線からも中国語で警告した。 船体に「海警」と記された中国海警局所属の公船が退去命令に従うことはない。逆に日本語で「ここは中国の領海だ。そちらが直ちに出て行け」と
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