「強硬左派」党首濃厚=予想外のリードに危惧と期待−英労働党 英最大野党・労働党のジェレミー・コービン氏=17日、ロンドン(AFP=時事) 【ロンドン時事】5月の総選挙で大敗した英最大野党・労働党の党首選が現在行われており、郵便などによる投票結果が9月12日に発表される。当初の予想を裏切り「強硬左派」のジェレミー・コービン氏(66)の勝利が濃厚で、党は危惧と期待が交錯する混乱状態にある。 コービン氏は1983年に下院議員初当選のベテランだが、党内では終始異端で、要職に就いたことがない。下院の議決でも、党の方針に従わなかったのは500回以上という。緊縮財政の中止、鉄道の再国有化、英国の核戦力放棄などを掲げ、党内でも最左派と位置付けられる。 ところが、8月初めの世論調査では支持率53%と、本命視されていたバーナム「影の保健相」(45)ら他候補を30ポイント以上引き離した。 新党首は2020